石坂ファームハウスの『都会の田舎をおすそ分け』

多摩丘陵の自然豊かな里山から、その恵みを大切にした農家の暮らしをお伝えします

稲刈り体験と収穫体験

2021年10月11日 | 田んぼ・お米作り講座
9日は午前の部と午後の部に分かれ「もち米」の稲刈りを行いました。
まずは稲を刈るには鎌が必要なのですが、危険を伴う道具でもあります。安全に怪我無く使用するように実演しながら説明をしました。
そして刈り取りした稲株を3~4株で一束にして、ワラで結びます。慣れている私は簡単に結んでしまいますが、「これは見るのとやるのでは違い難しい!」の個所でもあります。この作業は指先を使うので慣れていない方は軍手を外した方がやりやすいのです。何度か繰り返すと、コツをつかみ稲束を掛け干しするまでの仕事が早くなる様子を子どもたちは楽しんでいました。

今年はコンバイン(刈り取りと脱穀を同時に行う機械)も隣の田んぼで作業していたので、騒音と埃を出しながら稲わらを自動結束・排出する様子をジーっとずっと見ているT君がいました。農業機械は工事関係の機械よりも遭遇場面は少ないと思います。我が家のコンバインも稲刈りの数日だけの稼働、田植え機も同様です。コンバインが参加の方にも珍しいだろうという事で、機械の説明とついでに乾燥機も見ていただきました。

機械屋さんに「稲作の機械は無駄に大型で個人所有ってどうなんだろうと思いません?」と訊ねたら、我が家にあるような個人が所有するサイズの機械はニーズが無くなり(地方の農業法人が使用する何ヘクタールもこなせるような大型機械が主流に)製造販売されなくなっていると。そうなると、小さな農家は機械が壊れたら稲作はやめようってことになりますよね。東京には田んぼを小さな規模でも続ける農家は多いです。天気で作業を判断する農家としてはレンタル機械は不向きです。田んぼが東京から減らないためにも、色々考えていきたいです。だからこそ、子どもたちのこの体験が未来の機械開発など目を向けてもらえることになれば…とても嬉しい!

我が家も生前父が高齢で作業の効率化を求めコンバインと乾燥機導入になりましたが、天日干しするお米も台風リスクが高いので機械化は良い判断だと思っています。あの近年の台風の中に掛け干しした稲が田んぼにあるのを想像するだけ恐怖です。

稲刈り体験後は田んぼから畑に移動して「さつま芋堀り・ショウガ・スダチ・四角マメ」の収穫をしていただきました。

次は12月11日(土)ワラのリース作りです。詳細は開催1週間前くらいに掲載いたしますのでご覧ください。

…お米の作業は「米」の漢字がはちじゅうはちから成り立つと言われるほど作業工程が沢山あります。乾燥が終わった籾は、この後「籾摺り」をして「玄米」の状態で保管庫に貯蔵します。食べる直前に「精米機」で白米にして食べます。このもみすり作業も天気の良い日を選んで1日がかりの作業で、30キロの米袋に詰めては運ぶの重労働。新米が食べられるのはまだ先なのですよ!


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