ゆめ未来     

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今週の読書! 怒り(下)/容疑者/美酒一代

2015年01月31日 | もう一冊読んでみた
 今週は、この3冊。

怒り 下/吉田修一

 『このミス~ 2015年度版』の国内編第11位『怒り(下)』を読みました。
誰が、逃走中の山神一也かは、下巻に入ると確信に近いものとなりました。
他人を心から「信じる」ことの難しさ、切なさを感じます。
下巻の後半は、特におもしろかった。
『怒り』は「2015年本屋大賞」にノミネートされました。

 愛子が駆けつける東京駅の「銀の鈴」は、物語のなかだけの設定かと思ったのですが、ネットで検索したら「銀の鈴 ~東京駅で一番有名な待ち合わせ場所~」と実存していました。
今度、東京に行ったら、地下1Fのグランスタの近くなので、帰りの電車で飲むお酒を「ハセガワ」に買いに行ったとき訪ねます。

 「そう決めつけていない? もしそうなら、私が愛子の代わりに言うわ。『バカにしないで』

 なんていうか、生と死っつーんですか、その境が曖昧な奴って、もう終わってますよ。自分にもないわけだから、もちろん相手だってないわけで。自分がいなくなるのと相手がいなくなるのが同じなんだから。だったら自分殺せって話っすよ。


 怒りを表すことを怖がらないために...............................週刊文春WEB

   『 怒り(上・下)/吉田修一/中央公論新社 』



容疑者/ロバート・クレイス

 『このミス~ 2015年度版』海外編第14位です。
誰が、「容疑者」なのか。
スコットとステファニーが、巻き込まれた事件の真相はなにか。
など、なかなか話が進みません。
スコットとマギーの交流が丁寧にえがかれています。
これは、それなりに感動的なのですが、事件の真相をもう少し、はやくからじわじわと浮きあがらせるような工夫が欲しかった。

「関口宏さんの人生の詩」(2015.1.28)に、吉田類さんが出演されました。
司牡丹の「船中八策」を飲みながらの対談です。
その時、類さんが「飼い猫」からしの話をされました。
山に登ったときも、旅に出たときも、いつも一緒だったと。
話を聞いていて、スコットとマギーの関係を思いました。

 置いていかないで! ................創元社のウェブマガジン

   『 容疑者/ロバート・クレイス/高橋恭美子訳/創元推理文庫 』



美酒一代/杉森久英

 サントリーの創業者「鳥井信治郎」のことが知りたくて、ネットで調べてみました。
美酒一代』をみつけたので読んでみました。
大将のことを知ればしるほど、桁外れの人物であり、おもしろいものすごい人だとの思いを深くします。

 1983年に文庫版が刊行された
  鳥井氏の伝記「美酒一代」が、30年の時を経て復刊された
................WHISKY Magazine

   『 美酒一代 鳥井信治郎伝/杉森久英/新潮文庫 』

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