伝記『Steve Jobs』(ウォルター・アイザックソン著、井口耕二訳、講談社)の続きです。
iPod & iTunes、何故、ウォークマンで世界を席巻したソニーは、この仕組みを作れなかったのか。
ハードディスク業界にいた私は、ソニーが似たような構想を持っていたことを知っています。
しかし、何回打合せしても前に進まない意思決定ができない会社との印象を持ったことも覚えています。
ソニーには、ハードウェア、ソフトウェア、コンテンツ販売を統合するというジョブズの戦略に対抗するために必要なものはすべて揃っていました。
何よりもウォークマンとうい強力なブランドを持っていました。
構想が実現できなかった理由の一つは、部門ごとの独立採算性にあったと言われています。
そのような組織だと各部門の利害がからまり、部門間が連携して相乗効果を生むのは大変困難です。
一方、アップルはカリスマのジョブズがすべてをコントロール、会社全体で損益を考えます。
もう一つの失敗の原因は、ソニーが共食いを心配したこと。
デジタル化した楽曲を簡単に共有できる音楽プレーヤーとサービスを提供すると、自社のレコード部門の売り上げが減ってしまうと心配したのです。
一方、ジョブズは、「共食いを恐れるな」を基本原則にしています。
「自分で自分を食わなければ、誰かに食われるだけ」
だから、アップルはiPhoneを出せばiPodの売り上げが落ちるかもしれない、iPadを出せばノートブックの売り上げが落ちるかもしれないと思っても、ためらわずに突き進みます。
ソニーは、遅ればせながらソニーコネクトという類似のサービスを開始しましたが、3年強で撤退。部門間の抗争が原因と言われています。
「食われる前に食う」。コンピュータの歴史をみても分かることですが、なかなか「自分で自分を食う」決断はできない、まさに、『イノベーションのジレンマ』(クレイトン・クリステンセン著)」です。
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グローバル営業Ron McFarlandの自叙伝を公開中。
齋藤信幸のロングステイはここ。
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iPod & iTunes、何故、ウォークマンで世界を席巻したソニーは、この仕組みを作れなかったのか。
ハードディスク業界にいた私は、ソニーが似たような構想を持っていたことを知っています。
しかし、何回打合せしても前に進まない意思決定ができない会社との印象を持ったことも覚えています。
ソニーには、ハードウェア、ソフトウェア、コンテンツ販売を統合するというジョブズの戦略に対抗するために必要なものはすべて揃っていました。
何よりもウォークマンとうい強力なブランドを持っていました。
構想が実現できなかった理由の一つは、部門ごとの独立採算性にあったと言われています。
そのような組織だと各部門の利害がからまり、部門間が連携して相乗効果を生むのは大変困難です。
一方、アップルはカリスマのジョブズがすべてをコントロール、会社全体で損益を考えます。
もう一つの失敗の原因は、ソニーが共食いを心配したこと。
デジタル化した楽曲を簡単に共有できる音楽プレーヤーとサービスを提供すると、自社のレコード部門の売り上げが減ってしまうと心配したのです。
一方、ジョブズは、「共食いを恐れるな」を基本原則にしています。
「自分で自分を食わなければ、誰かに食われるだけ」
だから、アップルはiPhoneを出せばiPodの売り上げが落ちるかもしれない、iPadを出せばノートブックの売り上げが落ちるかもしれないと思っても、ためらわずに突き進みます。
ソニーは、遅ればせながらソニーコネクトという類似のサービスを開始しましたが、3年強で撤退。部門間の抗争が原因と言われています。
「食われる前に食う」。コンピュータの歴史をみても分かることですが、なかなか「自分で自分を食う」決断はできない、まさに、『イノベーションのジレンマ』(クレイトン・クリステンセン著)」です。
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