テレビニュースでは
海外旅行へお出かけになる人が増えて空港が混雑しているそうです。
コロナ過で検査要員の離職が進んで
忙しくなったからと言って すぐに人員確保が出来ないことが理由だそうです。
少子化高齢化が進むこの国で
これからの社会はどのように変化していくのか?
零細企業の小型タイヤ小売り専門経営もそうした視点を持たなければ・・・・と 思うのですが?
岐阜市近郊に於いて(準降雪地域とされています)
タイヤ補修市場は
夏用・冬用比率は おおよそ50:50と考えられています(私見です)。
それで冬用はいつ販売され取り換えされるかと言えば
11月・12月のほぼ二ヵ月に限られるので
年間販売本数の50%はたった二ヵ月に集中するのです。
そして春の3月4月で20%を販売すると
残りの八か月では30%の仕事をこなす計算が成り立ってしまいます。
忙しい時は徹底的に忙しく短く
ヒマな時は徹底的にヒマが長い のがタイヤ小売り業です。
それに対応した人員をどうやって集めるか?
タイヤ小売りの商売は ここに成否のポイントがあります。
極めて季節性が高い商売です。
年間を通じて
最盛期に対応した人員をそろえるなら
ヒマな月は過剰人員で経費倒れになるのは必定です。
またヒマな時期に合わせた人員では
急激な需要増加に対して増員はままなりません。
では どうするか? 必要な時に必要な人材に来ていただくには?
いつもこの課題を意識しておくことがまず大事です。
これは商売人頭です。
商機が来ることに対処すべき重要課題には
商売を考える頭が必要です。
「人がいないので売り上げが上がらない」では商売は出来ません。
サラリーマン頭では解決できません。
タイヤ屋頭に商売人頭 そして経営者頭を使い分ける、
これが出来れば「生き延びれる」確率は上がります。
変化する時代に対して
自らはあまり変わらずにいられるポジションで
独自の経営が成り立つには 他力を活用する以外ありません。
そうした目で タイヤ市場を眺めると
デジタル対応している所の「強さ」でなく 「弱さ」が目につきます。
「人が売る」ことを否定して「システム」が売ることに特化したネット販売です。
「売る」ことに特化しているので 「取り換え作業」はどうするの?
「取り換え店を紹介します。」となっています。
その取り換え店は
ガソリンスタンドさんだったり
自動車販売店だったり
「タイヤ作業が出来る」という店もしくは持ち込み専門店が大多数です。
「ネットで買ってあとは持ち込み作業店へ行くだけ」
このような宣伝文句がうたわれています。
ネット販売業者から見れば理想です。
販売するだけで後は取り換え業者に一任するだけです。
一方取り換え店では
送客と言って工賃を落としてくれるお客さんを受け入れる旨味があります。
しかし 商売の面白みは感じにくいので
タイヤ屋さんは そうした取り換え業者に参加しないのがほとんどです。
繁忙期が被り重なるので対処出来ないのです。
タイヤ専門店イマージンにも
「最短で作業できる日を教えて」とか問い合わせが来ますが
最初からお断りして一切持ち込みは受け入れません、
自店販売品の取り換え作業で一杯なのですから。
ネット販売店のパンツ洗い的な仕事はお受けしません。
これはお客様がどうだという問題ではなく
ネット販売店VSリアル店舗の土俵と考えます。
ネット販売店の下請けをするより
独自の利点でリアル販売店で購入してくださるお客様を大切にする意味でも
昔ながらのタイヤ専門店イマージン流商売を続ける方針を貫きます。
タイヤ専門店イマージンの小ささが大きな武器になっているのです。
一部の人は ネット販売を活用をなさるでしょうが
それはやはり一部の人に過ぎないのです。
その他大勢は 「タイヤ」に関心が高く
安全・安心>低価格の順序を優先されます。
こうした人は 長く付き合える店を探されるので
知らない店への警戒感は高く 評判を見聞きして判断をされます。
カーディラーやガソリンスタンドさんでも根強いファン客がおられるのは
便利さ・安心感が購買動機に作用している証拠です。
タイヤ専門店イマージンは
ネット販売品を完全否定しているわけではありません。
自店で仕入れ代行として ネット販売品を扱っています。
あくまでも代行ですので 商品価格は原価販売です、工賃・処分費だけを頂く仕組みです。
なぜなら 会話で生まれる次の商機の種まきと考えているからです。
当店にとって最大の武器は「会話」です。
そうしてお客様と身近になれば 今回はネット品を購入したけど
奥さんのタイヤは在庫があるのでいいよ!
このように次に繋がった仕入れ代行品は数多くあります、
中古タイヤを扱っていますが
中古タイヤが無くて仕入れ代行品につながるケースもたくさんあります。
小さなタイヤ屋商売の最高の武器は「会話」ですので
それが活用できる仕入れ代行の仕組みは
持ち込み作業だけをするよりより効果的です。
何よりお客様も タイヤ専門店の目利きと経験が活用できるメリットがあります。
人と人の繋がりは アナログ関係です。
ネット仕入れ代行(デジタル)を使って
会話(アナログ)という武器を最高に活用することで
タイヤ小売市場で 意義のあるポジションを持っています。
これはゲリラ商売人頭です。
他人のふんどしで相撲を取る考え方です。
私たちが生き延びているタイヤ小売業界を客観視した一つのケースを紹介しました。
来年も展望は明るく感じます!
なんといってもタイヤは消耗品ですから
自動車が動く限り必ずニーズは発生します。
全くありがたい業界です!
大儲けは出来ませんが 小儲けの機会はそこかしこにあります!