リンカーン弁護士 証言拒否（上・下）

　今週は、この１冊。
　証言拒否（上・下）

■リンカーン弁護士　証言拒否（上・下）／マイクル・コナリー　　2016.7.8

　リンカーン弁護士シリーズの一冊、リーガル・サスペンスです。
ぼくは、あまり法廷ものは好きではなく、日本の小説はほとんど読みません。
法廷での丁々発止というのが苦手で、ついつい読みながらコックリ。
このミステリーもアメリカの司法制度がよく分かっている方には面白いのでしょうが、ぼくは少々苦手です。

　"兵士は理由を問わず、兵士は突撃するか死ぬかしかない"
　「実際には、"突撃して死ぬ"だと思います。そこがあの詩の核心です。兵士たちには戦うか死ぬかの選択肢はなかった。彼らは突撃して死なねばならなかった」
　「じゃあ、テニスンを知っているんだ。わたしは"突撃するか死ぬか"のほうが好きだな。.......」

　「なぜなら、やつらはあんたにひどいことをしたからだ。あんたの心のなかに。あんたは大切なものを失っていたんだ。ミック。もしそれを取り戻さなかったら、自分自身や他人に二度と優しくなれないところだ」

　「訳者あとがき」に興味ある情報がありました。

　次にコナリー・ファンの読者なら先刻ご承知だろうが、Amazonプライム・ビデオの「Bosch」シリーズⅠ全十話が二〇一五年八月二十七日から、日本でもついに見られるようになったことをお伝えしたい。

　『　リンカーン弁護士　証言拒否（上・下）／マイクル・コナリー／古沢嘉通訳／講談社文庫　』