1月21日、22日に日本口腔インプラント学会 第34回九州支部学術大会「健康寿命に貢献するインプラント治療」に院長、チーフの小川さん、私で参加してきました。
専門歯科衛生士講座を受け、内容は「インプラント開始前の歯周病の評価と治療」についてでした。
現在、日本の70歳以上の咀嚼状況は「なんでも食べる事ができる…62%」です。約40%の方がなんでも食べる事が出来ないのです。
また、咀嚼能力が低いと 日常生活、行動能力が低下しやすいとのことでした。
インプラントの役割は、咀嚼機能の回復、残存歯の保護です。長期にわたりインプラントを管理するには、まず①全身疾患の把握 ②喫煙 ③歯周炎がコントロールされているかが重要になってきます。
②喫煙している方のインプラントの問題発生率は、タバコを吸ってない方と比べると7倍高くなるとのことでした。喫煙は害しかないため、インプラントの治療を始める前に禁煙を必ずして頂く必要があります。
また③歯周炎がコントロールされているか では、歯周病の既往がある方のインプラント周囲炎にかかる率は、歯周病がない方と比べるとなんと5倍です。なぜかというと、ご自身の歯からインプラントへ歯周病菌が感染するからです。
当院では、インプラントをされている方のみではなく全ての患者様に全身疾患の把握や口腔内の診査をさせて頂きます。もちろん飲まれているお薬なども把握します。そして、歯周炎をコントロールし、インプラントの手術などにはいり、その後長期にわたりインプラント、自分の歯を残すための口腔内の自己管理能力を高めることにつながると考えています。
(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント・歯周病センター(佐賀県鳥栖市)
TEL:0942-81-5410