応用化学者、馬野周二氏は、大正11年生まれで、丁度我が父の世代の属する、創造的な応用化学者にして、人間が為して来た過去の様々な災厄、それが起きた謀略の動因を知る、稀有の文明論哲学者でもある。馬野周二のような本物の知性は、彼の主張を知る者に深い驚きと尊敬をい抱く以外に無い、彼は歴史の見方に大きな啓発を与えて来た。ここ500年の歴史と世界史とは、或る隠れた組織による陰謀の歴史である。その背景の構造と出来事は、ある視点を得る事で闇が一挙に照らし出されて、それが起こされてきた本当の意味が明白になる。この人は現代世界の真の動因を知る僅かなひとであり慧眼の人物だ。著作の扉の人物紹介では、馬野氏は父君が朝鮮総督府の高官であり、小学校4年まで朝鮮の中で生活史、その実情を誰よりも深く体験されている。更に馬野氏自身も朝鮮の真実について深い洞察を持っている。小学校4年が終わり、次の年には日本の松山に帰り、そこで旧制中学の中等教育を終えた。高等教育は応用化学科で大学を終えて、大学院の過程を終えたという。経歴から言えることは、彼が徹底した合理性を尊ぶ科学的工学的精神をその基礎に持つ事のようです。
彼の多くの著作は、「日本とか何か」と謂う視点、その精神に基づいて書かれたものだ。馬野氏は、創造的なその経歴を持って通産省に技官として入省し、課長として多くの革新的技術を立てた後に、1960年代の初めにニューヨークに創立されたNew York工科大学の教授として渡米した。7~8年を過ごした後に日本に帰り1970年代に文明思想家として、歴史の根源にある法則性を分析し「歴史工学」のネーミングで思想を立ち上げ、「文明の隆盛と衰亡」の法則性に関する確固とした見方を人々に教え続けて来た。彼の後期の著作では、名指しこそしないが、歴史の動因としての「魔物」を明らかに告発している。ほとんど多くの人々はこの魔物に気が付かない。魔物は世界の金融を支配し、全ての世界の新聞・テレビを支配している、にも拘らず、本体を知られない様に、実に賢く情報統制を長く続けて来た。それは今現在も続いている。
多くの著作は、極めて啓発的で時代の根源を照らし出し、日本人が置かれた立場が如何なるものであるかを明示している。10冊以上の著作を書かれているが、その中でも異質な著作である「世界破局の救済の使命ーその根因を昨探る」と題して書いた、「人類文明の秘宝『日本』」、と題する著作には驚いた。科学的「歴史工学」を追求する馬野氏が書いた、まったく分野の異なる異質な著作である。私は率直に言って驚かされ、書かれている内容に正直驚いた。日本古代史は、言語学的に小生も興味が有り、「偽書とも謂われる神代文字で書かれた古文書の価値」を判断しかねていたが、馬野氏はこれは原日本語の文字であると話す。戦後の学会の定説では、「漢字以前の日本文明には文字が無かった」、という説に妄信しているが、一万六千八百年前の縄文土器の発見から、日本文明が、世界最古の文明であることを思えば、原日本の世界を書き記す文字が無かったとは、私は到底思えない。消されたり、多くの古史古伝は焚書されたのではないかとも疑って居た。馬野氏が語り提示するのは日本の古代文字である。一音が一文字に対応する、いわば音標文字である。
この本は日本の超古代について多くの話題が提出されて居り、そのなかでも面白い説を此処で書いてみよう。それは「高い精神文明には高い山が必要である」という説である。多くの人はそんな滑稽なと思うでしょう。でも私はこのフレーズを見た時、この人の感覚を信用した。それは、私の持論でもあるからだ。高い山は我々の精神を高揚させ高貴な概念へと我々を導くと考えて居るからです。確か、ゲーテも同じような事を何処かで書いていた。山が無い平坦な国土には精神文明は育たないとしたら、それは奇妙な仮説です。でも若い頃に北アルプスや南アルプスを歩いた経験から申し上げると、高い山々は、人間のこころを高揚させると信じます。日本の超古代の人々が山々をどう感じて、其処からどのような心的影響を受けてゐたかは、証拠がないので確信を持って言えませんが、日本の古神道が山岳信仰と重なりを持つものであることは常識です。
一見奇抜にみえるこの著作は、歴史の公式な定説とは少し異なる面を持つが、その主張は無視できない強い洞察力を感じます。まだ馬野氏の真意まで推察するは出来ないが、他の仮説と絡んでその説の意味を解析してみたいと思います。アメリカで過ごした10年を含め、世界を旅して得た経験、また歴史工学の考察から、彼はここ300年の歴史が、或る魔物に因って、どう動かされた来たのかを正確に知って居る。その者たちの考え方も意図も知って居る。だがそれは直接云う事は危険である為に、比喩を用いて言及している。然しどんな比喩を用いても、分かる人にはそれが明白に分かる。
現在2023年の時点で、世界中はその魔物達の議定書に従った意図で掻き回されている。日本では、コロナ注射による死の数は、公式メディアでは一切放送されて居ませんが、数万の単位ではなく数十万の単位です。それはそうでしょう。国民の8割が注射すればそこにプラセボの疑似薬が含まれたとしても、濃度の異なったMessengerRNAの本物が6割はあったに相違ない。この遅効性の毒の効果は6~8年を経て現れる。海外でファイザー製薬が訴訟に負けて発表した副作用は1200項目に上っている。恐らくは注射をした者では自然死を迎えるという僥倖に預れる事はないだろう。生き残れる可能性は殆どゼロであろう。現在の日本政府は、特に65歳以上の年金時受給者を処分したい。これで年金を払うことなく或る魔物の組織に貢げる。また70歳以上80歳に至りては超過死亡率はうなぎ上りである。火葬場は異常な繁盛に賑っている。処分は着実に進められていると見て好い。若い人も死に、また杖を付いたり車いすの身障者をよく見かける。
30代で杖を突いたり、酷いのは車いす。これが20代30代ですよ。これから先、一体どうなって仕舞うのか。この計画された企画は少なくとも30年以上前から為されていた。悪名高いローマクラブの答申「成長の限界」が単行本として出されたのは投稿者が学生だった確か1971年だった。有限な地球環境では、人間を減らすべきだと書いて有る。何も知らない無知な学生だった私は、確かに人間が増えすぎて、此の侭では地球資源は枯渇する等と思わされた。現在これは地球温暖化と同じく全くの嘘である。
大分以前にイーロン・マスクが日本人は絶滅への危惧種である。と言った意味がわかる、彼は賢いのでコロナの裏に在る意図を知って居る。更に、今の時点で日本の何が問題かを明確に察知している。注射を勧めているのは「日本の傀儡政府」だが、どれだけの国民が気が付いてゐるか心許ない。日本人は世界でも稀な、真っすぐに伸びた民族で邪心が無い。それは日本列島の環境がもたらした民族の心性だろう。進んでは争わず、体格は島嶼化の為に背丈が小さい。小さな卵と精子が合わさり、遺伝の保存された暗号が発生を促し、卵子は系統発生を繰り返して人間の形に成り10か月後には子宮より出て来る。一個の命がこの世界に飛び出したのである。何のために生まれて来たかその本質は分からないが、それは自分が生まれて来たように自分の子供をこの世界に残す使命を負っている。誰と誰とが一緒に成るかは、この世の謂わば偶然の賜物です。日本の超古代10万年の過去には、多くのことが有ったでしょう。
人類文明の未来を予想する。馬野のこの著作は一種独特であり、一万八千年も続いた日本の縄文時代に対する再考を示唆する優れた、そして難しい著作であろう。まず以って日本の超古代に文字が無かったという言説を否定する。音標文字は確かに在った。四十八音に対応する音標文字云わばアルファベットの様なものが存在した。だが或る時、漢字の輸入から従来の文字は否定された。日本語は言葉の構造の上でも母音を主体とする音素構造の上でも世界的に見た場合の特異な言語である。以前に日本語の特殊性に関して角田忠信博士の理論を解説したことが有る。その理論的展望に立てば、「日本語は」脳の機能を特異的に変える根源的な特性を持つ。
馬野の見解と角田の理論的洞察に因れば、日本語は全ての言語の元なのである。確かに日本語は最古の言語の一つである。まだ発語発音の謎はわかっていない。言語とは声帯を震わし空気に載せて通信する機能であるが、言語の本質は音ではない。音を編集する脳の機能なのである。多くの人は言葉は音だと思って居るが、音以前にその前段階としてのコトバがある、古代人はそれを言霊といった。ではその音以前のことばは一体どこから出て来るのか。それは脳の機能というしかない。母語を覚える際に脳は極めて特異な反応を示す。日本語の特徴は母音なのである。
馬野氏の数多くの著作を読んでみると、誠に深淵な洞察力と豊かな構想力に溢れた思想家であることを知ることに成った。1960年に通産省を課長で退職し、招聘により新設のニューヨーク工科大学の教授として渡米した。専門の化学工学だけでなく、すべてに亘って洞察力と分析的知性を合わせ持つ才人である。彼はすでに1960年代の初頭にアメリカの本質を見切っていた。その危険性を日本の指導者にも忠告して居るだろうが指導者群は、その知性を持たなかった。それ故に日本がその時点から今日の転落への道を進むのは彼の眼には全くもって明らかだったに相違ない。こう云う人は100年に一人出るかで無いかの人であろう。大東亜戦争時のアメリカの影の主体が、今流行りのDSであることも大東亜戦争時の首班は気が付いてゐなかった。ブレジンスキーが書いている様に、1980年代にはUSAを支配してゐるのは猶太組織、猶太社会である事を隠す必要もないほど完璧な支配が形成されたという事であろう。彼は密教がUSAを支配してゐると書いているが、その密教はTalmudという事であろう。
2001年の9月11日に、彼らDSはアラブの石油をただで奪う為にニューヨークの貿易センタービルを爆破し、アラブのテロリストという架空の敵を創り出し、それを理由にイラクに戦争を仕掛けた。その為に犠牲に成ったのは兵隊として狩りだされた一般のアメリカ人のキリスト教徒である。DSに取って一般のアメリカ人などは同胞ではないのでただの消耗品に過ぎない。攻められた方のイラクでも多くの女子供が犠牲になった。DSにとってこれも平気である。こんな凶悪な国家USAの本質を既に50年前に見抜き警告をしている。だが平均的な人々には察知できない為に誰も知ることは無い。
この後にもコロナパンデミックを演出し、毒注を全世界に注射させる演出を行い、何と日本ではその純良さの為に85%の一般国民が進んで注射したという。この毒注射で多くの人が一か月以内に即死したヒトの数は20万人を超すだろうと云える。注射が始まってからの正確な死亡統計その例えば直近10年間の死亡平均値と比べて見れば、その数は恐るべきものであろう。日本国民は大半がテレビと政府発表を何の疑いも無く信じているらしい。それゆえ、この策謀は成功する。2023年にファイザー製薬は注射の効果を発表すると謂って居たが、それは今でも発表されていない。恐らく発表される事は今後無いだろう。元々このパンデミックは地球人口を減らす為に、30年に亘る慎重な計画の下に実施されたものだ。その計画が一般の民衆に出された、その起点は1972年にRockefellerの資金的援助の下に出されたローマクラブの会議報告「成長の限界」辺りに在るのだろう。
地球の資源の保存の為に地球人口は5億人が適切である、という答申である。この計画に起点はもっと前だろうが、一般人に解る形で出されたのはこの答申が最初であろう。なぜそんなに人口を減らしたいのか?。それは地球支配に王手を掛ける金融資本家たちが、地球の資源を食いつくすと信じている、大多数の普通の民衆を許せないかららしい。金融資本家たちは、地球の資源は全部自分達の物だとどうやら信じている事から来ている。常識を持つ人々に取って、この様ない異常な信条を持つ支配層は元より普通の常識人では有り得ない。偏執狂か狂人である。だがこの様な人々が現在の世界を牛耳っている。恐ろしいほどの狡知に長け、目的追及には些かの情けさえない。この人達は、世間一般には慈善家を名乗っている。
いま日本を含めて世界は混乱の極みに陥っている。こんな狂気がいつまで続くのだろう。国民が稼いだ利潤は外資に持ち出され掠め取られている。国民は一部を除いて30年前の年収の半分に喘いでいる。元より大企業の正社員に成れる者は限られている。あとの青年達は非正規の仕事で体を酷使し、年収のゆえに家庭を持つ事さえできていない。1990年代の初めにバブルが崩壊し、その後の政策が無策に近いものだった。元々バブル自体が仕組まれた物だったのです。プラザ合意は日本滅亡への道だった。其れ以後、氷河期という言葉が人口に膾炙し、就職は混乱を極めた。政治が無能だった結果だ。永く平和で正直な民族である日本人の理想は、すでに遠い彼方に沈んでしまって居る。だが望みは捨ててはいない。いつかは真っ当な日本が必ず実現できると思って居る。