オチノツボ

日々起こる出来事について雑感をただだらだらたらたら述べております。

3-2

2006-09-17 | 日々の雑感
9月17日

 台風が接近している。

 だからと言うわけでもないのだが、今日は部屋にほとんど引きこもり状態。部屋の掃除をした後、買ったまんまで積んでおいた本を読む。まず手塚治虫の「罪と罰」。この作品はドストエフスキーの古典を子供向けに漫画化したもの。子供向けと言ってもそこは手塚先生、大人が読んでもしっかり読み応えのある内容。何年か前に「悪霊」を読んだ時の感覚を思い出させてくれました。

 次に手に取ったのはNANAの最新刊。最初、読んだ時の面白さはどこかに行ったような気がする。まあ、これは行きがかり上読んでますって所。

 漫画ばっかり読んでるけど、次に読んだのも漫画。こうの史代の「長い道」この作品は甲斐性無しのダンナと能天気なヨメが繰り出す微妙に噛み合わない、でもそれでいてあったかい夫婦生活を描いている。ヒロシマを取り上げた「夕凪の街 桜の国」とは全然違う印象なのだが、この二作品を読んでこの作家はすごいなと思った。自分たちが普段の生活の中で感じる感情の揺れをしっかり描いている。特に目の描写。本当にすごい。ほんわかした画風やのに目力が凄い。一度、読んでみてください。と誰彼かまわずお勧めしたくなる作家です。

 最後、手に取ったのは三島由紀夫の「仮面の告白」この本はもう何年も前から手にとっては読まず手にとっては読まずっていうのを繰り返していた本だ。じゃあ読まんでええんちゃうって言われると困ってしまうのだが、なぜか三島作品は僕の中の「いつか読みきりたい作品」ランキングに入っているので、読まないといけないのだ。ちなみに最終目標は「豊饒の海」、でもって、ちなみのちなみにランキング一位はプルーストの「失われた時を求めて」です。閑話休題。(というか、このブログ自体が閑話ですな、まあともあれ)「仮面の告白」を最初のページから読み始める。何ページか読み進めると、不思議なことに寝ておりました。