ゆめ未来     

遊びをせんとや生れけむ....
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今週の読書! 霊応ゲーム

2015年08月08日 | もう一冊読んでみた
 今週は、この1冊。

霊応ゲーム/パトリック・レドモンド  2015.8.8

 パトリック・レドモンドの『霊応ゲーム』を読みました。
巻末の大矢博子(書評家)氏の解説によれば、

 「本書は、二〇〇〇年に邦訳・出版された『霊応ゲーム』の文庫化である。
出版時、手にとった人からは名作・傑作と高く評価されたものの、決して大ヒット作ではなかった。......そしていつしか、店頭から姿を消した。
 けれども確実に、強く読書の心を捉えたのである。時間をかけながらじわじわと広がった「何これ、すごい」という声。評判が評判を呼び、ネットには入手できないことを嘆く書き込みが増えた。古書価格が高騰し、復刊や文庫化を望む声が上がり、広がり、高まり、熱を帯びた。
 単行本出版から十五年。お待たせしました。ようやく文庫でお届けできます。」


とのことで、今回文庫で読みました。

 1954年、イギリスの名門パブリック・スクールで学ぶ14歳の少年ジョナサンと同級生、教師をめぐる物語です。
青春の日々の友情と勇気のチョッピリ甘酸っぱい物語、ぼくにもあなたの心の中にも今もいきづく、なつかしく思い出される似たような話、そんな物語を期待するかも知れませんが、.........

 下級生たちは、どんなに背伸びしても、まだ子供だった。どうして子供に一人前の男としてふるまうことを強要する必要があるのだろう?どうせ大人になれば、ずっとそうやって生きていかなければならないのだから。
 エリザベスは窓辺にたたずんで、親子の別れの光景を見守った。


   『 霊応ゲーム/パトリック・レドモンド/広瀬順弘訳/早川書房 』
コメント
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