くらのうえ市丸歯科・歯科治療における院内感染対策宣言
2014年5月18日の読売新聞にて、約7割の歯科医院において、切削器具の滅菌がされずに使い回しされているというショッキングな報道が掲載されました。このような歯科医院における院内感染対策の不徹底は、残念ながら事実であり、B型肝炎等の感染が、日常の歯科治療で起こっている恐れがあります。当院では、御来院いただいている患者様をお守りするために、2000年の開院当初から科学的根拠に基づいた院内感染対策を徹底してきました。
また、当院にとどまらず、歯科医療全体のために、医療関係者に対して、日本の院内感染対策について問題提起をしてきました。しかしながら、対策が進んでいないのが現状です。 主な原因として、歯科治療の低診療報酬、厚生労働省を中心とした行政の監督不行き届き、院内感染に対する法律の不整備、歯科医療従事者の認識やモラルの低さが考えられます。
そこで、くらのうえ市丸歯科では、当院のみならず日本の歯科医院すべての患者様が、安心して安全な歯科治療を受けることができるように、以下のことをここに宣言いたします。
〈宣言〉
1. くらのうえ市丸歯科では、2000年の開院当初から徹底している「科学的根拠に基づく院内感染対策」を今後も継続・充実していく。
2. くらのうえ市丸歯科では、院内感染対策の1つとして、切削器具を含むすべての器材・機器の滅菌・消毒を継続して行う。
3. くらのうえ市丸歯科では、定期的な院内研修会を行い、すべてのスタッフが、科学的根拠に基づいた院内感染対策に対する知識をもって歯科治療に従事する。
4. 日本の歯科医院における院内感染対策が円滑に進むよう、歯科医療人の認識、知識の向上に最大限努める。
5. 日本の歯科における院内感染対策の現状や院内感染を疑う事例を徹底して調査、公表するように、歯科関係団体ならびに行政に強く提言する。
6. 日本の院内感染対策に対する法律の整備を行うよう歯科関係団体ならびに行政に強く提言する。
7. 日本のすべての歯科医院において永続的に院内感染対策が行えるように、感染対策に必要なコストを診療報酬に反映させるように厚生労働省に強く提言する。
2014年7月1日
(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント・歯周病センター
院長 市丸英二・スタッフ一同
当院HP・院内感染対策のページもご覧ください。