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古神道と修験道との関連性について

2023年05月19日 21時25分58秒 | 分子進化と集団遺伝学

 現在の日本には修験道の本場は、出羽と葛城、の三か所が在るという。修験の大元には古代神道があり、その系譜の中に道教と仏教が入り混じったのだろうと推測する。信仰と宗教は異なったものであろう。信仰とは人間が生まれ落ちたこの世界の、外部に対する感受性から発生したもので、其処には数々の古代の智慧ともいうべき自然哲学が存在する。日本文明はこの縄文期から段々に形成され、その知恵は日本人の心性を形作る際に決定的な要因となった。神道の信念は我々を含めた諸々の命は互いに補完し合いながら生きてゐるという信念である。地球規模の大自然に生かされて存在するのがあらゆる命であり、それは生態系の関係と深く関連し縄文神道は発想豊かに形作られている。山を尊び祖先を敬うこころ、此れこそが神道の核心部であり、その自然哲学は仏教的な要素と結びつき、山での修行とこころの汚れを落とす修験の作法が段々に整備されて行ったのだろう。

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