オチノツボ

日々起こる出来事について雑感をただだらだらたらたら述べております。

再読中

2004-03-28 | 
3月28日

 村上龍「愛と幻想のファシズム」を読んでいる。前に読んだのが中学生の頃だから、かれこれ15年も前のことになる。あれからずいぶん長い時間が経った。今、改めて読んでみてちょっと驚いたことがある。ストーリーはもちろんのこと、主人公であるトウジの科白とかもちゃんと覚えているのだ。結構な衝撃を受けてたんやなと実感する。その中でも一番印象に残っている場面。CGを駆使して、デマ映像を流すシーン。あの頃は、そんなことできる訳ないやんと思ってたのに、今となっては、そんなに難しいことでもなくなっている。そう考えたら、村上龍は初めからトレンドをしっかり掴んで言葉にしていたことになる。その感覚は、たまーにちょいとぶれるけど、今でもにぶっていない。うーん、すごい人だ。