11月27日
日経平均 2万6644.71円(+107.40円)
TOPIX 1786.52(+8.27)
出来高 15億2950万株
長期金利(新発10年国債) 0.025%(+0.005)
1ドル=104.07円(0.25円高)
11月24日 2万6165円 13億9869万株 2兆9478億円
11月25日 2万6296円 15億4946万株 3兆1507億円
11月26日 2万6537円 11億6400万株 2兆4792億円
11月27日 2万6644円 15億2950万株 3兆4069億円
■株探ニュース 2020.11.28
--------------------------------------------------------------------------------
今週の【早わかり株式市況】29年7カ月ぶり高値を連日更新、新型コロナ感染拡大もリスクオン継続
■今週の相場ポイント
1.日経平均は4週連続で上昇、4営業日続伸で合計値幅は1100円超
2.新型コロナ感染拡大も株価の下押し材料とならずリスクオン相場継続
3.米株市場のNYダウ3万ドル台乗せ、ナスダック最高値などが追い風
4.ドコモのTOB成立に伴うパッシブファンドの売却資金再投資観測も
5.週末にかけて日経平均はおよそ29年7カ月ぶりの高値を連日で更新
■週間 市場概況
今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比1117円(4.38%)高の2万6644円と4週連続で上昇した。
4週間の上げ幅は3667円に達した。
今週の東京市場は前週後半の新型コロナウイルス感染者数の急増で慎重ムードとなった地合いとは別世界の強さだった。
新型コロナ感染拡大の流れはむしろ加速している状況だが、そこには目をつぶってワクチン開発期待を背景とした景気回復に向けた思惑や、一段の金融緩和期待を買うという、いいとこ取りの強気相場が繰り広げられた。
立ち会い日数は4日間だったが、上昇一服場面はなく、週末にかけ29年7カ月ぶりの高値を連日更新した。
NTTドコモのTOB成立に伴い、TOPIX連動型パッシブファンドのドコモ売却に伴う巨額余剰資金再投資の動きも、全体相場の押し上げ要因になったとみられる。
3連休明けの24日(火)はリスクオンの流れが一気に強まり4営業日ぶりに日経平均は急反発となった。
新型コロナワクチンの開発期待に加え、バイデン新政権での財務長官にイエレン前FRB議長が選出されるとの思惑がポジティブ材料となり、日経平均は一時700円を超える上昇をみせる場面もあった。
25日(水)は前日の米国株市場でバイデン新政権への移行が順調に進むとの見方が強まり、NYダウが初の3万ドル大台に乗せたこともって、リスク選好の地合いが波及した。
ただ、後場は「東京都が飲食店などに営業時間短縮を要請する見通し」と報じられ上げ幅を縮小した。
26日(木)は前日の米国株市場で今度はナスダック総合指数が2カ月半ぶりに最高値を更新、半導体などハイテク株高の流れを東京市場も引き継いだ。
日経平均は利食い圧力を吸収して1991年4月以来およそ29年7カ月ぶりの高値圏に浮上した。
27日(金)は朝方こそ強弱感対立のなかやや売り優勢で始まったが、下値では押し目買いが高水準で、日経平均は切り返し、結局100円あまり上昇して引けた。
連日で29年7カ月ぶりの高値更新となった。
■来週のポイント
新型コロナ感染が急速に拡大しているにもかかわらず買い意欲が旺盛なだけに、来週も上値を追う展開が続きそうだ。
重要イベントとしては、国内では30日朝に発表される10月鉱工業生産や12月1日朝に発表される10月有効求人倍率と7~9月期法人企業統計調査が注目される。
海外では30日発表の中国11月製造業PMIや12月1日発表の米国11月ISM製造業景況指数、4日に発表される米国の10月貿易収支と11月雇用統計に注視が必要だろう。
■日々の動き(11月24日~11月27日)
11月24日(火) 4日ぶり急反発、米株高に追随し2万6000円台回復
日経平均 26165.59(+638.22) 売買高13億9869万株 売買代金2兆9478億円
11月25日(水) 続伸、米株高を受け景気敏感株に買い
日経平均 26296.86(+131.27) 売買高15億4946万株 売買代金3兆1507億円
11月26日(木) 3日続伸、朝安もハイテク株や半導体関連が買われる
日経平均 26537.31(+240.45) 売買高11億6400万株 売買代金2兆4792億円
11月27日(金) 4日続伸、買い意欲旺盛で連日で29年半ぶりの高値
日経平均 26644.71(+107.40) 売買高15億2950万株 売買代金3兆4069億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、29業種が上昇
(2)HOYAなど精密機器が値上がり率トップ、ソニーなど電機も大幅高
(3)郵船など海運、日本製鉄など鉄鋼、住友鉱など非鉄といった景気敏感株が買い続く
(4)原油高で国際石開帝石など鉱業株が大幅続伸
(5)金融株はオリックスなどその他金融や野村など証券が高いも
MS&ADなど保険、三菱UFJなど銀行は低調
(6)内需株は三井不など不動産、楽天などサービス、ZHDなど情報・通信が堅調も
味の素など食品、JR東海など陸運がさえない
(7)東電HDなど電力・ガス、王子HDなどパルプ・紙、 日水など水産・農林は安い
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)
1(5) 電気自動車(EV) 再生エネ・EV相場開幕へ!「次世代電池関連」変貌前夜の5銘柄選抜
2(1) 再生可能エネルギー
3(4) 全固体電池
4(3) コロナウイルス
5(2) デジタルトランスフォーメーション(DX)
※カッコは前週の順位
株探ニュース(minkabu PRESS)
■モーニングスター 2020.11.28
--------------------------------------------------------------------------------
株式週間展望=強気継続、需給変調に注意/NTTドコモ効果一巡、MSCIリバランスも
リスクオンが継続した今週(24~27日)の東京株式市場では、日経平均株価に続いてTOPIX(東証株価指数)も年初来高値を更新した。
テクニカル面の過熱感が指摘されるものの、景気底打ちを視野に入れた物色機運の高まりは本物だ。
来週(11月30日~12月4日)は翌週のメジャーSQ(特別清算指数)を意識しつつもみ合う展開が見込まれる。
今週は日経平均が2万6000円台を固めた(27日終値は前週比1117円高の2万6644円)。
24日には日経平均に遅れてTOPIXも年初来高値を更新し、2018年以来の1800ポイントに肉薄している。
国内外の新型コロナウイルスの感染拡大は予断を許さないものの、マーケットの視点はコロナ後に移っている。
日経平均は11月に入り、既に3700円(16%)超の大幅上昇を遂げた。
高値圏からの短期急騰により、主要移動平均線とのプラスカイ離率は25日線に対し7.5%、75日線とは12.0%、200日線とは20.3%に達した。
このため、市場心理次第では大きな調整を余儀なくされる可能性がある。
また、有力なテクニカル分析手法のフィボナッチ・リトレースメントに照らし、日経平均の1989年12月高値(3万8915円)から09年3月安値(7054円)までの下げ幅の61.8%戻しに当たる2万6745円が、上値メドとして一部で注目されている。
実際、今週は、この水準に迫る25日の取引時間中の高値2万6706円をピークに一服した。
需給面では、今週マーケットを盛り上げたNTTドコモ (監理)のTOB(株式公開買い付け)資金の決済効果の一巡に加え、来週は序盤のMSCI指数のリバランスに伴う日本株売り(推定1500億円)が控える。
このため、軟調な出足に注意する必要がある。
もっとも株式市場では、世界的な金融緩和で市中にあふれたマネーの大始動が起きている可能性がある。
米大統領選の通過と、ワクチン開発による新型コロナの収束期待がパラダイムシフトの引き金だ。
短期的な上げの反動はいくらでも想定されるが、こうした状況で相場は教科書通りにはなりにくい。
来年へ向けては強気のスタンスを維持したい。
日経平均の想定レンジは2万6000-2万7000円。 (市場動向取材班)
提供:モーニングスター社
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます