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旧精神科医療は思想警察なのか?

信頼関係を作るとは?信用の積み重ね、一貫性のある態度 社会的入院患者の看護

2023年10月12日 | 精神看護実習向け

看護学校の臨地実習では「受け持ち患者と信頼関係を作る」とか

「患者の気持ちに寄り添う看護をしたい」などと目標を発表する学生がいます。

今回は「信頼関係を作る」という方法について簡単に手順をお話していきたいと思います。

信頼と信用の違いは分かりますか?

私なりに簡単に説明してみたいと思います。

 

「信用」とは「過去の実績や行動に対しての評価」です。

「信頼」とは「信用できる人に対して未来を任せることができること」です。

つまり、「信頼」とは「信用の積み重ね」において獲得できる関係性と言えます。

では、「信用の積み重ね」とはどのように行うのでしょうか?

「一貫した姿勢」つまり「言動に一貫性を持つこと」です。

これは、「頑固、頑な、強いこだわりを押し付ける」というよりは、相手の意見も尊重しながらも、自分はブレないという価値観を持って、誠実に発言、行動をすることです。

「相手やその日によって、言う事が違う、違っていることを指摘されても認めない」という姿勢では一貫性があるとは言えませんね。

ですから、実習では立案した看護問題に対して、「短期目標」というものを明確に設定し、行動がブレないようにする「看護の方向性」を明確にすることが一番大切になります。

次に、その短期目標に対して進んでいくことにメリットがあることを、相手に上手く伝えることが大切になります。

精神科看護学の実習では、慢性期の長期入院患者つまり、「社会的入院」「施設症」「ホスピタリズム」「インスティチューショナリズム」の患者を受け持ちます。

関連因子として

①薬物療法の副作用による倦怠感や体動の困難さ、

②活動を無理強いされることがない心理的に低負荷な療養環境に慣れてしまうこと

③退院が上手くできない経験、退院後地域で上手く生活できなかった経験から退院に対して意欲が低下していること

④長期間社会との関係を持たずにいることで社会性の低下や社会復帰に自信が持てない、何から始めて良いか分からない

⑤社会資源が乏しく、家族からの協力も十分でない

ことに関連した、活動意欲の低下、自主性の低下した状態

などが問題として挙げられます。

社会的入院患者とは、「精神科の治療によって、能力がどんどん低下していき、社会に戻れなくなってしまった人たち、社会に戻ることを諦めた人たち」です。

本当は「世界一周の旅をしたい」とか「素敵な異性と結婚したい」「車の免許をとってドライブしたい」といった夢や希望があったかもしれません。

しかし社会的入院が続くことで、「3食昼寝付きでいれば、死ぬまで仕事をしなくて良いし、看護師も家族も文句言ってこない」という患者役割と「夢や希望」とを天秤にかけて、夢や希望よりも「患者役割」という「現実の怠惰な生活」を選択してしまうのです。

その環境に看護学生が割って入っていくため、精神看護学実習は難しいのです。

また病棟の指導者も、人間の持つ可能性を知らない為、「そんなことできるはずがない」と学生の立てる目標を否定してしまいます。

では、どうやって相手の夢や希望に近づく1歩になることを説明すれば良いのでしょうか?

人間は最終的には「運」に頼って生きる、周りに頼って生きるのではなく

「できることを増やしていく、実力をつけていくこと」で幸せな人生を手に入れられます。

つまり死ぬまで成長し続けることで、幸福感を得続けることができるように設計されています。

例えるなら、時速300km出るスポーツカーです。

しかし、日々運転技術を磨いていかなければ、サーキット場ものろのろ運転しかできないため、本来持つ力を発揮できず、エンジン音の煩い、燃費の悪い「無用の長物」となってしまいます。

人間は「安全運転するため」に作られているのではなく、どこまでも、性能をフル活用してタイムを競えるように設計されているのです。

自分で獲得していく「達成感」「満足感」といった「感動」から得られる「幸福感」の方が、相手から一方的に与えられる「満足感」よりも大きいのです。

社会的入院患者とは、医者や看護師、家族から「周りに迷惑をかけずにいてくれれば衣食住は保障するから」と言われ、「人生を無難に安全運転することが大切だ」と考え、自分を納得させて生活しています。

自分の意志を持たず、閉鎖病棟という狭い社会の中で、ルールに従い、毎日何も変化のない生活で、波風立てずに1日過ごすことが幸せだと、自分に言い聞かせ、思い込んでいるだけです。

こうした「生き方」を選択してきた人、変化の少ない環境で長年生活してきた人に

いきなり「やりたいことするために退院しましょう!」というのは、長年運動をしていない人に、「100mを10秒で走れ」と言うようなものです。

聴く耳を持ってくれませんね。

ですから、「まずは毎日歩くこと、ストレッチをすることから始めましょう」という小さなステップを積み重ねて自信をつけてもらうことから始めるのです。

社会的入院患者、長期入院患者に足りないのは、「期待されること」「意欲」「自主性」です。

それらは「人間の幸福」について正しく理解すれば解決します。

その方法を明確に教えてくれるのはラプトブログだけです。

この世界のすべてのこと、心の問題、精神科看護を正しく理解する方法は、神様の法則を明確にした、RAPTブログに答えが書いてあります。

RAPT有料記事778(2023年9月30日)自分が得意なことをやっている時間は楽しく、自分が不得意なことをやっている時間は苦痛だ。だから、得意なことが沢山ある人ほど人生が楽しく、幸福を感じて生きられる。 https://rapt-neo.com/?p=58906

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