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あるクルド人男性が「日本での暮らし」をあきらめない理由>「日本の学校にはプールもパソコンもある」難民申請5回で20年在留…

2025年03月02日 20時03分05秒 | 国際情勢のことなど




「日本の学校にはプールもパソコンもある」難民申請5回で20年在留…あるクルド人男性が「日本での暮らし」をあきらめない理由
2/28(金) 11:12配信




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文春オンライン
写真はイメージ ©AFLO


〈難民申請5回で20年在留する人物も…埼玉県川口市に「クルド人が激増した」歴史背景〉 から続く


【写真ページ】「なぜ難民が貧乏でなきゃいけないんだ」難民申請5回で日本に20年在留…川口市で解体業を事実上経営するクルド人のBさん


「政治家に会ったり、ボランティア活動も10年以上やっているし、(日本社会からも)評価されているんじゃないか。感謝状とかもらっているし」


 すでに難民申請を複数回、不認定にされているにもかかわらず埼玉県川口市で暮らし続けるクルド人男性のBさん。彼がそれでも日本で生活を続けたい理由とは? 移民問題に詳しいジャーナリストの三好範英の新刊『 移民リスク 』(新潮社)より一部抜粋してお届けする。(全3回の2回目/ 最初 から読む)


◆◆◆


「難民申請5回で20年在留」クルド人男性のBさん
 彼の事務所は、川口市北東部、埼玉高速鉄道線の戸塚安行駅から10分ほど歩いた場所にあった。住宅地、畑、林が混在する地域で、大きな看板を掲げる事務所は遠くからでも分かった。周りのヤード(資材置き場)も所有しているという。


 まず、彼の会社の概要について聞くと、「雇っているのは20人位。日本人6人。あとキューバ、ブラジル、パキスタン、ウズベキスタン人。在留特別許可の人、普通のビザ(この場合は在留資格の意味)の人といろいろ。仮放免の人はアルバイトの形にして、ずっとは雇わない。彼らが自分の生活費を稼ぐくらいは、入管も見逃している」


 現在30歳代初めの彼が、日本に来た経緯は、「最初に日本に来たのは2002年3月か4月。6月か8月にいったん帰り、母、兄と、2004年9月11日に一緒に来た。兄はトルコで4か月間逮捕された。それで2回目の日本入国の時は、兄は偽造パスポートで日本に入ってきた」とのことだった。


 その後、家族一緒に難民申請を繰り返し4回不認定となり、5回目を行っていた。また、この間、裁判所に難民不認定処分取消訴訟を起こし、最高裁まで争ったが敗訴している。彼は退去強制令書を発付されながら日本に残留している「送還忌避者」の一人である。


「私は株主になっているだけで、解体業の会社は奥さん名義でやっている。難民申請は5回目を出したきり、入管からはインタビューにも呼ばれていない。結婚して9年たつが、妻とは日本で知り合った。妻が14歳、僕が17歳の時。妻はオヤジが日本人の日系ブラジル人。子供は娘10歳、7歳、息子4歳がいて、僕以外は定住者の在留資格がある」


 2023年2月6日に起きた、ガズィアンテップ市北西を震源地とする地震の話題になった。


 彼はいかに被災者救援に尽力したか、熱を込めて語った。



「お父さんはすでに帰国して地元にいる。地震が起きてすぐに僕に電話してきた。国に早く帰りたい人をトルコ大使館とやり取りして、ここで真夜中、午前0時、1時まで、(航空)チケットを手配して準備していた。最初地震が起きたときは帰る人が多かった」


入管法の改正には反対しない
「政治家に会ったり、ボランティア活動も10年以上やっているし、(日本社会からも)評価されているんじゃないか。感謝状とかもらっているし(事務所の壁には新型コロナ対策に協力したとして、奥ノ木信夫・川口市長からの感謝状が飾られていた)。知事も、最初会ったときクルド語で話してびっくりしたよ(大野元裕・埼玉県知事と一緒に撮った写真も飾られていた)」


 Bさんは私に、資料が挟まった分厚いファイルを手渡した。在留特別許可を求め法相あてに出した資料だ。日本人の知人から寄せられた嘆願書50枚、地震の際のボランティア活動の写真、家族の写真、妻子の住民票、子供の出生証明書などが束ねられている。


 そこまでして、なぜ、日本にいたいのか。


「トルコの学校は学校じゃない。日本の学校には、プール、パソコンあるし。僕は川口市の小学校に通学し、当時外国人は一人だったが特別の先生がいた。それと軍隊に行っていないからトルコに帰ったら軍に呼ばれる。日本まで徴兵を知らせる手紙が来る」


 インタビュー当時、難民申請の回数を制限する入管法改正が議論されていたが、「改正入管法は、成立してもいいと思っている。長く日本にいるとわかってくるのだが、3回くらい難民申請すると10年くらいいられるわけ。日本みたいに平和な国に住んで10年で成功できていない人間であれば、逆にどうかな、と思う。10年いればある程度の立場に立つ。自分を保証してくれる人が絶対いるわけ」


 一方、すでに一定期間在留している人間には配慮が必要だと言う。


「20、30年いた人間に対しては、在留特別許可を出してもいいんじゃないか。今日本にいるクルド人をもっと大切にし、クルド人の子供が日本で育ったことを(日本政府は)受け入れるべき。僕が難民認定されないのはわかっている。不可能なことをずっとお願いしてもだめじゃないですか。会社はこれだけ大きくなったし、無事に続けられればいいかなと思っている」


クルド人が起こす問題についてはどう考える?
 地元のクルド人が起こしている問題についてはどう考えているのか。


「今来ている人はクルド人よりトルコ人が多い。今トルコ人もみな難民申請しています。昔は苦労して来る人が多かったが、今は、(先に来たクルド人が)会社作ったり、ビザを取ったりして地盤ができているから日本に働きに来る。こっちの方が生活しやすいし、平和だし、治安も悪くないしという考えで来るが、自分の国の(風習の)まま生活する人が多いから、みんな困っている。何千人にもなっているから止められない」


「外国人はいなきゃいけない存在になっている」在留期間20年のクルド人男性が「不法移民の強制送還」に反対する理由 へ続く




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トランプ氏とゼレンスキー氏“物別れ”受け ヨーロッパ首脳らは改めて結束呼びかけ「支援してきたことは正しいことだ」

2025年03月02日 15時03分43秒 | 国際情勢のことなど

トランプ氏とゼレンスキー氏“物別れ”受け ヨーロッパ首脳らは改めて結束呼びかけ「支援してきたことは正しいことだ」(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース 




トランプ氏とゼレンスキー氏“物別れ”受け ヨーロッパ首脳らは改めて結束呼びかけ「支援してきたことは正しいことだ」
3/1(土) 6:56配信




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TBS NEWS DIG Powered by JNN
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アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談が物別れに終わったことを受けて、ヨーロッパの首脳らが結束を呼びかけています。


フランスのマクロン大統領は「侵略者はロシアで、侵略されたのはウクライナだ。私たちが3年前にウクライナを支援し、ロシアに制裁を科したこと、そして、今もそうしていることは正しいことだ。支援してきたすべての人々に感謝し、最初から戦ってきた人々を尊重しなければならない。なぜなら、彼らは自分たちの尊厳、独立、子どもたち、そして、ヨーロッパの安全のために戦っているからだ。これらは単純なことだが、このような時にこそ強調すべきだ」と述べました。


EU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長も自身のXで、「あなたの尊厳はウクライナ国民の勇気に匹敵するものです。強く、勇敢に、恐れずに。ゼレンスキー大統領、あなたは決して一人ではありません。私たちは公正かつ永続的な平和のために、あなたたちと協力し続けます」とコメントしています。


ドイツのショルツ首相も「誰よりも平和を望んでいるのはウクライナの人々だ。私たちは永続的で公正な平和への共通の道を探し求めている。ウクライナはドイツ、そして、ヨーロッパに頼ることができる」とコメントしています。


また、主要7か国で構成するG7の議長国・カナダのトルドー首相も「ロシアは違法かつ不当にウクライナを侵略した。民主主義と自由、主権を求めるウクライナの戦いは、私たち全員にとって重要だ。カナダは公正で永続的な平和の実現に向け、ウクライナとともに歩んでいく」とのコメントをSNSで発信しています。


一方、ロシアのメドベージェフ前大統領は「ホワイトハウスの大統領執務室でトランプ氏は初めて真実を告げた。しかし、まだ十分ではない。“ネオナチ政権”への軍事支援をやめなければならない」とSNSに投稿しました。









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トランプ大統領、怒りで顔赤く 雰囲気一変、緊迫の会談

2025年03月02日 13時03分12秒 | 国際情勢のことなど




トランプ大統領、怒りで顔赤く 雰囲気一変、緊迫の会談(共同通信) - Yahoo!ニュース 




トランプ大統領、怒りで顔赤く 雰囲気一変、緊迫の会談
3/1(土) 6:38配信




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共同通信
ウクライナのゼレンスキー大統領(左から)、トランプ米大統領、バンス米副大統領=28日(ロイター=共同)


 【ワシントン共同】トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領による2月28日の首脳会談は当初の和やかな雰囲気が一変し、激しい口論の末に物別れになった。火を付けたのは同席したバンス米副大統領の「失礼だ」との一言。手ぶりを交えて反論したゼレンスキー氏に、トランプ氏が顔を赤くして怒る場面も。大統領執務室は緊迫した空気に包まれた。


【写真】露の前大統領「これは有益」米ウ首脳が口論 ゼレンスキー氏に「恩知らずの豚」


 「一度でも『ありがとう』と言ったことはあるか」。侵攻を受けるロシアとの戦闘終結後、米国による安全の保証を求めるゼレンスキー氏に対し、バンス氏は「あなたの国を救おうとしている米国と大統領に感謝の言葉を述べなさい」と攻撃を続けた。


 ゼレンスキー氏は、2014年のロシアによるウクライナ南部クリミア半島併合について、トランプ氏も「止めることはできなかった」と指摘。ロシアのプーチン大統領は19年に結んだ停戦合意を破り「われわれの国民を殺害した」と訴えた。


 トランプ氏は、ゼレンスキー氏が停戦を望んでいないとして「第3次大戦を賭けてギャンブルをしている」と非難した。


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トランプ氏、不支持が支持逆転 「プーチン氏信用せず」81% 米世論調査

2025年03月02日 03時01分07秒 | 国際情勢のことなど



トランプ氏、不支持が支持逆転 「プーチン氏信用せず」81% 米世論調査
2/20(木) 6:48配信2025




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時事通信
トランプ米大統領=18日、南部フロリダ州パームビーチ(AFP時事)


 【ワシントン時事】米キニピアック大が19日公表した世論調査によると、トランプ大統領の支持率は45%で不支持の49%を下回った。


【ひと目でわかる】ドナルド・トランプ氏ってこんな人


 就任直後の1月調査では支持46%、不支持43%だったが、逆転した。また、ウクライナ侵攻終結を巡ってトランプ氏が直接協議に意欲を示すロシアのプーチン大統領について、81%が「信用すべきでない」と答えた。


 トランプ氏は就任後約1カ月で、大統領令を駆使し、法の逸脱も指摘される政策を進めている。調査で行政権、立法権、司法権の抑制と均衡について尋ねたところ、計54%が「あまり」もしくは「全く」機能していないと回答。「ある程度」「とてもよく」機能していると答えたのは計38%だった。同大調査員は「有権者が三権分立の機能不全を感じていることは明白だ」と指摘した。


 「政府効率化省」を率い、公務員や政府支出の削減に取り組む実業家イーロン・マスク氏の権限について、55%が「過大」と回答。36%は「適切」とした。トランプ氏が提案した米国によるパレスチナ自治区ガザ「所有」に62%が反対し、賛成は22%にとどまった。


 調査は13~17日、全米1039人の登録有権者を対象に実施された。 



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トランプ氏の反ウクライナ姿勢、根底にあるのは被害妄想か ボルトン元大統領補佐官の見解

2025年03月01日 23時03分17秒 | 国際情勢のことなど

トランプ氏の反ウクライナ姿勢、根底にあるのは被害妄想か ボルトン元大統領補佐官の見解(飯塚真紀子) - エキスパート - Yahoo!ニュース 






トランプ氏の反ウクライナ姿勢、根底にあるのは被害妄想か ボルトン元大統領補佐官の見解


飯塚真紀子


在米ジャーナリスト
2/26(水) 8:07
(写真:ロイター/アフロ)
 ゼレンスキー氏を“選挙なき独裁者”と呼んでウクライナでの大統領選の必要性を示唆し、さらには、米国の軍事支援の見返りとしてウクライナのレアアースを求めたり、プーチン氏が望むのなら「ウクライナ全土を手に入れることができる」と述べたりして、ゼレンスキー氏に対して強い圧力をかけているトランプ氏。トランプ氏は、なぜ、ここまで反ウクライナ的な姿勢を見せているのか?


 その根底には、トランプ氏の中に、ゼレンスキー氏やウクライナ政府に起因する被害妄想があるのかもしれない。そんな見方を、トランプ政権下、大統領補佐官(国家安全保障担当)としてトランプ氏を傍らから見ていたジョン・ボルトン氏が、米オンラインニュースサイトThe Dispatchに対して示している。


ゼレンスキー氏との電話会議がもたらした「ウクライナ疑惑」
 どういうことなのか? 


 それは、2019年7月25日に遡る。この日、トランプ氏は当時ウクライナの大統領に就任して間もないゼレンスキー氏と電話会議を行っていた。そして、この会議の中で、トランプ氏は、ゼレンスキー氏に、凍結していたウクライナへの軍事支援と引き換えに、2020年の大統領選で政敵になる可能性があるジョー・バイデン氏とその息子ハンター・バイデン氏に関する調査するよう圧力をかけたとする疑惑が起きた。いわゆる「ウクライナ疑惑」と呼ばれて、当時、注目されていた疑惑だ。


 トランプ氏がゼレンスキー氏に求めたとされる調査は、ウクライナの検察当局が汚職の疑いがあるとして捜査していた同国のガス会社ブリスマの取締役を務めていたハンター氏が同社から不正な利益を得ていたのではないか、そして、当時、副大統領だったバイデン氏がハンター氏を守るために検事総長の解任を要求したのではないかという疑惑に関する調査だ。


 トランプ氏はこの疑惑を大統領選の政敵になるであろうバイデン氏を陥れるために掘り起こそうと考え、凍結していたウクライナへの軍事支援と引き換えに、バイデン親子の疑惑を調査するようゼレンスキー氏に圧力をかけたと見られたのだ。そして、下院は、この圧力は、トランプ氏自身が政治的利益を得るために行った「権力乱用」であるとし、さらには「議会妨害」したとも主張して、同氏に対する大統領弾劾の手続きを開始、2019年12月、同氏は下院に弾劾された。


 ゼレンスキー氏と交わした1本の電話会議が「ウクライナ疑惑」を生み出し、結果的に下院での弾劾に繋がったことは、トランプ氏にとっては大きな“負のレガシー”となったことだろう。実際、ボルトン氏は「彼(トランプ氏)は(ゼレンスキー氏との)電話会議がもたらした結果から立ち直ることはなかった」と当時を振り返っている。


 もっとも、上院へと移行した大統領弾劾裁判では、トランプ氏に対し、共和党が多数を占める上院では無罪評決が下された。自著の中で、ウクライナがバイデン親子の調査に協力するまでウクライナへの軍事支援を凍結したいという考えをトランプ氏から伝えられたと述べ、証人として証言するかどうかが注目されていたボルトン氏の召喚が、共和党が多数の上院で反対多数で否決され、ボルトン氏が証言できなかったことが、無罪評決となった一因とされている。


すべてはトランプ氏の被害妄想だ
 そのボルトン氏は、トランプ氏がゼレンスキー氏やウクライナに対して不満を持ち続けていたと話している。また、退任後も、トランプ氏が引き続き不満を持ち続けていたという話をトランプ氏の関係者から聞いていた。


 さらには、ヒラリー・クリントン氏と闘った2016年の大統領選についても、トランプ氏は、ウクライナ政府がトランプ陣営に不利になるよう選挙に介入したと考えていたという。確かに、トランプ氏は、クリントン陣営はウクライナ政府と共謀していると主張し、クリントン元国務長官に対する調査を望んでいたことも当時報じられている。


 ボルトン氏によると、トランプ氏は「ウクライナのヒラリー・クリントンのサーバーはどこにある?」「なぜ、彼らは2016年に私に反対する選挙運動をしたのか?」「なぜ、彼らは、2020年の今、同じことをしようとしているのか?」などと述べていたという。これらの発言からは、トランプ氏が、ウクライナ政府に対し、長い間、強い不信感を持ち続けていたことがうかがえる。


 もっとも、ボルトン氏はトランプ氏のそのような見方について「すべては彼の被害妄想だった。しかし、彼はそんな考えを持っていた」と言及している。


前提にはウクライナ政府やプーチン氏に対する見方があるのか
 ウクライナ政府と民主党政権は共謀しているという猜疑心を持ってきたトランプ氏。さらには、「ウクライナ疑惑」をめぐって、大統領弾劾裁判にかけられ、下院に弾劾されたトランプ氏。同氏がウクライナ政府に対して長年持ち続けてきた不信感やボルトン氏が指摘するところのウクライナ政府に起因する被害妄想もまた、今のトランプ氏のゼレンスキー氏批判へと繋がっているのかもしれない。


 一方、トランプ氏はプーチン氏に対しては、ゼレンスキー氏やウクライナ政府に対して感じていたようなネガティブな考えを持っていなかったのだろうか? 実際、トランプ氏はロシアがウクライナ侵攻を開始した直後には、プーチン氏を“天才”と称賛した。また、2018年、ヘルシンキで行われた米露首脳会談では、ロシアが米国の大統領選に介入したとされる「ロシア疑惑」について「プーチン氏は強くして否定している」と言って、「ロシア疑惑」を調査した米調査機関を信じず、プーチン氏を擁護するような発言をした。その意味では、トランプ氏はプーチン氏に対してはネガティブな考えを持っていなかった、あるいは、ロシアと良好な関係を保つためにネガティブな考えを持っていないフリを見せていたのかもしれない。そして、今も、そんなフリを見せているのかもしれない。というのは、ボルトン氏によると、トランプ氏は「国家間の関係は、実際には、首脳間の関係にかかっていると考えている」と述べていたからだ。つまり、首脳であるトランプ氏とプーチン氏が良好な関係を保っていれば、米国とロシアと良好な関係を保つことができるとトランプ氏は考えているわけである。


 このように、トランプ氏はウクライナ政府に対しては強い不信感を示していたが、プーチン氏に対しては(フリかもしれないが)不信感を示して来なかった。トランプ氏が、今、反ゼレンスキー・親プーチン的な姿勢を見せている背景には、今に至るまでに、トランプ氏が両者をどのように見ていたかということが前提としてあり、その見方が、多かれ少なかれ、今のトランプ氏のウクライナやロシアに対する姿勢に影響を与えているのではないか。


(飯塚真紀子・著 ウクライナ戦争関連記事:Yahoo!ニュース エキスパート)


ロシアとの戦争はウクライナが始めた=トランプの主張、実はプーチンの受け売り その狙いと効果は?








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