くらのうえ市丸歯科ブログ

お口の健康を守りたい

ITI world sympsium 2010に参加しました

2010年05月04日 | 外部セミナー
4月14-17日にジュネーブ(スイス)で開催されたITI world symposium 2010に、院長(市丸)が参加しました。
14日のプレシンポジウムから最終日まで、真剣にほとんどのセッションに積極的に参加してきました。




インプラント学の基礎医学から臨床学まで、知識の整理と新しい情報の取得に非常に役に立ちました。インプラント治療は、骨とインプラントの結合状態から、結合組織とインプラントの結合状態を重視する傾向にありますが、本学会もそのことを反映したものでした。また、ITを駆使したguided treatmentなど、将来のインプラント治療の方向性を占う貴重な情報を得ることができました。
 会は4000人を超える歯科医を中心とする世界中からの参加者であふれ、非常に活気のあるものでした。



多くの先生方とディスカッションをしました。オーストラリア在住の多くの日本人を診ているロス先生からは、“どうして日本の歯科治療レベルは低いのか?”と率直な質問をされました。日本の歯科保険制度が劣悪なため、科学的に正しい治療が行いにくい環境であることや、当院を含め少なくない医院が、このことに挑戦し国際レベルの治療を行っていることを説明しました。日本の歯科治療が世界の笑い物になっている現実に対して、歯科医として率直に反省し、当院が国際レベルの高い治療レベルを維持することはもとより、日本のシステムの改革の必要性を痛感しました。 
友人であるハーマン教授(スイス)が、Full Professorに昇格したことを、会の時に知りました。数名の日本人で彼の昇進パーティーを行い、その時に、生物学から日常の臨床の問題点まで、真剣に議論してきました。



近い将来に、来日してくれるとのことでした。また、彼からは、研究施設に研修に来るように誘われました。できれば、スイスに再訪問し、共同研究に参加させていただければ。。。と夢を持っています。近い将来共に再会することを約束しました。 今回の学会に参加し、非常に素晴らしい経験と情報を得ることができました。今後、当院の一人ひとりの患者様の治療レベルの向上に役立てたいと思います。 

参加に際して、院長が不在であったため、皆様にはなにかとご迷惑をおかけしたと思います。一人ひとりの患者様に、より高度な治療を提供することで、お詫びに代えさせていただく所存です。

院長 市丸英二