現在の日本には修験道の本場は、出羽と葛城、の三か所が在るという。修験の大元には古代神道があり、その系譜の中に道教と仏教が入り混じったのだろうと推測する。信仰と宗教は異なったものであろう。信仰とは人間が生まれ落ちたこの世界の、外部に対する感受性から発生したもので、其処には数々の古代の智慧ともいうべき自然哲学が存在する。日本文明はこの縄文期から段々に形成され、その知恵は日本人の心性を形作る際に決定的な要因となった。神道の信念は我々を含めた諸々の命は互いに補完し合いながら生きてゐるという信念である。地球規模の大自然に生かされて存在するのがあらゆる命であり、それは生態系の関係と深く関連し縄文神道は発想豊かに形作られている。山を尊び祖先を敬うこころ、此れこそが神道の核心部であり、その自然哲学は仏教的な要素と結びつき、山での修行とこころの汚れを落とす修験の作法が段々に整備されて行ったのだろう。
goo blog お知らせ
goo blog おすすめ
カレンダー
最新記事
カテゴリー
- 分子進化と集団遺伝学(11)
- 数学と哲学(7)
- 日本の歴史的遺産と真実(6)
- 日本文化の多様性(5)
- 日本文明(6)
- 生きてこの世界にある事の問題(2)
- 明治・大正・昭和、戦前の日本(4)
- 数学と言語学、及び宇宙論と哲学(9)
- 日本の文学と文体(1)
- 数学的神とは何かーピユタゴラスの信念(0)
- 心を創っている物とはなにか?(分子遺伝情報と心の情報理論)(2)
- 宗教的世界の様相(4)
- 電子計算機の未来(11)
- 天文学と宇宙論(6)
- 数学の可能性(0)
- 日本の古典(8)
- 哲学とは何か(3)
- 数理論理学(0)
- 数理科学の世界(1)
- 認識と自然(5)
- 分岐現象の原則(2)
- 天才論(0)
- 世界の近・現代史(2)
- 心理哲学(3)
- 宇宙論(3)
- 日本文明と文化(2)
- 生物学の歴史と現在(1)
- 病理現象。(1)
- 脳科学の進歩(1)
- 著作群を読む(0)
- 日記(36)
- 宗教と社会思想 (1)
- この世界で出会って(1)
- 文明論と生態学・地政学(1)
- 日本文化論(7)
- 言語・意味・精神ー惑星上の生命体(2)
- 書誌・古典文献(1)
- 日本最古の自然認識ー古神道(0)
- 仏教思想の奥行(0)
- 旅行(0)
- グルメ(0)
最新コメント
- グローバル鉄鋼商会/N氏との対話
- ストライベック/ブラックホールと天文学
- 井頭山人(魯鈍斎)/今まで生きて来て得た常識から外れる現象に付いて
- 井頭山人(魯鈍斎)/今まで生きて来て得た常識から外れる現象に付いて
- 井頭山人(魯鈍斎)/今まで生きて来て得た常識から外れる現象に付いて
- eternalturquoiseblue/今まで生きて来て得た常識から外れる現象に付いて
- マルテンサイト/日本語人の脳と世界
- 井頭山人(魯鈍斎)/神道とはなんだろうね。
- take/神道とはなんだろうね。
- 井頭山人(魯鈍斎)/日本語人の脳と世界