リチャードコシミズの陰謀論運動が、とうとう遊戯の矩( のり )を越えました。
独立党在籍時代に結構奢ってもくれた彼のことをこんな風にいうのはまことに心苦しいのですが、いまの彼は、弁解の余地のまったくない、「 完全なる社会悪 」になってしまったとしかいいようがありません。
社会悪という程度の表現じゃ、ホントは手ぬるいんです。
そう、いまの彼のそれは、「 邪神信仰 」とでもいわなければもう追っつかない。
こんなことはあまり発言したくないんだけれど、いまの彼のイベルメクチンへの没入ぶりは、ほとんど異常といっていい領域まで突入してしまったと思います。
なにしろ根拠がない ―――。
ソースを示したデーターもない ―――。
ネットで拾ってきた噂だけを集めてきて、それの反対のあまたの意見はすべて黙殺し、未承認薬イベルメクチンが救世の妙薬だと熱病のようにひたすら唱えつづけ、ついには賛同者に海外から個人輸入させたイベルメクチンのストックを、服用希望者にむけて無料で送付する ――― なんていう言語道断な活動までとうとうはじめてしまった。
上田保健所からの3度にわたる勧告にもまったく耳を傾けようとはしないままで……。
これは、社会人としてすこぶる異様な行動であると断じざるをえません。
1万人に1人の割合で副作用がでる実験薬の場合、ボランティアの治験によってこの薬の安全性を確かめるまでに90年かかるんですよね。
すなわち、現在世に出まわっている薬の大半は、「 見こみ安全 」で世に放出されたものといっても過言ではないわけ。
ですから、陰謀論者の多くが主張しているような、コロナワクチンは人体実験だ ――― というあの暴論はある意味では正しいのです。
けれども、それは流通している薬のすべての宿命でもあることなんですよ。
そのへんをまず理解してほしいな。
薬を飲んで病を癒すのは長年にわたって人類の夢でした。
しかし、万能の薬なんてものはこの世に存在しない。
薬を飲むということは( ワクチンの接種も同じ )、薬の逆作用である副作用になるかもしれないリスクを受け入れるということです。
もちろん副作用は恐ろしい、どんなに安全にこしらえた薬であったにしても、副作用がゼロという薬はありえない。
近世の薬の発展の歴史は薬害の歴史である、といってしまってもいいでしょう。
その悲しい薬害の歴史のいくつかを、まずはご覧ください ―――。
これは悲惨な薬害の歴史のごく1部にすぎないのですが、まずはこの3件をアタマに叩きこんでください。
ジフテリアのケースでは、予防接種法が成立した1948年末からの集団接種で続々と入院が発生。
678人が発病、うち68人が死亡、生存した被害者のうち538人に後遺症が残りました。
ペニシリンのケースも同様です、1953年から57年にかけて、1,276人がショック発症、うち124人が死亡。
「 夢の睡眠薬 」とまで謳われたサリドマイドに至っては、事情はさらに混迷化します。
サリドマイドが西ドイツで「 コンテルガン 」として発売されたのは1957年の10月、日米欧でサリドマイド禍による奇形児の誕生が報告されだしたのは、発売より2年遅れた1959年になってからのこと……。
いまから換算すると70年ほど大昔の話ですからピンとこない方もおられるかも分かりませんが、いいですか、こと薬剤に関しては、人間の科学は当時からそれほど進歩してはいないのです。
完璧な夢の治療薬なんてものは、あと200年経っても開発されないだろう、と僕は思ってる。
そりゃあ DNA をいじってワクチンを作れるなんてテクノロジーは驚異的だというしかない。
ですけど、どんなに科学が発展しようと、それはあくまで人間業でしょう?
人間業に完璧なんてありえません。
過去の事例などを見ても、当時のこの方々が必死になって病魔と対峙して、それらの病に罹患した人々を救うために懸命に開発した薬だったと思うんですよ ――― ジフテリア接種にしても、ペニシリン投与にしても、睡眠薬として開発されたあのサリドマイドにしても……。
ワクチン接種の前駆たる種痘がはじまったころから、パスツールを信じずに誹謗するひとはいました。
いまでもこの種のひとは数多く存在しています。
どんな意見をもつのもそのひとなりの自由だから、そのへんに関してとやかく語ろうとは今日は思っていません。
反ワクチンの潮流に乗るのも、コロナ騒動自体が茶番であるというネット言論に組するのも、あなたの勝手です。
でもですよ ――― これほど人間の健康を左右する「 薬剤 」に関して、悪質なデマを広めつづけ、保健所から薬機法68条の違反を勧告されながらもまだこの種の行為をやめていないとなると、これは明らかに別問題です。
彼の現在言説のすぐ背後には、イベルメクチン自己服用による薬害の危険が常に貼りついているのですから。
薬剤は人間を治しもするけど、壊しもするものです。
そうした危険なものであるからこそ、専門の医師の処方が義務づけられているのではないですか。
そのいちばん大事な部分をなおざりにした彼を、僕は許すことができません。
これは意図的になされた無責任でしょうか?
彼の裡の特殊な陰謀論信仰が、良識を振りきってしまったあげくの暴走言論なのでしょうか?
ここまでいっても今度のもどうせ捕まるまでは行きゃあしないさ、という開きなおりなのでしょうか?
僕には区分がつきません。
とりあえずは彼の言論を見直して検証してみましょう。
リチャードコシミズ( 輿水正 )の最近の活動を以下に晒します ――― どうぞご覧になられてください。
これは、リチャードコシミズがアメブロの次世代居住地として準備使用している、 WIX というニューサイトからの呼びかけ記事です。
彼は沖縄、愛知、名古屋、新潟、北関東、九州、北海道の信奉者たちをも巻きこんで、このような所業を依然続けている。
彼がイベルメクチン開発に携わった元・関係者の科学者とか医師だったならば、この動きもまだしも分かるんですが、あいにくのこと彼は研究者でも医師でもなく、医学部に在籍していた経歴もないし、ちゃんとした会社員をひとつところで勤めていた経験すらないんです。
僕は彼のことならみんな調べたんですよ。
彼の実母とも会って話したし、彼の育ての親みたいな姉も、また、彼の息子さんや娘さんも間接的に知っている。
リチャードコシミズの家族全員が2度目のワクチン接種を済ませていること !
も、マレーシアからの帰国後に彼が立ち上げた「 テクノトレード 」が幽霊会社だったということも知っています。
彼が青学時代にサザンの桑田さんと親しかった? ――― というあの逸話もどうやら眉ツバですねえ ――― 同期だったのは事実ですけど、桑田さんは青学の夜学で、彼の場合は一般の学生でした。
また、あれほど有名人との交遊を吹聴したがる彼が、桑田佳祐氏ほどの大物と実際に知りあっていたなら、そのツーショット写真をどんなもんだい、と公開しないわけがない。でも、公開はしていない。なぜ、していないのか? 彼と桑田佳祐さんとは同じ大学というだけで、なんの交友関係もなかった、恐らくは会ったこともなかった、接点もゼロだったんだけど、サザンの知名度にあやかりたくて、有名人との交遊を大袈裟に吹聴しただけだったから、と考えたほうがこれは自然でしょう(笑)
また、音楽ユニットのあの Usagi と街頭ライブ中にたまたま出会って仲良くなった? ――― というあの過去自慢も、恐らくは彼のその種の虚言童話のバリエーションであって、彼等をRK独立党に呼んできた水野さんが去ったら、以降 Usagi とのラインは綺麗さっぱり切れちゃいました。
事実、2017年の4月からリチャードさん、 Usagi の U の字も口にしていません……(苦笑)
口から生まれ、喋りのテクだけで世の中を泳ぎぬいてきた、骨絡みのデマゴーガーなんですよ、「 リチャードコシミズ( 輿水正) 」っていう男は!
彼が自分を信奉する狭い仲間内のサークルで無害な陰謀論をしゃべくるのは勝手ですが、今回のはちがう、これは無害と流せる類いのものではとてもない。
これはね、テロですわ……。
治験の終わっていない未承認薬の効能をネットで広く告知して、服用希望者に軽い注意を与えただけでこれを送付する。
情け深いお医者にでもなったつもりなの?
こういうチャチな正義ごっこをするのが、66才にもなってもまだ快感なんだ……?
いうまでもなくこれは薬機法68条の違反であり、郵便法12条からしても違法です。
イベルメクチンで薬禍事故が起きたらどうするつもりなのよ……?
彼が日本各地の後援支部にあてたアドレスも、念のため、あえて伏せ字にせず、彼が書いたままにしてあります。
彼等のほうにも取り締まりの手が伸びていってくれないことには、これ、あんまり危険すぎますから。
もちろん彼等の行状も、昨日24日、僕のほうから長野県薬事課管理部へ報告済みです。
彼の通報先を以下に列挙しておきます ――― このリチャードコシミズ通報フォームから協力を願います。
★ 利用規約の違反報告 - Amebaヘルプ|お問い合わせ
https://cs.ameba.jp/inq/inquiry/vio
★ ア.「あやしいヤクブツ連絡ネット」に電話で連絡。
連絡先 : 03-5542-1865
イ. 厚生労働省医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課にメールで連絡。
下記を参考にメールを作成してください。
メールアドレス : Yakuji-net@mhlw.go.jp
★ 薬事法違反サイトを報告しよう|薬キャリPlus+
https://pcareer.m3.com/plus/article/mhlw-recommends-for-reporting-of-illegal-websites/
★ 長野県薬務課管理部 026-235-7159
★ 警察本部広報相談課 警察安全相談窓口( 24時間 ) 電話 : 026-233-9110
リチャードコシミズ界隈では「 裏社会 」「 裏社会 」といった呼称がやたら飛び交いますが、彼等のいう「 裏社会 」ってなんでしょう?
僕にはそれが彼等自身の内心の自画像デッサンのように見える。
犯罪心理学の本のページを繰っていると、登場する過去殺人犯の心理に同調して心が一気に闇に染められる、みたいな体験を僕はよくするのですが、リチャードコシミズ界隈の情報ページを訪れて、似たような思いを体験することがこのごろ増えてきました。
いまのリチャードコシミズ界隈のひとたちの心は、それくらい閉ざされきっていて冥い、と僕は感じる。
今日の僕の記事は以上です ――― お休みなさい。 ( 了 )