いっぽ自然整体院

いっぽ自然整体院のブログ。千葉市中央区新田町にて再開院しました。

疲れとは

2018年07月13日 | 健康
よく疲労を流すとか、疲れをとるなどと言いますが
いったい疲労とは何なのでしょうか。

これまでは筋肉などに乳酸がたまることで
疲労となるといわれていました。
ところが、乳酸はエネルギー不足を補うための
ものであって疲労の原因ではないということが、
近年の研究で明らかにされています。

それに変わって疲労の原因とされているのが
活性酸素による酸化ダメージです。

人は酸素を取り入れて、食事などで摂取した栄養素とを反応させて
エネルギーを作ります。
このときに活性酸素も発生します。
人の1日に吸い込む酸素の量はおよそ500ℓ。
酸素には食べたものをエネルギーに変換するという重要な役割がありますが、
吸い込んだ酸素のおよそ2%が
「活性酸素」になると言われています。

体に害を及ぼすと見られがちな活性酸素ですが、
外部から進入してくるウイルスなどを撃退するという
大切な働きも持っており、
一概に「悪」というわけでもありません。

問題は、活性酸素が増えすぎてしまったときです。
攻撃対象が見つからない活性酸素は、
健康な細胞も次々に攻撃しはじめます。
その結果、健康な細胞が減少し、
酸化が加速してしまうそうです。

活性酸素による細胞のダメージ自体は体の機能の低下を
引き起こす要因になるでしょうが、
さらに脳や自律神経による要因も疲労の原因として
考えられています。

自律神経は酸化ダメージが多く体に発生すれば
それを回避するよう、また、損傷の修復をするために
心身に休息を求めるメッセージを発します。

疲労感、痛み、眠気、活動の抑制など
いわゆる疲れを感じさせ
休息を求めるわけです。

運動や仕事など心身活動をすればより多くのエネルギーをつかいます。
その分、活性酸素も多くなり細胞の酸化ダメージを増大させます。
そのまま活発な活動を維持していれば
活性酸素による酸化ダメージを増加させ
最悪病気、死を招くのを脳、自律神経中枢はその活動に
ブレーキをかけ、これ以上のダメージを回避し、
細胞修復をさせるよう促すのが「疲労」だということです。
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