タイヤ小売りビジネスも多様です、
大手カー用品店のタイヤ小売もあれば
タイヤメーカー直営の専門店もあり
ガソリンスタンドさんも カーディラーもタイヤ小売を行っています。
最近では ネット販売でタイヤを買われています。
販売チャンネルが多様であると言えるのでしょう。
そうした中で
独立系タイヤ専業店と呼ばれるのが
我々のような個人店です。
タイヤ小売りマーケッㇳ内では 間違いなしに弱者です。
弱肉強食が社会の掟とするなら
絶滅危惧種であることに違いありません。
現実に後継者難で ここ5年で全国で1000店舗が廃業したとかニュースにも出ていました。
しかし しぶとく生き残っているのも事実です。
「どうしてなのか?」 これを考えることが 自分自身を客観視することに繋がります。
私たちが「生かされている」ことに気が付けるなら
これは面白さですから 小さなタイヤ商売に興味を持つ人が増える気もします。
「面白さ」の筆頭は 「儲かる」ことです、
儲かれば面白くなるので どうしたら儲かるのかを追求していきましょう。
今から12年前
これからのタイヤ商売は厳しくなると見込んで
第2創業と称して キーパープロショップ専門店へ進出しました。
それから6年 タイヤ専門店イマージンの業績は下降しました。
12年前を100とすると
78まで落ち込んだので22%の売り上げダウンです。
しかし6年前をボトムとして
それから上昇を始めて135まで上昇したのです。
12年前の起点からは105まで伸びたのは「どうしてなのか?」
その間 メンバーは固定
平均年齢は45歳から56歳に上昇しています。
つまり タイヤ専門店イマージンは高齢化が進んんだけど 業績は伸びたのです。
これは嬉しい誤算です、
「タイヤ屋が業績を落とすと思う」から新規事業ヘ進んだけど
結果的には新規事業も軌道に乗り
さらに祖業の小さなタイヤ小売店も伸びたという
奇跡に近いことが現出したのです。
「どうしてなのか?」
タイヤ屋メンバーが頑張った? それは間違いありませんが。
「どうしてなのか?」
時代の変化に対して 何もしない昔のまんまと言う姿にお客様が支持してくださった。
「どうしてなのか?」
他店様は効率化を求めてタイヤ販売員を減らし
予約制を導入するなどタイヤ対応をその場で出来にくくした。
「どうしてなのか?」
他店様には他店様の理由があるのでしょう、
それがタイヤ専門の当店へ支持が戻って来た要因でしょう。
古典的なタイヤ専門店の良さが見直されたのでしょう。
シンプルに
タイヤの事をよく聞きたい、専門家の見解を参考にしたい。
販売してくれた人が取り付け作業をしてくれると安心だ。
購入決断したらすぐ装着して欲しい、再来店は面倒だ。
「会話・販売・取り換え作業」の三位一体が お客様心理を捉えたのでしょう。
理由は 世の中の変化に対し
当店が変化しなかったことが良かった?
私はこれをシーラカンス作戦と呼んでいます。
レッドオーシャンの競争を避けて ディープな深海へ住処を変化させたように
タイヤ専門店イマージンも
あれもこれもの競争を避けてタイヤ小売に専念したことが
シーラカンスとよく似ていると思うのです。
他店さまは
社会の変化にデジタル的に過剰反応した結果 お客様の支持を見失い、
当店は 進化進歩できずにいる過程で
アナログの良さを見直されたお客様の支持を頂いたと感じます。
キーパーへ進出し
若い人が隣店舗で働くようになってから
ベテランも「負けるもんか」という意識を高揚させた効果も出たでしょう。
このようなことが重なって業績が向上したと思います。
何かをプラスする発想でなく
ネックになるものを引き算する発想で
持ち込み作業の受け付けを中止し
タイヤの買い取りも止めてしまって
タイヤ小売業に徹したことが 他店様との差別化につながった。
このような検証です。
タイヤ小売りは
リアル店舗でタイヤを買ってくださるお客様の心理を
読んで行けば良いのですから、
ネットで買う人の心理は知る必要もありません、
全くご縁がないと思えばいいのです。
不特定多数の一般客様の
ローカルなタイヤの御用をお聴きするだけで
ご支持を得ることが出来ます。
この基本中に基本が 地道に継続されることが喜びです。
世に中に変化に対し
こちらは古い店 昔ながらやり方 固定メンバー等
シーラカンス的な生き方を参考にしているのが素晴らしい!
ローコスト経営は不変です。