商売の現実は「儲ける」ことですが
お客様から「奪う」ことではなく お客様に何かを「与える」ことです。
私は若かりし頃
大勢の若いお客様に
高額なカー用品を買ってもらいローンを組んで業績を上げてきましたが
いつからか お客様から「奪う」ような感覚に囚われて
売りつけている押し売りをしているように感じ出して
自己嫌悪を感じました。
ずいぶん悩んだ末に 勤めていたカー用品店を辞めてしまいました。
当時 BBS・ピレリ・レカロ・アルパイン・ナカミチ・JBLなどの
高額カー用品が飛ぶように売れた時代でした。
それが売れている先に何があるのか????????????
バブル崩壊前の日本経済絶頂期のことです。
上ばかり見ている気がして 足元がスカスカで
自分を卑下して罪悪感に囚われていたようです。
でも そんな体験を通じて
「お客様」について
お客様の立場に立った視点から
商売を考えるようになっていったようです。
「彼を知り己を知れば百戦危うからず」 孫子
以下ネット抜粋
紀元前5世紀、中国春秋時代に書かれた「孫子」という兵法書の一節です。
つまり、敵も味方も情勢をしっかり把握していれば、
幾度戦っても敗れることはないということです。
なお、戦国武将の武田信玄は、孫子の一節にある「風林火山」を旗にしました。
孫子は戦争論を前提としていますが、現在では、孫子を企業戦略に応用しているビジネス書が多くみられます。
就職活動の場合、「相手(志望企業)」と「自分自身」を知ることが重要です。相手を知る例として、志望企業の会社概要を言えるようにする、志望企業が販売している商品やサービスを実際に使ってみる、インターネットで企業や商品の評判を調べる、志望企業の業界を研究する、などがあります。
一方、自分自身を知るということは、他人よりも優れている点や劣っている点を認識することです。声が小さい人であれば、面接で大きな声を出せるように発声練習することが大切です。
商売の相手は「お客様」です、お客様の行動心理をまず知る必要があります。
1 なぜ お客様は朝一番にお越しになるのか?
2 なぜ お客様は同じ時間にお越しになるのか?
こういった現象を捉えて考えてみると
「朝一番」という時間は
お客様にとって理解しやすいターゲット・的だと言えるのではないでしょうか?
その的で 御用を済ませてその後の行動を考えるのです。
「朝一番でタイヤ交換をして 友達とランチに行く待ち合わせ時間11時半までには充分間に合う。」
こんな予定を組まれるのではないでしょうか?
ランチの時間は ほぼみんな同じです、
それを起点と考えると
やっぱり早いうちに行動しようか! となるわけです。
お店の都合で順番に来てほしいと思っても それは思い違いです。
お客様は お客様の都合で行動を決められるのが当然です。
儲ける視点を「商売人頭」と呼ぶなら
「朝一番のお客様は絶対逃すな その日の勢いが増す」
こういう儲ける為の的が見えてくるのです。
儲けるのは
「奪うのでなく」「与える」ことですから
お客さまの立場に立って
朝の時間の重要性を理解して
人手を集中するとか 何らかの行動に置き換えることになります。
タイヤ専門店イマージンでは
朝9時半からの作業開始ですが
9時にシャッターを開けた瞬間から 作業の受け付けを開始します。
そこでお客様のご予定を聞きながら受け付けしていくのです。
この時間に一番人手を集中します。
受け付けする人 開店準備をする人 他の所要例えば電話対応する人など
スムーズな流れを作るために人力を集中することが
お客様のおもてなしになるからです。
お客様の第一印象が良くなる はずです。
「朝からお客様が集中するのは仕方ないけど ちゃんとスムーズに受け入れてくれた」
このように感じていただければ 商売としてキチンとしている。になります。
儲けるという字のごとく
信者=ファンとなってくださる確率は高まります。
あそこに任せておけば公平に対処してくれる。 信頼感が芽生えるのです。
その後 段取り良く作業が流れて
少し時間がかかっても
お客様側に信頼感が芽生えているので ちょっとした行き違いも「相談」になるのです。
もし信頼感が芽生えなければ
行き違いは不満になってクレームになって お客様は二度と来店されないでしょう。
朝の時間の大切さ! 商売繁盛のコツです。