
2月12日
日経平均 2万9520.07円(-42.86円)
TOPIX 1933.88(+3.06)
出来高 13億4398万株
長期金利(新発10年国債) 0.060%(-0.015)
1ドル=104.92円(0.41円安)
2月8日 2万9388円 15億8595万株 3兆3924億円
2月9日 2万9505円 14億6918万株 3兆1881億円
2月10日 2万9562円 13億2435万株 2兆8828億円
2月12日 2万9520円 13億4398万株 3兆0202億円
■株探ニュース 2021.2.13
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今週の【早わかり株式市況】2万9000円台回復・30年半ぶり高値、リスクオン相場強まる
■今週の相場ポイント
1.日経平均は2週連続で大幅上昇、リスクオン相場の様相が強まる流れに
2.米追加経済対策への期待背景に週明け600円超の上昇で30年半ぶり高値
3.週前半は商いも活況を極め、前週末から3営業日連続で売買代金3兆円超え
4.トヨタの場中の業績予想上方修正が良好なセンチメントを後押しする展開に
5.週末はさすがに買い疲れ感から利食いに押されるも、押し目買い意欲は旺盛
■週間 市場概況
今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比740円(2.57%)高の2万9520円と2週連続で大幅上昇となった。
2万9000円台を回復し、30年半ぶりの高値を更新した。
今週は11日(木)が建国記念日の祝日に伴い休場となり4営業日の週となった。
日経平均は前週末の時点で2万8000円台後半に歩を進めており、今週は2万9000円台を巡る攻防が予想されたが、フタを開けてみれば2万9000円ラインは軽く通過し、あわよくば早晩3万円大台へのチャレンジすら想起させるような強調展開をみせた。
週明け8日(月)は日経平均が前週末に続く大幅高、上げ幅は600円を超えた。
米追加経済対策の成立が近いとの思惑が市場心理を強気に傾け、2万9000円台を回復し30年半ぶり高値を更新。
9日(火)もその余勢を駆って主力株中心に買われ、新値街道を走る展開に。
ただ東証1部全体でみると値上がり銘柄数を値下がり数が上回る状況だった。
売買代金は3営業日連続で3兆円超えと高水準。
10日(水)はさすがに連騰疲れで日経平均の上値も重くなったが、下値では買い意欲が旺盛で容易に崩れない。
後場取引時間中に発表されたトヨタ自動車の第3四半期決算は良好で通期業績予想の上方修正も発表、これも全体地合いにポジティブに作用した。
そして週末の12日(金)は前日の米国株市場で主要株価指数が高安まちまちだったことを受けて見送りムード。
朝方は好調な企業の決算発表を足場に買い先行で始まったが、日経平均3万円大台を前にさすがに目先スピード警戒感から利益確定売りが顕在化した。
ただ、押し目買いニーズが強く、前場後半を境に下げ渋る展開となり結局40円安あまりの下げにとどまった。
■来週のポイント
海外投資家が大規模に買い越してきており、来週は3万円大台を目指す展開が期待される。
重要イベントとしては、国内では15日朝に発表される10~12月期GDPや17日朝に発表される1月貿易統計と12月機械受注統計、19日朝に発表される1月全国消費者物価指数が注目される。
海外では17日に発表される米国1月の小売売上高と鉱工業生産や18日発表の米国1月住宅着工件数に注視が必要だろう。
■日々の動き(2月8日~2月12日)
2月8日(月) 大幅続伸、30年6カ月ぶりに2万9000円台を回復
日経平均 29388.50(+609.31) 売買高15億8595万株 売買代金3兆3924億円
2月9日(火) 3日続伸、米株高や企業の好決算を好感し買い優勢
日経平均 29505.93(+117.43) 売買高14億6918万株 売買代金3兆1881億円
2月10日(水) 4日続伸、朝安も利食い圧力をこなし高値引け
日経平均 29562.93(+57.00) 売買高13億2435万株 売買代金2兆8828億円
2月12日(金) 5日ぶり反落、様子見姿勢強く利益確定売りが優勢
日経平均 29520.07(-42.86) 売買高13億4398万株 売買代金3兆0202億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、28業種が上昇
(2)原油高で国際石開帝石など鉱業が値上がり率トップ、出光興産など石油も7位
(3)金融株はSBIなど証券が上昇率2位、三菱UFJなど銀行、第一生命HDなど保険も大幅高だが
オリックスなどその他金融は値下がり率トップ
(4)日本製鉄 、JFEなど鉄鋼は大幅続伸
(5)トヨタなど自動車、コマツなど機械、東エレクなど電機といった輸出株は高い
(6)内需株はソフトバンクGなど情報・通信や菱地所など不動産は総じて堅調も
JTなど食品や中外薬など医薬品は低調
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)
1(1) グローバルニッチ
2(2) 半導体
3(15) 旅行 「GO To トラベル」事業停止延長も再開後に期待
4(5) 2020年のIPO
5(4) 半導体製造装置 コロナ禍の産業構造変化で活況続く
※カッコは前週の順位
株探ニュース(minkabu PRESS)
■モーニングスター 2021.2.13
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株式週間展望=3万円手前で様子見か、業績相場続き小型株物色も/日経平均、25日線カイ離率低下傾向
日経平均株価が3万円に迫った今週(8~12日)、東京市場は業績相場入りの様相を強めた。
特に、10日に市場予想を大きく上回る好決算を打ち出したトヨタ自動車が、コロナ・ショックからの企業の業績回復を象徴する。
自動車産業のすそ野は広く、多くのセクターに恩恵が生じている。
一方、指数はバブル崩壊直後以来の大台を前に、いったん足踏みするかもしれない。
日経平均は今週、12日の取引時間中に2万9650円まで上昇する場面があった。
3万円までわずか1.2%に迫り、奪回は時間の問題とみられる。
TOPIX(東証株価指数)も連日で昨年来高値を更新し、自動車がリード役になって幅広い銘柄に物色が波及している状況を反映した。
一方、テクニカル面では東証1部の騰落レシオ(25日平均)がじわじわと高まり、12日時点で120に達している。
25日移動平均線に対するプラスカイ離率も3%を上回る水準で推移し、心理的には高値警戒感が強まりやすい状況だ。
25日線とのプラスカイ離率は、20年11月以降の上昇局面において最大で8%程度まで広がった。
このため、今は必ずしも過熱しているとは言えない。
しかし、同時にカイ離のピークが傾向的に切り下がっている点を踏まえると、今回は9日の約4%で頭を打ったとも考えられる。
このため、来週(15~19日)は高値圏では相場の勢いが鈍化する可能性があり、早期に3万円に乗せられるかは微妙な情勢だ。
25日線は来週中にも2万8800円を上回ってくる公算だが、指数は3%のプラスカイ離では大台に届かない。
もっとも、日本株に対する買い意欲は依然として豊富だ。
ハイテクを中心にバリュエーションの高い主力株には以前ほど資金が集まりにくくなった半面、割安なものは見直されやすい。
出遅れていた小型株は、当面のニーズの受け皿となることが期待される。
新型コロナウイルスの新規感染者数の抑制と、17日にも始まる見通しの米ファイザー製ワクチン接種も強気材料として意識される。
来週は日本で15日に10~12月期GDP(国内総生産)が発表されるほか、17日に12月機械受注、19日に1月消費者物価が出る。
海外ではドイツの2月ZEW景況感指数(16日)や米1月小売売上高、同鉱工業生産(17日)、米1月住宅着工件数(18日)などが控え、18日は米国株のSQ(特別清算指数)に当たる。
日経平均の想定レンジは2万9000~3万円とする。 (市場動向取材班)
提供:モーニングスター社
業績相場が続き、日経平均株価3万円間近との話もあるが、気になるのは底にわだかまる官制相場の匂い漂うこと。