今日は雨。昼にドザーっときた。でも、朝夕の通勤時には雨降ってなくて傘は入らなかったや。
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【天気】中国〜北海道にかけて雨東海や北陸、関東北部や東北南部など非常に激しい雨も
明日にかけ活発な雨雲が通過 線状降水帯が形成される可能性も(ウェザーニュース)
54日ぶり 最高気温35℃以上の猛暑日ゼロ 暑さ収まるも一時的 週末から再び猛暑 (tenki.jp)
ま、とりあえず、ダムの上流でたくさん降ってくれたらOKです。猛暑がちょっとでもマシになると寝やすくなるしね。
やっぱ、睡眠時間6時間半で働いてるうちは大物になれないんだ・・・。
藤井聡太名人のリラックス方法は… 「2度寝し10時間寝ることも」(毎日新聞)
【大谷翔平】睡眠時間は1日12時間!?絶好調の裏に「睡眠」あり…遠征時には枕・マットレスを持参も【Nスタ解説】 (TBS NEWS DIG)
今日も会議の途中で寝そうになったしなぁ・・・学長の目の前で。orz
一応、テロメア研究してた時期あったんで・・・
がん細胞が細胞死を制御する仕組み、一端を解明 副作用抑え治療に期待 東大(財経新聞)
〈以下引用〉
研究グループは、蛍光タンパク質を組み込むことで、細胞内におけるTERTの分布を可視化。細胞死の過程と同時に顕微鏡で観察した。
その結果、酸化ストレスを与えた後、すぐにTERTがミトコンドリアに集積したがん細胞は、全てゆっくりと細胞死した。一方ですぐにはTERTがミトコンドリアに集積しなかったがん細胞は、迅速に細胞死したが、一部は生き残ることを突き止めた。
TERTというのはTelomerase Reverse Transcriptase(テロメア逆転写酵素)。染色体の末端にあるテロメア構造は、ほっとくと細胞分裂ごとに短くなる。まあ、これでヒト細胞では「分裂寿命」が決められてる。つまり、何回細胞分裂できるかが決まってる(発見した研究者の名に因んで「ヘイフリックの法則」と言います)。「短くなる」ということは、そもそもの「長さ」があるんだが、それを作り出してるのがTERT。親が十代だろうが四十代だろうが、生まれてくる子供は0歳児なのは、TERTのおかげで生殖細胞ではテロメアの長さが初期化されているから。んで、がん細胞はこのTERTを悪用してる。無限に増殖できるように。
細胞のがん化を防ぐ方法はいくつかあるんだが、細胞死もその一つ。多細胞生物にとってダメになった細胞を修復するよりも死なせて処理する方が効率がいい。ここらへんが単細胞で生きる酵母と事情が違う。細胞死はミトコンドリアが司っています。チトクロームCを放出するのが死の合図。上の文で「酸化ストレス」というのは、活性酸素で細胞を痛めつけるってこと。過酸化水素を使うのが一般的ですが、メナディオンを使う方が僕は好きです。再現性がいい。
酸化ストレスを与えるとTERTがミトコンドリアに集積する細胞では、細胞死が発動して細胞は死滅していくんですが、TERTがミトコンドリアに集まらない奴は迅速に細胞死したが、一部は生き残ったとのこと。「迅速に細胞死」というのは活性酸素で叩かれてるのに無視して増殖しようとして死んじゃったんでしょう。その中には「無視」に成功して生き残るのがあったということ。自律的な細胞死のシステムがちゃんと働いてない。もちろん、卵か鶏かっていう問題は残っていて、細胞死が正しく起動した細胞ではTERTがミトコンドリアに集積するというだけかもしれません。まあ、端っこのない環状DNAを持っているミトコンドリアでTERTが何してるかわかりませんが・・・・TERTにはRdRp (RNA dependent RNA polymerase;RNA依存的RNA合成酵素)活性もあるんですが、さらにその活性の使い道がわかりませぬな。まあ、他にも何かあるんでしょう。例えば、細胞死が起動すると染色体DNAが断片化するんですが、断片化DNAに対してTERTがいらんことしないよう、ミトコンドリアにこの酵素を格納するのかも。
TERTの構造は生物種間であんまし保存されてないし、細胞寿命とテロメアの関係もいろいろです。普遍性をどこに見出すかが、基礎生物学者にとって問題です。医学者中心に「ヒト細胞のことがわかればいい」という態度で研究しがちですが、それだと生物学が面白くないと思うんだよね。
本日のお酒:立山 特別本醸造