いっぽ自然整体院の手技は
痛いことはしない、無理なことをしない、
優しく丁寧な手法です。
一般的な指圧のような指で押したり
ひじで押したりはせず、
体重をかけたり、
ぐいぐい、ボキボキしたりしません。
痛い刺激、強い手法は、
逆に体も心も緊張して 硬くなってしまいます。
施術で身体を壊すことは、あってはなりません。
当院の手法は優しく丁寧、安全な手法です。
自然形体療法という手法をベースに用い、
骨盤や背骨、骨格の調整は当然で、
心身をゆるめ、不調を解消してゆきます。
具体的には、
体を動かしながら
手指でわずかに添えるよう触れるとか、
軽く押す感じや、ひっぱる、なでるなど
いろんなやり方を駆使します。
自然形体療法とは山田洋という先生が創設された手法ですが
山田洋先生はすでにお亡くなりになっております。
私(いっぽ院長)は山田先生の弟子よりこの手法を学び、
その後直接山田先生からも勉強していました。
療術の世界に入り、当初は別の手法で
運営していた当院ですが、
効果が思わしくないことから
いろんな手法を渡り歩くように学び
自然形体療法に至りました。
初めてこの手法を体験した印象は
「これでは効かないだろう。」という疑問です。
それまで「しっかりと圧をかける、押す」といった手法を
していたため、自然形体の手法は弱すぎると思ったのです。
しかし、自然形体の施術を受けている患者の回復をみて
はじめて治ることを目の当たりにし、
これは納得するまでしっかり勉強する価値があると
思わされました。
それは今まで、いかに力を伝えるか、
強くしっかり刺激するかという考えから、
わずかな、触るような手法、加減でいいという考えに
切り替える、、、、、、
それは考え方を180度変えることとなります。
考えを変えることは、なかなかできることではない。
今までの常識と違う、
新たな理論が本当に正しいかの確信がない、
今までの努力が無駄と認めたくないなど
いろんな思いが、それをさせまいと妨害する。
しかし、たよれるものは今これしかないなら、
これに賭けるしかない。
だめならこの世界から身を引こう。
いわば捨て身の覚悟で勉強しました。
山田先生が存命のときは多いときで50人くらいは
弟子がいました。
皆、当然同じ手法を使うのですが
それぞれ若干の違い、個性があります。
山田先生でさえ、同じ手法でも
違う感触や加減があります。
いくら師の技をそのまま再現しようとしても
完全にそれをコピーできるものではありません。
形は同じでも何か、どこかは多少違います。
たくさんの弟子がいても皆違う手法ともいえます。
違いながらもそれぞれで結果を出しているのは
基本的なもの、
根本的なことの共通性があるからだと思います。
来院する患者さんのなかには、
「他の施術院に行って駄目だったから、、、」
と当院にくる場合もあります。
話を聞くと、それらの施術院と当院は
根本的に違うと感じることが多く、
逆に、いい効果を出したという施術院は
考え方や手法に共通点を感じます。
基本的な方針として、当院の場合は
壊さないこと。
つまり無理なことをしない、痛いことをしないことを
まず第一にし、自ずから治ってもらうことを
手助けすることを理念としています。
そして、手法自体の心身の緊張を緩め、
血行の流れを促すなどの器質的かつ精神的効果として
有効な施術ですが、
この施術は根本的な問題を探る足がかりでもあります。
施術の効果だけがいっぽ自然整体ではありません。
カウンセリング、自己療法、生活や運動のアドバイスなど
施術からなにが必要かを感じていく手がかりでもあります。
自然形体療法を生んだ山田先生はいつも変化や
新しい技の研究をしていました。
いっぽ自然整体院の技や考え方は、山田先生の死後、
私も独自に進化、発展させてきており、
基本的なこと、根本は同じでも
その周辺はだいぶ違っていると思います。
そして今後もその変化を
続けていくことになるのだとも思います。