J1昇格は目標でありましたが、そこが終着点ではありません。これからが大事です。
ファジアーノ岡山の森井悠社長より『ファジアーノ岡山に関わるすべての皆さまへ』という談話が発表されました。
※以下、引用です。
2024年12月7日に行われたJ1昇格プレーオフ決勝に勝利し、2025シーズンをクラブとして初めて、J1リーグで戦えることとなりました。
ファジアーノ岡山のJ1昇格を願ってくださった全ての方に心から感謝、そしてお祝い申し上げます。ありがとうございます。そして、おめでとうございます。
現会長の北川が当時から再三申し上げてきた通り、責任企業を持たない県民クラブはその時が遅くなれば遅くなるほど、J1に初昇格するチャンスが小さくなるものと心得、赤字を出してでも勝負する体制をここ3年ほどつくってまいりました。
私どもの収支の見通しを踏まえると、赤字予算でも勝負ができるのはもう長くない。そのような点で今年、岡山に縁のある皆さまとともに全員で目標を達成することができたことを心から嬉しく、そして誇らしく思うとともに、経営の観点ではほっとした思いがあるのも正直なところです。
2009年からJ2リーグで戦い、今年で16年。多くの方が関わるクラブになり、プレーオフに挑むにあたっては、「全員で勝つ!」という言葉で思いをひとつに挑戦することといたしました。
この言葉には、チームはもとより、ファン・サポーター、ボランティアスタッフ、ご協賛社、自治体、メディア各社の皆さまにとどまらず、「ファジアーノ岡山をJ1クラブにする」ために必要なことを、街中の皆さまが気にかけ、何か一つでも行動に移していただけたら、という思いを込めております。そのような中、特にプレーオフに挑むことが決まってからの期間、クラブでは思いも寄らないアイデアが街の様々な場所、またスタジアムで表現される様子を目にし、街全体で最高の準備ができたことに大きな心強さと誇らしさを感じておりました。
それが、このクラブの目標を達成させる最大の原動力になったと確信しています。
昇格は一つの大きな目標ではありましたが、それを果たした今、新たな目標に向かわなければなりません。
全員の力で勝ち取ったJ1昇格ですが、ファジアーノ岡山は今季J2リーグで5位のチームです。
日本最高峰のリーグで戦うにあたり、足りないものが数多くあります。
その中での戦いは、本当に厳しいものになるだろうと覚悟しています。
それでも、この日本最高峰のリーグで戦えることに大きな喜びと誇りを感じ、新たな目標を果たすために今足りないこと、必要なことを適切に共有し、街全体を一層巻き込みながら、J1に挑むという大きなプロジェクトに臨んでまいります。
引き続き、「子どもたちに夢を!」というクラブ理念のもと、岡山の誇りとなるクラブになるべく、皆さまとともに取り組んでまいる所存です。
来シーズンもどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブ
代表取締役社長 森井悠
クラブの成長には地域の後押しは不可欠です。J1クラブの仲間入りを果たしたからこそ、岡山一丸で「全員で勝つ!」為に取り組まないといけません。
夢にまで見たJ1昇格ですが、それが達成できた今では日本のトップリーグで如何に生き抜くか、ファジアーノ岡山が全国区クラブになる為にはもっと強くなるだけでなく、企業としての成長も求められます。そして、何より大切なのが地域の成長です。クラブを盛り上げて行くのが地域の底力であるなら、まだまだ力不足です。支援の形は様々ですが、できるもので後押しができるなら、もっともっとクラブを強くすることができるはずです。
喜びを力に変えてファジがもっと強くなる。そうならないと海千山千のJ1の強豪たちの中で生き延びることはできません。我々ももっと強くなりましょう。