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メール交換をしている高校同期の女性の友人が「八重の桜」にも登場する徳富蘆花縁の「芦花公園」(世田谷区粕谷)散策記をブログに載せていました。
その写真の中の「ネズミモチ」と「南天」の木が私を一気に子供の頃に引き戻しました。
ネズミモチの木の皮を剥ぎ取って水に浸しておき、ある程度腐食したものを金槌で打って鳥黐を作りました。
囮の目白を籠に入れて近くの山に行き、通常は樫の木の30cm位の小枝を折って先端の葉を数枚残して葉を取り除き、手許5cm位を残してその鳥黐を巻きつけます。
巻き残した部分を鳥籠に挿して適当な木の枝にぶら下げます。
しばらく待っていると目白の群れが近づいてきて、その中の好奇心の強いのが更に近づいてきて黐を巻いた枝に止ります。
一般的にはくるっと回転して蝙蝠のようにぶら下がりますが、何かの拍子に暴れて体全体に黐がくっつくと羽根の黐を取り除くのが大変でした。
鳥籠も自分たちで作りました。
縦5cm、横8cm、厚さ2mm位の鋼に大きさの違う幾つもの穴のあいた「籤抜き」という小道具の希望の大きさの穴に、細く割った竹の先を更に小さく削って差込みペンチで掴んで反対側に引き抜くと見事な竹籤出来ました。
錐も適当な木か、普通の錐の先を抜きとった所に適当な大きさの釘を打って、釘の頭の部分を金槌で打って三味線の撥のような形に平たくし、真ん中がやや高い富士山のような形に鑢で仕上げて「三ツ目錐」を作りました。
この錐を使うと竹片に湯呑のような形の穴をあけることが出来ます。
その穴にサイズ合わせした竹籤を差し込んで鳥かごを組み立てました。
止まり木は大抵の場合形と大きさの丁度いい南天の木を切ってきて先端に縦の溝を切って竹籤と噛み合せました。
この年になると何かにつけて昔のことが懐かしく思い出されるようになりますが今年も残すところ後僅かになりました。
まだ年賀状がひと仕事残っています、今週中には何とかしようと思っています。