
2月19日
日経平均 3万0017.92円(-218.17円)
TOPIX 1928.95(-12.96)
出来高 12億2374万株
長期金利(新発10年国債) 0.100%(+0.010)
1ドル=105.59円(0.22円高)
2月15日 3万0084円 12億7591万株 2兆6038億円
2月16日 3万0467円 14億0970万株 3兆0252億円
2月17日 3万0292円 13億7152万株 2兆7670億円
2月18日 3万0236円 15億7991万株 2兆8854億円
2月19日 3万0017円 12億2374万株 2兆4668億円
■株探ニュース 2021.2.20
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今週の【早わかり株式市況】3万円大台奪還・30年半ぶり、経済正常化期待で外国人買い
■今週の相場ポイント
1.日経平均は3週連続上昇、週後半は軟化するも週前半の大幅高の貯金が生きる
2.米ファイザー製のワクチンが国内で特例承認され、経済正常化への期待高まる
3.週明けはリスク選好ムード高まり、日経平均は30年半ぶりの3万円大台乗せ
4.利益確定売りで週後半3営業日続落、ファストリの株価が全体指数を左右する
5.週末は半導体関連の主力どころに投資資金が還流し、かろうじて3万円台維持
■週間 市場概況
今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比497円(1.69%)高の3万0017円と3週連続で上昇となった。
今週は米ファイザー製の新型コロナワクチンが国内で特例承認されたことを受け、週前半はリスク選好ムードが強まり、日経平均は一気に水準を切り上げ3万円大台を大きく回復。
しかし、週央からは利食い圧力が顕在化して軟化した。
ただ、週間では大幅高をキープ。
週明け15日(月)は朝方発表のGDP速報値が事前予想を上回ったことに加え、ワクチンの特例承認などを好感して主力株中心に買いが集まり、日経平均は560円強の大幅高。
約30年半ぶりに3万円大台に歩を進めた。
16日(火)も前日の流れを引き継ぎリスクオン。
ワクチン普及による経済活動の正常化期待を拠りどころに外国人買いを呼び込み、一時600円を超える上昇をみせた。
ただ、値下がり銘柄数の多さが目立ち終盤は伸び悩んだ。
17日(水)は前日までの急騰の反動で日経平均は反落。
3万円大台乗せで目先達成感も出ており、ハイテク株などグロース株への利食いが顕著だった。
18日(木)は朝方こそ高い場面があったが、その後は値を消す展開に。
東証1部全体の8割近い銘柄が下落する売り圧力の強い地合い。
ただ、ファーストリテイリングが独歩高の展開となり日経平均を支え、下げ幅は限定的だった。
とはいえ、ファストリの値運びは全体相場をかく乱する要素が強い。
週末の19日(金)は一段と下値を試す展開に。
一時ファストリが急反落したほか、日銀のETF買いが見送られたとの観測から下げ幅を広げる場面もあったが、半導体関連株などに高い銘柄が多く、大引けの日経平均はかろうじて33万円大台をキープした。
■来週のポイント
来週は3万円大台を巡る攻防となりそうだ。
ただ、海外投資家の大規模な買い越しが続いているだけに、調整後は再び上値を追う展開が期待される。
重要イベントとしては、国内では26日朝に発表される1月鉱工業生産が注目される。
海外ではパウエルFRB議長の23日上院と24日下院での証言や24日発表の米国1月新築住宅販売件数、26日に発表される米国1月の個人所得と個人消費支出に注視が必要だろう。
■日々の動き(2月15日~2月19日)
2月15日(月) 急反発、主力株中心に買われ3万円大台を回復
日経平均 30084.15(+564.08) 売買高12億7591万株 売買代金2兆6038億円
2月16日(火) 続伸、欧州株高やコロナワクチンへの期待で買い優勢
日経平均 30467.75(+383.60) 売買高14億0970万株 売買代金3兆0252億円
2月17日(水) 3日ぶり反落、高値警戒感から利益確定売りが優勢
日経平均 30292.19(-175.56) 売買高13億7152万株 売買代金2兆7670億円
2月18日(木) 続落、朝高も利益確定売りでマイナス圏に沈む
日経平均 30236.09(-56.10) 売買高15億7991万株 売買代金2兆8854億円
2月19日(金) 3日続落、米株安受け売り先行も後半下げ渋る
日経平均 30017.92(-218.17) 売買高12億2374万株 売買代金2兆4668億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、15業種が上昇
(2)郵船など海運が値上がり率トップ、JALなど空運も高い
(3)国際石開帝石など鉱業、ENEOSなど石油株は大幅続伸
(4)輸出株はオリンパスなど精密機器が上昇も
トヨタなど自動車、日製鋼など機械、シャープなど電機はさえない
(5)内需株はソフトバンクGなど情報・通信やファストリなど小売りは堅調も
JR東日本など陸運、三井不など不動産、鹿島など建設は軟調
(6)金融株は三菱UFJなど銀行が高いが
SOMPOなど保険、野村など証券は安い
(7)ブリヂストンなどゴム製品が値下がり率トップ
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)
1(2) 半導体 「景気敏感+半導体」、増額修正相次ぐ化学株に再評価の芽膨らむ
2(1) グローバルニッチ
3(18) 仮想通貨 仮想通貨やキャッシュレス、デジタル通貨など切り口多彩
4(3) 旅行
5(17) ポストコロナ 景気回復期待で海外資金流入
※カッコは前週の順位
株探ニュース(minkabu PRESS)
■モーニングスター 2021.2.20
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株式週間展望=一時3万円割れも資金循環期待/ファーストリテ下落は日本株離れにあらず、金利動向も注視
日経平均株価は今週(15~19日)、30年半ぶりに3万円台を回復した。
ただ、ファーストリテイリングをはじめとする値がさ株主導の構図が一段と鮮明になる中で、マーケットはいまひとつ熱気を欠く。
資金が幅広い銘柄へと向かう局面に移行できるかが、今後の上昇継続のための重要なカギとなる。
日経平均は今週初にあっさり大台に乗せると、翌日も騰勢を維持して一時3万714円まで駆け上がった。
しかし、同日は終値が前日比で383円上昇しながら、東証1部では全体の6割近い銘柄が値下がりした。
今週を通して見ても、値下がり銘柄数は1日当たり平均約1240(値上がり銘柄数は約850)と多かった。
週末の19日には、それまで日経平均を支えてきたファストリテが高値更新後に急失速。
指数も388円安まで下落し、3万円を割り込む場面があった。
個別の企業業績やファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)とはかけ離れつつあった物色動向に、巻き戻しが生じた形だ。
ただ、こうした流れは決して悪いことではない。
なぜなら日本企業の収益は全般的に回復傾向を強めており、そもそもファストリテなどの値がさ株ばかりが買われるべきではないからだ。
値がさではない評価不足の銘柄は多く、ゆがんだマネーフローの修正は日本株からの資金逃避を必ずしも意味しない。
今週末の日経平均の下落は、大台回復を受けた利益確定売りによるところも大きい。
押し目形成の動きが目先は続く可能性もあるが、下方では25日移動平均線が心強く上昇している。
このところ伸び悩んでいた機械株や、値がさの東京エレクトロン以外の半導体株は反発局面を迎えるかもしれない。
来週(22~26日)は国内が23日の祝日を挟む4営業日の取引。
26日に1月の鉱工業生産が発表される。
海外では22日にドイツの2月Ifo景況感指数、25日に米1月耐久財受注や10~12月期GDP(国内総生産)改定値、1月中古住宅販売仮契約も控える。
一方、米国の追加経済対策をめぐっては、ペロシ下院議長が来週の終わりまでに下院で成立させる考えを示した。
対策の規模をバイデン大統領の提案する「1.9兆ドル(約200兆円)」に寄せられれば安心感につながりそうだ。
米金利の動向も注視したい。
日経平均の予想レンジは2万9500~3万500円とする。 (市場動向取材班)
提供:モーニングスター社
日経平均、今後どのような動きをするか?
今週、3万円を挟んでの狭い範囲の上下とぼくは予測する。
予測することが楽しい。