皆様、こんばんわ!
本日、お彼岸法要のご案内の発送を致しました。
3月18日からお彼岸になり、3月24日までの一週間です。
故 瀬戸内寂聴さんは、かつて、「今の時代、目に見えないものを信じることが出来なくなったのは、とても、不幸な時代だと思います」とおっしゃっていました。人生の、さまざな場面で、仏様が守ってくれたな、導いて下さったなと思える瞬間があると思います。その時は、自分が頑張ったからと自分の手柄にせず、仏様に感謝して頂きたいと思います。 自分の生死は、思い通りにはなりません。しかし、今、生きているということは、この世に、まだ、自分の御用、役目があるということです。
私たちには、ただいまと帰れば、おかえりと言って迎えてくれる心のふるさと、阿弥陀様の御浄土があります。亡き方と浄土で再会されたら、そのときに、うれしかったこと、悲しかったことなど、土産話をして、奥さんや、旦那さん、お母さん、お父さんに、子供さんには、沢山、話をしてあげてください。
お釈迦様は、人生は、苦の連続だと説いています。その苦しみからどうした救われるのか、逃げてもダメです、物事を正しく見て、正しく考え、正しく行い、正しい心を定めれば、苦しみは、自ずと消滅すると説かれました、これが、仏教の根本原理です。ところが、私たちは、世の中を、正しく見ることが出来ないのです。例えば、「人は、必ず死ぬ」これは、誰でも、疑いようのない真実です。これを、正しく見ることが出来れば、苦しむことはありません。しかし、私たちは、死ぬのは嫌だ、自分だけは、死にたくないと思います。そこに、苦しみが生じるのです。
私は仏教より、学ぶことは「苦しみを、人のせいにしてはいけない」。あいつが悪い、こいつが悪い、先祖が悪い、方角が悪い、日が悪いなど、苦しみの源は、自分が物事を正しく見ることが出来ないためなのです。また、「苦しみを避けようとしてはいけない」ということです。人生は、あなたに不必要な苦しみを与えないのです。不幸も災難も起こらない人生などありえません。 無病息災を祈るよりも、そこから、何を学ぶかの方が重要です。仏様は、いつも、あなたを守ってくれて、苦しみを乗り越えさせてくれます。生きている者は、亡くなった方の分まで生きねばならない責任があります。いつか、この世を卒業する時に、お互い「辛いことが多かったけど、生まれてきてよかった」といえる、後悔のない人生を送りたいものです。