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映画『東京家族』について

新宿梁山泊 第64回公演 『恭しき娼婦』(3)

2018年10月14日 | 映画『東京家族』


























 『向日葵の棺』は図書館には入っていなかった。
 でも、それでよかったのかも知れない。確か「上野恩賜公園水上音楽堂」で観た公演の記憶は、今も鮮烈だからだ。座席は指定されず、「演出上、水をかぶるかもしれない」と注意され、ビニールシートを渡された前列で観た「雨」は、時を越えても降り止まない。


 今回の公演は、イラン,朝鮮半島,そして近未来に置き換えられた日本。
 (サルトルの原作はアメリカ,そしてフランス。)
 個人の時間と社会の仕組みはせめぎあい、縺れ、社会の異常なスピードが加速すれば、個人の運命は圧倒的に過酷となる。
 その暴風雨のなかで、人を支えるものは何なのか。
 立ち籠める霧を取り払う、「真実」を探し求め続ける演劇の自由と、優しい風の音。




















‘Sonata for Hitler’ -Alexander Sokurov's Documentary(1979)



















































 


 

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