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日経平均 決算発表一巡後は、業績吟味の場面か 

2023年05月14日 | 捕らぬ狸の経済


  5月12日
  日経平均 2万9388.30円(261.58円高)
  TOPIX 2096.39(13.30ポイント高)
  長期金利(新発10年国債) 0.380%(-0.005)
  1ドル= 134.85 - 134.87(0.31円安)


5月8日 2万8949円  11億8956万株 2兆9924億円
5月9日 2万9242円  13億4751万株 3兆2746億円
5月10日 2万9122円  13億1532万株 3兆1878億円
5月11日 2万9126円  13億0148万株 2兆9627億円
5月12日 2万9388円  16億6497万株 3兆9588億円

株探ニュース 2023.5.13
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今週の【早わかり株式市況】5週続伸、好決算銘柄買われ1年半ぶり高値

今週の相場ポイント
1.日経平均は5週連続上昇、1年半ぶり高値浮上
2.週初は売り優勢、連休中の米株波乱織り込み
3.米経済指標の発表控え、買い手控え感続く
4.好決算銘柄に買い、全体相場は底堅さ発揮
5.コナミG・住友不など上昇、SBGは下落


週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比230円(0.8%)高の2万9388円と、5週連続で上昇した。

今週は大型連休明けで、米CPI発表も控えていただけに週初は買い手控え感が強まった。
だが、好決算銘柄を中心に物色意欲は旺盛で、全体相場は底堅さを発揮。
日経平均は1年ぶり高値に浮上してこの週の取引を終えた。


大型連休明け8日(月)の東京株式市場は売り先行でスタート。
国内の連休中に米国株市場では相次ぐ地銀破綻による金融不安や米景気減速への懸念が高まり、波乱含みの展開となっていた。
これを織り込む形で利益確定売りが広がった。

9日(火)は一転、買い優勢の地合いとなった。

翌10日発表の米消費者物価指数(CPI)を前に様子見姿勢が強まりやすいタイミングではあったが、決算発表シーズンが本格化するなか好業績株を中心に買いが入った。
日経平均は年初来高値を更新。

10日(水)はこの日夜の米CPI発表を目前に控え、さすがに買い手控えムードが高まった。
注目された米CPIは事前予測とほぼ一致。
米株市場は大きな波乱とはならなかったが、主要株価指数が高安まちまちで取引を終了。

これを受け、11日(木)の東京市場は前日に続き軟調展開を余儀なくされた。
ただ、引き続き決算を手掛かりにした物色が旺盛で、日経平均は小幅に切り返し底堅さをみせた。

12日(金)は買いが一気に流入。
日経平均は火曜日に続き年初来高値を更新し、1年半ぶり高値圏に浮上した。
好決算を発表したコナミグループや住友不動産が買われ、東京エレクトロンなど主力銘柄も上昇し全体相場を大きく押し上げた。
一方、業績悪のソフトバンクグループやシャープ、決算とあわせて1対25の株式分割を発表した日本電信電話は下落した。


来週のポイント
来週は、海外投資家の持続的な買いが続くなか、日経平均はどこまで上値を伸ばせるか注目される。
ただ、過熱感が高いため地合いは良いが上値も重い展開となりそうだ。
15日で決算発表は一巡するが、ここからは時間をかけて個々の業績を吟味するフェーズとなる。
引き続き好業績銘柄をチェックしたい。


重要イベントとしては、
国内では17日朝に発表される1-3月期GDP、19日朝に発表される4月全国消費者物価指数が注目される。
海外では、16日に発表される中国4月の小売売上高と鉱工業生産、中国1-4月固定資産投資、米国4月小売売上高、17日発表の米国4月住宅着工件数、18日に発表される米国4月コンファレンス・ボード景気先行指数に注視が必要だろう。


日々の動き(5月8日~5月12日)

5月8日(月) 5日ぶり反落、米経済減速懸念で利益確定売り優勢
       日経平均 28949.88( -208.07) 売買高11億8956万株 売買代金2兆9924億円


5月9日(火) 反発、先物主導で主力株中心に買い優勢
       日経平均 29242.82( +292.94) 売買高13億4751万株 売買代金3兆2746億円


5月10日(水) 反落、欧米株安を受け利益確定の売りが優勢
       日経平均 29122.18( -120.64) 売買高13億1532万株 売買代金3兆1877億円


5月11日(木) 小反発、円高警戒も好決算銘柄が買われる
       日経平均 29126.72( +4.54) 売買高13億0148万株 売買代金2兆9627億円


5月12日(金) 続伸、好業績株が買われ1年半ぶり高値水準
       日経平均 29388.30( +261.58) 売買高16億6497万株 売買代金3兆9587億円


セクター・トレンド
(1)全33業種中、23業種が値上がり
(2)値上がり率トップはトヨタなど自動車。HOYAなど精密機器、キーエンスなど電機といった輸出株全般が堅調
(3)住友不など不動産、JR東日本など陸運、ニトリHDなど小売といった内需株が高い
(4)三井住友FGなど銀行、T&Dなど保険、野村など証券といった金融株はしっかり。
(5)素材株はまちまち。神戸鋼など鉄鋼は買われたが、住友鉱など非鉄は値下がり率トップに売られた
(6)資源株もまちまち。三菱商など商社が高いがINPEXなど鉱業、出光興産など石油は安い


【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(1) インバウンド
2(42) 生成AI G7サミットでも議論の予定で関心更に高まる
3(3) 半導体
4(2) 人工知能
5(5) パワー半導体 市場は急拡大途上で次世代商品にも脚光
※カッコは前週の順位

  株探ニュース(minkabu PRESS)



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