そう言っていただけるのはありがたい」石破茂が明かした胸中「次期総理候補と呼ばれ続けて」
1/13(金) 8:00配信 2023
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自民党の「一言居士」として無二の存在感を醸す石破氏(写真・鬼怒川毅)
年が明けても、いっこうに岸田政権が浮上する気配はない。外交問題や旧統一教会問題など重大懸案を保留し続けている間に、閣僚の辞任ドミノ、防衛費増額における増税論など新たなマイナス要素が立て続けに噴出しているからだ。
【写真を見る】今井絵理子「元不倫相手」と一緒に本誌カメラに満面の笑み… 4月に岸田文雄総理(65)の地元・広島で開催されるG7サミットは晴れ舞台となるはずだが、サミットまで政権運営が保つのか訝る向きも多い。
そうなると方々から挙がってくるのが、「ポスト岸田」の名前だ。
安倍晋三元首相亡き今、自民党のキングメーカーとして君臨する麻生太郎副総裁(82)や二階俊博元幹事長(83)は、次のトップに誰を立てるのか深謀遠慮を重ねている。
「主流派」の茂木敏充幹事長(67)か、「再登板」の菅義偉前首相(74)か、はたまた「大抜擢」の小泉進次郎元環境相(41)かーー。
数多(あまた)の名前が挙がるが、「終わった男」と腐されながらも、依然として党内で見過ごせない存在感を示す人物がいる。石破茂元防衛相(65)である。
「幹事長経験があり、喫緊(きっきん)の課題になっている防衛や農林関連の論客として知られ、議員からの支持も厚い。何より、世論調査で『次の自民党総裁候補』に長年ランクインしているように、根強い国民人気があります。過去2回の自民党総裁選では安倍元首相に敗れましたが、まだ上がり目はあるのではないでしょうか」(政治ジャーナリストの角谷浩一氏)
本人の「真意」はどうか。石破氏に電話で総理就任への想いを質すと、こう笑い飛ばした。
「未来のことは誰にもわらんですよ。’22年のはじめに(起こった)ロシアによるウクライナ侵攻、誰が予測できましたか?
そう(次期総理候補と)言っていただけるのはありがたいですが、総理大臣(になること)は手段であって、目的ではない。総理を目的にしていると皆さんに思われているなら、勘弁してほしいですね。自分が(総理に)ふさわしい人物かどうかはわかりませんが、日々研鑽に努めたいと思っています」
’21年総裁選の出馬断念以降、表舞台に出る機会は減少した。にもかかわらず、いまだ国民から名前が挙がることについてはどう受け止めているのか。
「不思議なことに(支持する声が)消えないんだよね。何なんだろうね、これは。国民の皆さんにとって耳の痛いことも正直に伝える、とは思ってやってきた。それが徐々に伝わったのか。とは言っても、それが私らの仕事ですからね。それをやらんなら(政治家を)辞めたほうがいい」
来年9月の自民党総裁選出馬の可能性を否定しなかった石破氏。自民党きっての「一言居士」が、近く動き出すかもしれない。 取材:岩崎大輔