2月4日
今年4個目のピストン拝見。。。
このピストンはもう馴れたもので、、、仕事が早くなりました。
シリンダーを外すまでにエンジンのカバーを外しますが、、、さらにその前に外装部品を外します、、、
この機種で一番初めに外す部品がリアキャリアです。。。
で、そのボルトが、、、
もーーーー、ぎしぎし、、、ちからイッパイ、、、レンチを廻して、、、やっと取れました。。。
ボルトは、、、
サビが廻っていて、、、
新車の組み立てラインでは指定部分以外は油脂の塗布をしていないんですかね?してないと思います。
まったくアブラっ気がありません。
今まで四捨五入して40年のメカニック生活ですが、ボルトが錆付いて取れなくって、無理に廻してねじ切って、、、苦労したことが多々あります。
そんな経験から今では各ボルト、ナットのネジ部に、
このようなペーストを塗るようになりました。
でもマニュアルなどでは、、、油脂類を塗る事を推奨していません。
あるメーカーの補償修理推奨マニュアルだと、、、
オイルやグリスを塗って締め付けると、規定トルクで締めても締まりすぎてしまい、破損に至るので良くふき取って締め付ける、、、この様に書いてあります。
もしオイルやグリスが付いていた場合の破損はクレームが利かない、、、という事です。
もちろん締まり過ぎて破損、、、ありえる事なのですが、現場の自分たちメカから見ると、、、
現実はこのボルトが物語っていると思います。
乾燥した砂漠の様な気候でしたら錆びる事も無いでしょうが、ここは日本です、四季もあるし梅雨もあります。台風だって来ます。
金属が、、、ネジが、、、腐食して取れなくなると修理が出来なくなります。
ですので再度分解する時のために、ドライのままでは組みつけず、ペーストを塗ります。
2月2日にタイヤ交換をした車両ですが、、、
リアのアクスルシャフトが錆ついていて、反対側から鉄棒&ハンマーで叩いてやっと抜けてきました。
この車両、10年ちょっと経っているのですが、まだ3000㎞ほどの走行です。
アクスルシャフトを外すのが今回初めてでは。。。
でも、、、錆びていて外すのが困難でした。
なぜ?だろう??
たぶん、、、新車組みつけ時にほとんどグリスが塗られていなかった??からでは。。。
アクスルシャフトは、、、グリス塗布箇所ですが、、、あまり塗られていない、塗っていないのをよく見ます。
すると、、、こうなってしまいますね。。。
老メカの言いたい放題ですので、すべてがこうなってしまうって事ではありません。
でもこんな事もあるって事です。
来週の老メカの予定は、、、
新車の250ccが入庫いたします。
そのド新車の納車整備をいたしますが、、、お客様の要望で裏メニューで新車整備をいたします。
さて?どうなっているのでしょうか?どんな整備になるのでしょうか?
少し楽しみな、、、老メカです。