今月号の月刊住職を読んでおりましたら、テレビのコマーシャルでお馴染みの高須クリニックの高須院長が執筆をされておられまして、読んでいて驚いたのは、真宗大谷派の僧籍をお持ちだと言うことです。しかも、もう13年も前からだそうです。動機は2つ、1つは子供の頃から親鸞聖人の教えに接してきて尊敬されていたこと。そして、もう一つは22年前に奥様とお母様を立て続けに亡くされたこと。また僧侶への反発もあったと書かれていらっしゃいました。僧籍を取る前に、先生から「僧侶に対して、どのように思われていらっしゃいますか」と言う質問に対して、怒らないでくださいねと前置きし、一言で言って「図々しい乞食」と答えたと書かれていらっしゃいました。それで1度目は試験に落ちたと書かれていらっしゃいました。僧侶になってよかったことも書かれていらっしゃいます。美容外科医と言う肩書きが有名ですけれども、本業はお医者様である高須先生は、患者様と接することが多い中で、誰もが死ぬのを怖がっている。そういう患者さんに対して、「死ぬのは怖くないよ」。そう言ってあげるだけで、すごく安心されます。「僕は、何回も死にかけて、手術をやって心臓が止まったこともある。生き返っちゃったけど、死ぬ時は気持ちいいぞ」って言うとみんな「楽しみです」って喜んでくれますよ。しかし最後に世の中が変わってきてるから、お寺としても経営の部分だけはアップデートしていかないといけないと思います。お金と言うのは、エネルギーですから、自分が動くために必要だし、人を動かすためにも大事なものです。航空燃料みたいなもので、なければ墜落しちゃうし飛べない。だから補給はすごく大事なんだけど、燃料を詰め込みすぎるのは、着陸するときに重すぎて着陸できなくなるんです。人生もいつかは着陸があります。死ぬときまでに、お金は使い切るのが理想です。いただいたものを、お返しすると言うことです。自分の肉体ですら、この世で貸してもらっている借り物なんだから。
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