リーグ再開の目途が立たない現状で天皇杯がどうなるかというのを考えるのも厳しいのですが、JFAが異例の方針を発表しました。
今年の天皇杯は当初、J1,J2の全40クラブと47都道府県代表+アマチュアシード1チームの合計88チームが参加して、5月23日に開幕する予定でした。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、5月の開幕を断念しています。正式決定は5月の理事会を待つことになりますが、異例ずくめの大会になることは必至です。
JリーグからはJ1の今季上位2チームのみが出場し、その他のJ1勢16チームとJ2,J3の全チームは今年は天皇杯に出場しないことになります。
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天皇杯Jリーグ勢出場は2クラブだけ 9・16開幕
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200423-24230632-nksports-socc
※以下、引用です。
日本サッカー協会(JFA)は23日、新型コロナウイルスの影響により、20年度天皇杯の大会方式を変更すると発表した。出場チームは各都道府県代表47チームとアマチュア代表、J1成績上位2クラブの計50チームに削減。Jリーグ勢の2クラブは準決勝から登場する。再開を目指すJリーグと関係者の安全を考慮し、第100回の記念大会開催に向けて大きくかじを切った。大会方式の変更は5月の理事会を経て正式決定となる。
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人類を脅かす未知のウイルスが、歴史ある大会の第100回大会を直撃した。当初はJ1、J2全40クラブと47都道府県代表、アマチュアシードの計88チームで節目のタイトルを争う予定だった。しかしJリーグをはじめ各種大会の日程に変更が生じていることから、23日に開かれた天皇杯実施委員会で、出場チームを47都道府県代表とアマチュアシードのホンダFC、J1上位2クラブの計50に変更することが決まった。
他にも多数変更点が生じた。リーグ戦消化優先のため、J3クラブの各都道府県予選参加は取りやめに。既に代表が決定している地域もあるが、再選考を含めた代表決定方法は、各都道府県に委ねられる。本戦では移動のリスクを考慮し、1回戦から3回戦までは各地域単位でトーナメント表のブロックが組まれる。また4回戦までの入場無料も決定した。ウェブ会見を行ったJFAの須原専務理事は「関係者の安全、Jレギュラーシーズン消化の2点を考慮した。場合によっては無観客試合もあるかもしれない」と説明した。
9月16日開幕の1回戦で都道府県代表32チームが戦い、同23日の2回戦から他の都道府県代表とホンダFCが出場する。3回戦は10月28日、4回戦は12月12日と13日。同19日と20日に準々決勝を実施し、J1勢は12月27日の準決勝から登場する。それまでにシーズンが終了しなかった場合のJ1上位2クラブの選出方法は、今後検討していく。
決勝は変わらず21年元日を予定。優勝チームにはACL出場権が与えられるが、Jクラブ以外が優勝した場合は、J1クラブに振り替えられる。【杉山理紗】
毎年、Jクラブの出場は当たり前になっていた天皇杯が完全に様変わりします。しかし、再開時期がずれ込んだ場合にはJの各クラブはリーグ戦の消化を平日開催を含めて最優先課題とします。そんな中に天皇杯でスケジュールを奪われることになれば、選手の疲弊は更に進むこととなり、怪我や事故の懸念が高まります。この決定は現状では仕方ないことかと思います。
Jクラブ“ほぼ不参加”の天皇杯、JFAが経緯説明「1~4回戦は入場料無料」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200423-43479835-gekisaka-socc
※以下、引用です。
日本サッカー協会(JFA)は23日、新型コロナウイルスの感染拡大によって延期が決まっていた第100回天皇杯を9月16日に開幕する方針を固めた。出場チームは50チームに大幅削減。JリーグからはJ1の2チームが準決勝から参戦するのみで、J2・J3はすべて不参加という大会方式となる。同日、須原清貴専務理事がオンライン記者発表会で異例の決断の背景を明かした。
「大会方式を決定するにあたってはまず関係者の安全、第二にJリーグのレギュラーシーズンの消化を考えた」。
JFAは現在、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、あらゆる関連活動の一時停止措置を取っている。そのため多くの都道府県では天皇杯予選が開催できず、当初5月23日に開幕予定だった本大会の延期も決まっていた。
今回、新たな開幕日は9月16日に設定された。「大会方式を考えるにあたって、揺るぎなく上位概念に来るのは皆様の安全。サッカーに関係する皆さん、選手の皆さん、応援する皆さん、大会をサポートをしてくれるみなさんの安全が第一」(須原専務理事)。予選日程に余裕を与えることで、感染リスクの高い時期の強行開催を防ぐことが期待される。
また出場チームも当初の88チームから50チームに大幅削減した。都道府県代表47チーム、アマチュアシード枠には変更がないため、出場枠が減らされたのはすべてJクラブだ。
優勝候補を担うJ1クラブは準決勝から参戦する2チームに絞られ、その他は不参加。また本戦出場権を持つJ2クラブも参加せず、例年は都道府県予選を戦うJ3クラブは予選にも出場しない。すでに都道府県予選を勝ち抜いたJ3クラブもあるが、当該予選はやり直しとなる。
こうした異例の決断に至った理由は、Jリーグのシーズン再開の見通しが立っておらず、レギュラーシーズン完了のために過密日程となることが見込まれることで、各クラブが天皇杯を消化する余裕がないためだ。
「Jリーグが日本サッカー界の中心にあり、エンジンであり、ドライバーであるのは誰もが認めるところ。Jリーグがどのタイミングで再開できるか決められない状況が続いている。レギュラーシーズンを1節でも多く、1試合でも多く消化し、あの興奮あふれるゲームをお届けすることが重要であると考えた」(須原専務理事)。
決定の際にはJリーグ関係者も参加する天皇杯実行委員会内で「2チームで出るというのがふさわしいのか、第100回大会をこのような形でするのがふさわしいのか」といったさまざまな意見も出たそうだが、最終的には「レギュラーシーズンをしっかり消化することが重要であり、みんなで一緒に克服していこう」という形で意見がまとまったという。
なお、J1の2チームが参戦する準決勝は12月27日(日)に組まれた。現状は今季J1の上位2チームに出場権が与えられる方針だが、レギュラーシーズンが完了していない場合も想定される。須原専務理事は「2チームという数字は決めたが、あらためてJリーグのスケジュールを協議した上で、天皇杯実施委員会で最終決定をする」と述べ、2チームの選出方法は今後の決定事項とした。
加えて高リスクとされる長距離移動を防ぐため1~3回戦は隣接地域同士で対戦すること、アマチュア同士の対戦が続くため「1~4回戦は入場料無料で行う」という方針も固まった。須原専務理事は感染状況次第では「無観客試合も想定している」としつつも、「できるだけ多くの皆さんにアマチュア同士の試合であっても見ていただきたい」と述べた。
第100回という記念の大会が規模を縮小せざるを得ないというのは、JFAとしても痛恨の決定となります。また、カテゴリーを超えた試合が行われ、天皇杯の醍醐味と言えるジャイキリが見られないというのも寂しいことです。しかし、コロナ禍が収まらない現状ではこれが最善の決断なのかも知れません。サポーターはリーグに専念しましょう。
NPBが無観客試合に舵を切りました。Jリーグも難しい決断の時を迎えています。各クラブの破綻が懸念される事態となった中で無観客開催というのは、更に首を絞められることとなります。大分の元社長が怒っていたように、「スポーツ庁は何もしていない」という意見は至極真っ当です。こういう時こそ、スポーツ庁が率先して国内のスポーツを守らないといけないのですが、何一つ動きが見えないというのは怒りを通り越して情けない限りです。文科省なり、スポーツ庁が率先して各チームを援助する姿勢を見せ、資金不足が問題ならば募金活動を呼び掛けるなど、何かしらの活動が企画されるのが当たり前と感じますが、どうなんでしょうかねぇ!?
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財政がかなり逼迫しているファジにとっても、そろそろ猶予ならない事態を想定しないといけません。Jリーグの1クラブでも破綻が表面化すれば将棋倒しになる恐れがあります。スポーツ文化はそんなに簡単に消滅させてはいけません。個人にできることは小さいですが、何かしないといけない時期だということは間違いありません。
よろしくお願いします。
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