タイヤ小売店は
タイヤ物流網をを血管に例えるなら
最末端の毛細血管であります、地域のタイヤニーズに対し
新しいタイヤを提供し 古い廃タイヤと交換します。
その最末端も いろいろな変化が生じていますが
今回は大動脈と動脈に起こる変化に焦点を当ててみましょう。
「2024年問題」 ネット抜粋
現在、トラック運送業界では「2024年問題」が大きな課題になっています。
2024年(令和6年)の4月に2つの法律が施行されると、
人手不足の続くトラック運送業界に大きな打撃を与えると予測され、
業界全体としても「2024年問題」への取り組みを始めています。
しかし、状況を大きく改善させるには、それだけでは足りません。
日本ミシュランタイヤ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:須藤 元、以下「ミシュラン」)はヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長尾 裕、以下「ヤマト運輸」)と、2023年1月10日(火)から物流改革共同プロジェクトの本格運用を開始しましたので、お知らせします。
両社は、ミシュランの日本国内における円滑かつ強固な物流体制の再構築を目的に、リードロジスティクスパートナー契約を2022年9月14日(水)に締結しました。2022年9月から一部で運用を開始しておりましたが、2023年1月10日(火)から本格運用を開始し、東日本の中央倉庫である伊勢崎倉庫から荷物の初出荷を行いました。
ミシュランのサプライチェーン全体を変革し、その物流と在庫を最適化することで、将来的な総ロジスティクスコストの削減や出荷リードタイムの短縮を実現し、お客様の更なる満足度向上を目指します。
2023年1月10日より新物流体制で稼働を始めておりますなか、出荷遅延の問題が発生しており、安定化に向け今しばらくお時間を頂戴しております。1日でも早く安定化できるよう努力してまいります。今回の遅延でご迷惑をお掛けするお客様に深くお詫び申し上げます。
それに先駆けたのか
年初から ミシュラン社が今までの物量網を一新し
ヤマト運輸と共同で
新物量システムに移行して
販売系の注文システムも一新した体制にされました。
そこで起こったことが
1 電話がつながらない。(オペレーターの人員を大幅に削減したそうです)
2 商品在庫のWEB検索が扱いにくい。(こちらが慣れていない面もあります)
3 発送トラブルで商品入荷が大幅に遅れている。
4 バックオーダーの問い合わせもできないため販売しづらい。(他品を勧めます。)
担当セールス氏にお聞きすると
大幅な変更なのである程度の混乱は予想していたが
予想以上に混乱が広がっているとのことです。
ミシュラン社は
本社も東京新宿から群馬高崎へ移すなど
改革を積極的に行う先進的な世界第2位のタイヤメーカーです。
グローバル企業として 最先端ITを活用した企業効率化を目指すのは当然です。
しかし 人を減らし効率化すると
末端の毛細血管へタイヤが流れてこないばかりか
慣れないヤマト運輸への移管は
動脈瘤を作り上げてしまって破裂する感じも受けます。
タイヤ専門店イマージンも
年初に注文を頂いたタイヤ入荷が
当初1月終わりとアナウンスされていたのが
いきなり3月に遅れますとネット上に連絡が入っていました。
「困るな~お客様とは取り換え日の予定がすでに組んであるのです」
仕方がないので 他メーカーへ振り替えることでお客様の了解をえました。
コンチクショウ! 約束の納期は守れよ!
電話もつながらないので文句の言いようがありません。
血の通わない坦々としたネットでのやり取りです。
腹立たしいことこの上ありません!
アナログ人間の私は
「使えないメーカー!」の烙印を押さねばなりません!
当分 様子見です、並行品もしくは他社品を推奨するしかありません。
正規輸入ミシュランタイヤは 販売店の誰も見取らんタイヤになりかねません!
よく聞くと 倉庫の品出しが
「人間の目で現物確認出荷」になっているそうです。
そりゃそうです全体の流れはIT化なのに
出荷は人力では 出せません動かせません遅れます!
これでは小さな小売店は扱えません!です。
ヤマト運輸さんは
かつてアマゾンとの物流契約を契約破棄した実績があります。
理想は高いのは結構ですが 現場を無視した改革は 改悪にしかなりません!
ミシュラン社は見知らぬタイヤになってしまうかもしれません!
2024年問題は
小さなタイヤ小売店へも影響がやってきそうな感じです、自衛するしかありません。
配達のドライバーさんはご苦労様です!
振り回されるのはいつも末端で働く人たちですね。