最近、再び北朝鮮とアメリカの関係が不穏な状況になっています。
元々、今の朝鮮半島は、36年間日本の植民地として統治されていましたが、日本の敗戦により、北朝鮮と韓国の二つに分断されました。
分断後、朝鮮半島の統一のため、北朝鮮が韓国に侵攻したことで、今から70年前に朝鮮戦争が起こりました。
ソ連から供給された、強力な戦車と戦闘機で武装した80万人の北朝鮮軍と、韓国軍、アメリカ軍主体の国連軍が衝突しましたが、国連軍は大敗して、朝鮮半島南端の釜山辺りまで追い詰められてしまいました。
当時、日本を統治していたマッカーサーの指揮下の元、日本から北朝鮮へB-29爆撃機
で空爆を開始すると共に、ソウル近郊に60万人のアメリカ軍を上陸させ、逆に北朝鮮を滅ぼすため侵攻を開始しました。
すると、今度は北朝鮮軍に、中国軍100万人が参戦してきて、アメリカ軍を攻撃し、アメリカ軍は陸軍史上最大の大敗をしてしまいます。
その後、38度線を巡って戦局は一進一退の膠着状態になりました。
追い詰められたマッカーサーは、とうとう北朝鮮に原子爆弾を落として壊滅させる計画を立てたりしましたが、第三次世界大戦をひき起こす可能性を懸念したアメリカ大統領の命により、司令官をクビになってしまいます。
この後、38度線を境に休戦協定が結ばれ、現在に至っています。
つまり、今でも戦闘状態を一時休戦している状況が続いていることになります。
北朝鮮が今でもアメリカに強気な態度なのは、過去にアメリカ軍に勝利した歴史があるためです。
話が長くなってしまいましたが、再び北朝鮮とアメリカが戦争を始めることになり、北朝鮮がミサイルで核攻撃をするとしたら、遠く離れたアメリカ本土ではなく、アメリカ軍の最前線基地であるソウルや、沖縄、日本本土の佐世保、岩国、横田、三沢基地などが攻撃目標になってしまいます。
トランプ大統領が、平和交渉と称して、北朝鮮にミサイルと核の放棄をさせようとしていますが、北朝鮮が自ら戦闘能力を放棄するような交渉に応ずる訳もなく、アメリカにとっては天敵ともいえる、社会主義国家に対する不可侵条約でも結ばない限り、解決の目処は立ちそうにありません。
北朝鮮のミサイルには、正確な目標への誘導装置は無さそうなので、いったん発射されたら、日本のどこに落ちるか分かりません。
ニュースでは、北朝鮮とアメリカ間の話ばかりですが、戦争になったら一番危険なのは日本と言ってもいい状況です。
このため、日本もアメリカ軍の北朝鮮戦に備えて、自衛隊も出動すべく、伊勢や出雲などの艦艇を空母に改装し、爆撃機の搭載を進めていたり、憲法改正を急いでいると言った所です。