映画監督のマイケル・ムーア氏は時折、ハッとさせるツイートを出す。
「1946年から48年、ドイツ,日本,イタリアのファシスト国家を破った後、ルーズベルト/トルーマン政権の官公吏がこれらの国々の新しい憲法を書くことを助け、その全てに女性のための平等な権利を含めた。これはまだ今日まで我々自身の合衆国憲法にはないものなのだ!」
日本国憲法の「女性の権利」の条項、その確立のために尽力したのがベアテ・シロタ・ゴードンだと伝えられている。そしてそれはドイツ,イタリアでも同じ状況があり、その他多くの人類の理想の条項が各憲法には書き入れられている。
『憲法成立の経緯と憲法上の諸問題』 入江俊郎論集
これは厚い本なのでザッと読んだだけであるが、理想の現実化のために骨身を削る行政官の姿が記録されている。
米国としては現実的な、来たるソ連との覇権争いの為の布石という思惑もあったであろう。しかしそれ以上に、世界に理想を広めたいという強い意志が感じられる。歴史に「もし」はない。けれどもあの時、米国の政権が民主党のルーズベルト/トルーマンでなく、共和党政権であったなら、三国の憲法はかなり違っていたと予想される。「政治は誰がやっても同じ」という言説があるが、それは全くの間違いなのだ
今日のマイケル・ムーア氏のリツイート。
In 1946-48, after defeating the fascist countries of Germany, Japan and Italy, officials from the Roosevelt/Truman administration helped write new Constitutions for these countries — and included equal rights for women in all of them! Yet we ourselves don’t have that to this day!
— Michael Moore (@MMFlint) 9 December 2017
「1946年から48年、ドイツ,日本,イタリアのファシスト国家を破った後、ルーズベルト/トルーマン政権の官公吏がこれらの国々の新しい憲法を書くことを助け、その全てに女性のための平等な権利を含めた。これはまだ今日まで我々自身の合衆国憲法にはないものなのだ!」
日本国憲法の「女性の権利」の条項、その確立のために尽力したのがベアテ・シロタ・ゴードンだと伝えられている。そしてそれはドイツ,イタリアでも同じ状況があり、その他多くの人類の理想の条項が各憲法には書き入れられている。
『憲法成立の経緯と憲法上の諸問題』 入江俊郎論集
これは厚い本なのでザッと読んだだけであるが、理想の現実化のために骨身を削る行政官の姿が記録されている。
米国としては現実的な、来たるソ連との覇権争いの為の布石という思惑もあったであろう。しかしそれ以上に、世界に理想を広めたいという強い意志が感じられる。歴史に「もし」はない。けれどもあの時、米国の政権が民主党のルーズベルト/トルーマンでなく、共和党政権であったなら、三国の憲法はかなり違っていたと予想される。「政治は誰がやっても同じ」という言説があるが、それは全くの間違いなのだ
今日のマイケル・ムーア氏のリツイート。
The president won't apologize to women so I did it for him. pic.twitter.com/Y4GGnWu4FU
— Liz Plank (@feministabulous) 21 December 2017