遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

当たらない予想をいくつか

2015-10-08 22:10:39 | たわごと
双日総合研究所取締役副所長・同主任エコノミストの「かんべえ」こと吉崎達彦さんが、最近スーパーカミオカンデを訪問されまして、そこで見たことを彼の『不規則発言』に書いてはりました。
〈以下引用〉
スーパーカミオカンデでは、東大の学生たちが1日3交代制で「見張り」をしています。しかも昼間は2人、夜と朝は1人だけなんだそうです。地中1000メートルにおいて、なんという孤独でありましょうや。しかも一昼夜、計器類を見張っていても、ニュートリノが巨大な水槽でチェレンコフ光を発するのは、いいところで1日2~3回であると聞きました。ましてや超新星に出くわすなんて幸運は、何年がかりで待ち続けるほかにない。かくも地道な努力の上に、ノーベル賞は舞い降りたのであります。
われわれ「水曜会」一行がスーパーカミオカンデを訪れた時に、当直だった2人の東大学生はいずれも外国人でした。一同はいかにも頭の良さそうな中国人学生から、達者な日本語で説明を聞いておったのですが、ちょっとだけ複雑な心境がなかったというとウソになります。とはいえ、スーパーカミオカンデ内に横溢していたエートスは、まぎれもなく日本的な「匿名性の功名心」でありました。今宵のノーベル賞は、きっと「努力、友情、勝利」を絵に描いたような世界であったことと想像いたします。

まあ、日本でも米国でも今科学を支えている若い学生って、中国人が多いです。今世紀中ごろ以降は中国人科学者にノーベル賞受賞者がポンポン出てきても不思議じゃないと思います。なんせ、彼らは数が多いから・・・・。金にならなくても、好奇心と使命感でグイグイいく人材は中国にもいるはずです。

ノーベル文学賞、ベラルーシのS・アレクシエービッチ氏に (REUTERS)
イギリスのブックメーカーのオッズ通りでしたね。村上さんでノーベル賞騒動やんのは、いつになったら飽きるんでしょうか。僕はもう飽きました。受賞するとしたら、きっとマスコミが忘れた頃だと思いますよ。

日本のマスコミはさっぱり興味ないみたいですが、世界が注目しているのはなんといってもこっちです。
ロシア、シリアに巡航ミサイル発射 米と亀裂拡大 (日本経済新聞)
ロシアさん、カスピ海の海上から巡航ミサイルを26発シリアにぶち込みました。イランとイラクの上空を通過してです。

ロシア、シリアで地上軍増強か NATO事務総長が懸念表明 (CNN)
地上軍も増強ちうです。素人に毛が生えたテロ集団と比べれば、ロシア軍はプロ集団なので段違いにツオイそうですよ。原油価格が上がるまで、ガンガンいきそうです。武器兵器のセールスも伸びそうだし。orz

オバマ政権が見透かす、シリア情勢に介入したロシアの「動機」 (NEWSWEEK)
Syria crisis: Russia's strategy and endgame? (BBC)
いろんな解析記事が出ていますが、そもそも中東諸国の成り立ちの問題に対する歴史的責任が欧米自身にあるということは書いてありませんなぁ。まあ、いまさら感がありますので、そんなもんかもしれません。とにかく、大量の難民に悩む欧州は、もう「勝者なんか誰でもいいからシリア危機ははよ終わってくれ」という気分でしょう。米国は本格的に参戦するつもりはなく、できればISはつぶしておきたいって程度でしょう。先日アフガニスタンで国境なき医師団の病院を爆撃してしまった事件が影響すると思います。結果、うやむやのうちにアサドとロシア、イランの勝ちってとこですかねぇ・・・。でも、それが一番早く終結しそうです。シリアの人々にとって幸福かはわかりませんが。

んで、このタイミングで日露は約2年ぶりに交渉再開です。
北方領土めぐり次官級協議=1年9カ月ぶり再開―日ロ
ロシアの要人はいつも北方領土に関しては交渉しないと、毎度強硬なコメントを出していますが、もっぱら国内向けでしょう。だれも責任を負いたくないわけでして、プーチン大統領が決断するかどうかだけがたよりです。安倍総理とはいい関係にあるみたいです。ふたりとも任期が2018年と同じなので、意外と最後にパァっとやるかもしれません。

本日のお酒:なし
コメント
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