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映画『東京家族』について

1946年の精神(15) 『花筐/HANAGATAMI』其の弐

2017年12月26日 | 映画『東京家族』
 
 劇場プログラムによると、『花筐/HANAGATAMI』の当初のオープニングは、公開された(私が観た)版とは違っていたそうだ。関係者試写の後にカットされたのは、次の場面である。



【――こんな絵を描いていた日本国の子どもが、歳老いてこのような映画を拵えました】








 確かに冒頭にこのシーンがあれば、唐突に思われた後半の「ディレクターズ・チェア」にすんなりと繋がる。
 これは、大林監督が子どもの頃、「母の手作りの慰問袋に入れて戦地の父に送った物を、敗戦後に父が大切に持ち帰ってくれた」絵なのである。








































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