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米ウクライナ首脳会談決裂、激しい口論 鉱物協定署名せず

2025年03月03日 20時01分41秒 | 国際情勢のことなど
 
 
 
米ウクライナ首脳会談決裂、激しい口論 鉱物協定署名せず
3/1(土) 2:07配信


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ロイター
トランプ米大統領は28日、ウクライナのゼレンスキー大統領とホワイトハウスで会談した。両首脳はウクライナの鉱物資源の権益に関する合意文書に署名する見通し。会談の冒頭、トランプ大統領は鉱物に関する合意は「非常に公平だ」と述べた。ゼレンスキー大統領も、ウクライナにとって「前進」となることに期待していると述べた。写真は2月28日、ホワイトハウスで会談するトランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領(2025年 ロイター/Brian Snyder)


(第4段落の重複部分を削除して再送します)


Steve Holland


[ワシントン 28日 ロイター] - トランプ米大統領は28日、ウクライナのゼレンスキー大統領とホワイトハウスで会談した。両首脳はウクライナの鉱物資源の権益に関する合意文書に署名する予定だったが、記者団の面前でロシアへの対応などを巡り厳しい言葉の応酬が相次ぎ、米当局者によるとゼレンスキー氏は合意文書に署名せず、ホワイトハウスを後にした。


会談が口論に終わったことで、トランプ氏とゼレンスキー氏の共同記者会見は中止。ゼレンスキー大統領がワシントンのハドソン研究所で行う予定だった講演も中止された。


<激しい口論、トランプ氏「感謝の念がない」>


両首脳は合意文書の署名に関連する行事に先立ち大統領執務室で会談。ゼレンスキー氏がロシアのプーチン大統領に対するトランプ氏の融和的な姿勢に異議を唱えたのに対し、トランプ氏はウクライナが取引に応じなければ米国の支援を打ち切ると通告するなど、厳しい言葉の応酬が相次いだ。


トランプ氏は会談後、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「ゼレンスキー大統領は米国が関与する形での和平には応じる準備ができていない」と投稿。「米国の関与が交渉で自国に大きな優位をもたらすと考えているからだ。私は優位性ではなく、平和を望んでいる。ゼレンスキー氏は米国の神聖な大統領執務室で米国に対し失礼な態度を取った。平和への準備ができた時点で戻ってくれば良い」とした。


ゼレンスキー氏との会談でトランプ氏は、プーチン大統領は「ディール(取引)」を望んでいると強調した上で、ゼレンスキー氏に対し「あなたはギャンブルをしている。何百万人もの人の命を賭け、第三次世界大戦までも賭けている」と述べた。


その上で「(ウクライナで)人々が死んでいる。兵士も不足している」と述べ、記者団の面前でゼレンスキー氏に対し、取引に応じなければ米国は支援を打ち切ると通告。「取引に応じなければ、われわれは撤退する。われわれが手を引けば、ウクライナだけで戦うことになる。良い結果にはならない」とし、「この合意に署名すれば、あなたの立場は大幅に改善される。しかし全く感謝の念を示していない。率直に言って、そうした態度は良くない」と述べた。


ゼレンスキー氏はプーチン大統領を念頭に、トランプ氏に対し「殺人者に妥協」しないよう要請。互いに声を荒げる場面もあった。


ゼレンスキー氏は今回の会談に母国語でない英語で臨み、会談が進むにつれ、トランプ氏とバンス副大統領の発言に押され気味になった。


ゼレンスキー氏は会談後「トランプ大統領、米議会、米国民に感謝する。ウクライナは公正で永続的な平和を必要としている。われわれその実現に向けて取り組んでいる」とX投稿した。


<欧州、ウクライナ支持表明>


トランプ氏とゼレンスキー氏の対立を受け、欧州からウクライナを支持する声が相次いだ。


欧州連合(EU)の外相に当たるカラス外交安全保障上級代表は、「自由世界が新たな指導者を必要としていることが明らかになった」とソーシャルメディアに投稿。「ウクライナは欧州の一部だ。われわれはウクライナと共にある」と表明。


フランスのマクロン大統領は「侵略者はロシアだ」と指摘。 スペインのサンチェス首相も「スペインはウクライナと共にある」と述べた。

 
 
 
 
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【社説】トランプ氏の威勢で米・ウクライナ会談決裂…韓国も対米安保の盲信から脱却を

2025年03月03日 17時03分08秒 | 国際情勢のことなど

 

【社説】トランプ氏の威勢で米・ウクライナ会談決裂…韓国も対米安保の盲信から脱却を(ハンギョレ新聞) - Yahoo!ニュース

https://news.yahoo.co.jp/articles/f2dd48f3befccae3729ed66d19455c4c6d76a8f1

 

【社説】トランプ氏の威勢で米・ウクライナ会談決裂…韓国も対米安保の盲信から脱却を
3/3(月) 13:49配信


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ハンギョレ新聞
 4年目に突入したウクライナ戦争の行方を左右すると予想された米国・ウクライナ首脳会談が、見解の違いを露呈しただけで、むなしく決裂した。米国のドナルド・トランプ大統領が、自国のためには弱小国の重要な「安全保障の利益」を犠牲にしうるという態度を公の場で明らかにしたことで、韓国などの米国の同盟国も安全保障の対米依存度を早く下げなければならない状況に追い込まれることになった。「変化した米国」という厳然たる現実を受け入れ、しばらく止まっていた韓国の戦時作戦統制返還の議論を再開し、北朝鮮・中国・ロシアに対する「ヘッジ外交」によりいっそう努力を傾けなければならない。

 トランプ大統領は先月28日(現地時間)、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との首脳会談に先立ち、自身の執務室であるホワイトハウスのオーバルオフィスで記者団に応じた。儀礼的なあいさつを終えた後、短時間で終わる予定だったこの日の対話は、「終戦」に対する両国間の意見の違いに、J・D・バンス副大統領まで加勢する感情的な論争に発展した。

 本格的な口論は、バンス副大統領が「平和と繁栄に至る道は、外交を通じてのもの」と言及したことから始まった。ゼレンスキー大統領は、ロシアが繰り返し約束を破ってきたと指摘し、「あなたが言う外交とは何なのか」と問いただした。バンス副大統領は「オーバルオフィスまで来て、米国のメディアの前でこのようなことを訴えるのは無礼」だとして、「(米国に)感謝したことが一度でもあるのか」と言い返した。トランプ大統領も「あなたは数百万人の命と第3次世界大戦を賭けるギャンブルをしている」と攻撃に加勢した。

 ゼレンスキー大統領が「停戦は望むが、(安全の)保障も望んでいる」と訴えると、「ディール(取引)に応じなければ、われわれは手を引くだろう。われわれがいなければ、あなたもこれ以上戦うことはできない。あなたにはカードはない」と言い、話をさえぎった。米国が望む条件でウクライナのレアアースを開発できる「鉱物協定」を結び、ロシアのさらなる侵略を防ぐための安全保障は抜きで、戦争を終わらせるよう要求したのだ。このすべての場面はリアルタイムで全世界に中継された。それによって、米国が「責任ある覇権国」から弱小国に犠牲を強要する「利己的な強大国」に変わったという事実が広く公開された。

 トランプ大統領の登場後、欧州では米国が提供してきた「拡張抑止」を英国とフランスが引き受け、自らの平和維持軍をウクライナに送る議論が具体化しつつある。韓国も準備を急がなければならない。韓国の安全保障問題を韓国が主導してこそ、国益を守るべき決定的な瞬間に、堂々と「ノー」を言うことができる。

 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

 

 

 

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新華社「米国の碁石、結局捨てられることに」 > 読売「これが偉大な米国の姿と言えるのか」…

2025年03月03日 13時03分35秒 | 国際情勢のことなど

 

読売「これが偉大な米国の姿と言えるのか」…新華社「米国の碁石、結局捨てられることに」(中央日報日本語版) - Yahoo!ニュース

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/fc93896f5c56a4b1a59f2ee456d98ac088c2f3d8

読売「これが偉大な米国の姿と言えるのか」…新華社「米国の碁石、結局捨てられることに」
3/3(月) 6:47配信


中国官営「新華社」が運営するSNS「牛弾琴」は2日、「米国が世界に最も大きな教訓を与えた」とし「米国の碁石は結局捨てられる運命を避けることはできない」と主張


中央日報日本語版
トランプ大統領(左)とゼレンスキー大統領(右)

米国とウクライナの破局首脳会談を見つめる周辺国の内心は複雑だ。

英国やフランスをはじめとする欧州国家がウクライナに対する支援を約束した中で、日本の新聞は懸念を示した。

【写真】絶望的な表情の駐米ウクライナ大使

読売新聞は2日、社説で「ロシアの侵略を受けるウクライナの大統領を激しく責め立て、米国との取引に応じなければ(戦争から)手を引くと脅しをかける」とし「米国のトランプ大統領の異様な振る舞いが、メディアを通じて全世界に伝えられたことに、驚きと懸念を禁じ得ない。これがトランプ氏が言う『偉大な米国』の姿と言えるのか」と批判した。

朝日新聞も今回の首脳会談について「両首脳が記者団の前で激しく口論する異例の展開」と評価した。同紙は、トランプ氏がゼレンスキー氏と口論した後「これは素晴らしいテレビ番組になるだろう」と発言したことについては「『米国第一主義』への批判に決然と立ち向かう指導者として自らをアピールする国内向けの人気取りに活用した」と評した。石破茂首相は「外交は感情をぶつけ合えばいいというものではない」とし「平和を実現するためには忍耐も思いやりもいる」と述べたと伝えた。

中国では同盟のジレンマを指摘した。中国官営「新華社」が運営するSNS「牛弾琴」は2日、「米国が世界に最も大きな教訓を与えた」とし「米国の碁石は結局捨てられる運命を避けることはできない」と主張した。香港明報もこの日の社説で「ウクライナ事態が台湾に与えるメッセージは米国の『支援』には常に条件があり、さらにコストが高いという点」と指摘した。

台湾聯合報は「国の間に重要なのは公正性や民主主義ではなく利益であり、特にビジネスマン・トランプ氏の前では唯一の基準」とした。

 

 

 

 

 

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ゼレンスキー氏、トランプ氏との関係修復は可能

2025年03月03日 03時03分30秒 | 国際情勢のことなど



ゼレンスキー氏、トランプ氏との関係修復は可能(AFP=時事) - Yahoo!ニュース 


ゼレンスキー氏、トランプ氏との関係修復は可能
3/1(土) 11:55配信




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AFP=時事
米ホワイトハウスの大統領執務室で会談するドナルド・トランプ大統領(右)とウォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領(2025年2月28日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News


【AFP=時事】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2月28日、米ホワイトハウスの大統領執務室で衝突したドナルド・トランプ氏との関係はまだ修復可能との見解を示した。トランプ氏は会談中、ゼレンスキー氏がロシアとの和平を拒んでいると批判し、同氏に声を荒らげた。


【写真】トランプ氏、大統領執務室でゼレンスキー氏と衝突「強く出過ぎ」


ゼレンスキー氏はトランプ氏お気に入りの米FOXニュースとのインタビューで、トランプ氏との関係を修復できるかと問われると、「もちろんだ」と回答。米ウクライナ関係は「2人の大統領だけのものではない」と述べた。


さらに、ウクライナは自国よりもはるかに強大なロシアとの戦いで米国の支援を切実に必要としていると訴え、「あなた方(米国)の支援がなければ難しいだろう」との認識を示した。


トランプ氏とゼレンスキー氏が大統領執務室で衝突する異例の事態を迎え、ロシアの侵攻を受けるウクライナに大規模な支援を行うという米国の政策は崩壊した。


見苦しい口論は米国内外の報道陣の前で繰り広げられ、トランプ氏とJ・D・バンス副大統領はゼレンスキー氏に対し、「感謝」することもなく、提案された停戦条件を拒んでいると非難。


トランプ氏は「あなたは今、(交渉の)カードを持っていない」「ディール(取引)するか、われわれが手を引くかのどちらかしかない。われわれが手を引けば、あなたはとことん戦い続けることになるが、厄介な状況になるだろう」と主張した。


ゼレンスキー氏はその直後、ホワイトハウスを後にした。米メディアは、米高官が退去を求めたと報じている。


トランプ氏はSNSに「彼(ゼレンスキー氏)に和平の準備ができれば戻ってこられる」と投稿。


同日その後、ゼレンスキー氏が交渉で「強く出過ぎた」と主張し、ロシアとの紛争を長引かせたがっていると批判した。


だが、ゼレンスキー氏は謝罪を拒否。FOXニュースに対し、「悪いことをしたとは思わない」が、報道陣の目の前で口論すべきではなかったと述べた。【翻訳編集】 AFPBB News





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トランプはプーチンに事実上屈服した “戦争屋”の超タカ派ボルトン元大統領補佐官が批判 ウクライナ戦争

2025年03月02日 22時03分41秒 | 国際情勢のことなど





トランプはプーチンに事実上屈服した “戦争屋”の超タカ派ボルトン元大統領補佐官が批判 ウクライナ戦争


飯塚真紀子


在米ジャーナリスト
2/17(月) 8:09
(写真:ロイター/アフロ)
 ロシアによるウクライナ侵攻からまもなく3年。第二次トランプ政権はウクライナ戦争の終結に向けた動きを加速化させている。


“影の大統領”の和平案を彷彿させる
 そんな中、ブリュッセルで開催された会合「ウクライナ防衛コンタクトグループ」で、ヘグセス米国防長官が「ウクライナが2014年以前の国境に戻ることは非現実的な目標であることを認識しなければならない。この幻想的な目標を追い求めることは、戦争を長引かせ、さらなる苦しみをもたらすだけだ」と述べた。ロシアは2014年にウクライナの一部であるクリミア半島を併合したが、ウクライナは戦争を続けて併合前に戻ろうとしても現実的に戻れないとの見方を示したのだ。


 ヘグセス氏のこの発言を聞いて思い出したのは、2022年10月に、イーロン・マスク氏が提案したウクライナ戦争の和平案だ。マスク氏は、2014年にロシアが一方的に併合したクリミア半島を正式にロシア領とすることを提案していた。当然のことながら、この提案はゼレンスキー氏から猛反発されたが、ヘグセス氏の今回の発言は当時のマスク氏の提案を彷彿させるものがある。やはり、トランプ政権には“影の大統領”のマスク氏あり、ということなのだろうか? ヘグセス氏はまた、ウクライナがNATOに加盟する可能性は小さいとの見方も示した。 


 トランプ氏はというと、プーチン氏と電話会談を行い、戦争終結のための交渉を開始することで合意した。同氏は、昨年の大統領選の時から、バイデン政権がウクライナに多大な軍事支援を続けていることを批判し、「ウクライナ戦争を24時間以内に終わらせる」と豪語していたが、具体的な形で、戦争終結に向けて動き出したことになる。


トランプはプーチンに屈服した
 トランプ政権のこの動きを声高に批判している人物がいる。「戦争屋」とも呼ばれている、第一次トランプ政権下で国家安全保障担当大統領補佐官を務めたジョン・ボルトン氏だ。同氏は“X”に自身の見解を連ねている。


「ロシアがウクライナの主権を攻撃し、北朝鮮のような敵国を戦闘に協力させ、そして、ウクライナに、領土及びNATOによる安全保障やNATOの加盟国入りを譲歩させることに良心の呵責を感じる。交渉が始まってさえいないのに、これらの譲歩をすることで、トランプはウクライナ問題でプーチンに事実上屈服した」


「トランプは、ゼレンスキーとプーチンの交渉では、ロシアを優遇するだろうと私は何度も警告してきた。ロシアの軍事的パフォーマンスは悲惨なものだったが、トランプはプーチンの侵攻を正当化している。中東とインド太平洋にいる敵が(この状況を)見ていることは明らかなので、米国の安全保障の利益に対する損害は、中央ヨーロッパをはるかに超えて広がるだろう」


「米国の指導者に、ウクライナ及び同国と共にあるNATO同盟国を支持する責任があることは明白だ。ロシアがウクライナに言われのない攻撃をするのを許すことは、我が国の国益に反する。トランプ政権は恥を知れ」


米国の国家安全保障にとって脅威になる
 ボルトン氏は米国内外のメディアでも、ロシアの勝利と米国の国家安全保障が脅威に晒されているという見解を繰り返している。


「プーチンは今週、米国、NATO、ウクライナに対して大きな勝利を収めた。バイデンやゼレンスキーとは交渉をしなかったからだ。彼(プーチン)がトランプとの交渉を待ったのは、ロシアはトランプとの交渉からより多くの利益を得られると考えたからだ。プーチンは完全に正しかった」


「ロシアに対する際限のない譲歩は、米国の国家安全保障にとって脅威だ。今週、トランプ政権はウクライナに対するNATOの立場と、ソ連を解体させたベラルーシ協定を台無しにした。これにより、旧ソ連の共和国はすべてロシアから侵略されるリスクに晒されることになる」(CNNに対するコメント)


「トランプはプーチンや習近平のような権威主義的な指導者との交渉を好むが、彼は自分がこれまで行ってきた譲歩や利害関係を十分に理解していないため、我が国の国家安全保障にとって危険だ」(インドの英語ニュースチャンネルWIONに対するコメント)


今を見るか、将来を見据えるか
 トランプ氏は多くの犠牲者が出ているウクライナ戦争を早期に終結させる重要性を訴えてきた。その意味では、戦争に反対する平和主義者と言っていいだろう。確かに、こうしている瞬間にも命が失われているかもしれない目の前の戦争を一刻も早く終わらせることは非常に重要だと思う。


 しかし、トランプ政権の頭の中にあると思われる、ウクライナが領土の一部をロシアに明け渡すことで戦争を終結させるという方法は力による現状変更を許すことであり、旧ソ連の共和国もロシアから侵攻されるリスクがあるし、東アジアでは台湾も中国から侵攻されるリスクがある。ボルトン氏が警戒しているのはこのことだ。米民主党もまた、トランプ氏の戦争へのアプローチはウクライナにとっては降伏と同じことで、ヨーロッパ全体を危険にさらすことになると訴えている。根底には、力による現状変更をしようとする権威主義国家から民主主義を守らなくてはならないとの思いがある。


 これ以上死傷者が出るのを防ぐために目の前の戦争を終わらせるのか、それとも、ロシアのような権威主義国家をのさばらせれば将来また起こりうる戦争から民主主義を守るために軍事支援を続けるのか? 今を見るか、将来を見据えるか。トランプ氏は今起きている戦争を終結させるために、宥和策を取ろうとしているように見える。トランプ氏が、G7にロシアを復帰させ、G8に戻すべきだという考えを示したことからもそのことは窺える。しかし、ボルトン氏が憂えている将来のリスクもまた懸念される。


 欧州や当事国のウクライナ抜きで行われる米国とロシアによる和平交渉は、ウクライナのNATO加盟と領土を巡って米国が譲歩し、ロシアにとって有利に進む可能性があるとの指摘もある。一方、ゼレンスキー氏はウクライナの関与なしで作られる和平案を受け入れないと述べている。今年に入り、トランプ氏はウクライナ戦争を6ヶ月以内に終結させたいとトーンダウンする発言をしたが、果たしてそれを実現できるのか?




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