浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
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火の車

2024-07-18 09:47:00 | お知らせ
火の車作る大工はなけれども、己が作りて己が乗りゆく

ここで申します、火の車とは、家計が苦しいという意味ではありません。地獄に向かう車のことであります。神様、仏様が悪事を犯したものを、その報いとして地獄に堕とすのではありません。自業自得、因果応報というお言葉があります通り、自分の行いがその結果となるのであります。火の車は、自分が作って、自分が乗っていることにも、気づかずに人生をおくっているのです。まさか、自分が地獄行きだとは、誰も思わないのであります。それよりもあいつが悪い。こいつが悪いと周りを悪者にして、自分は正しい、自分は良い人間だと思っているのが、私の姿であります。阿弥陀如来は、火の車に乗っている私を、そのままのあなたを救うと願われているのです。その願いは、南無阿弥陀仏となって、今、私に届いています、今という事は条件がない。そのまま救うという意味であります。もし、今、臨終を迎えても、そのままでありますから、大丈夫なのであります。火の車に乗っていた、私が、いつの間にやら、阿弥陀如来の大きな船に乗せていただいていたのであります。火の車のままですが、阿弥陀の船は、火が燃え移り沈没することなど絶対にないのであります。

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