唾液検査で、高精度の癌検査ができる

大学時代の同級生が昨年末に膵臓癌で亡くなったと聞きました。＜お酒は好きでしたが、まだ若いのに、寂しくなるな＞と思ったものです。膵臓癌の早期発見は難しいというのが、私の常識でした。

慶応義塾大学先端生命科学研究所の杉本昌弘特別研究講師らが、唾液検査で口腔癌・乳癌・膵臓癌を高精度で発見する技術を開発したとの新聞報道を読みました。血液検査には注射が必要であることと比べて、唾液は簡単に採取できます。唾液中の物質を分析するだけで、口腔癌は80％、乳癌は95％、膵臓癌は99％の高精度で患者さんを見分けられるとは、画期的です。口から離れた臓器の癌を識別できるとは、何だか不思議です。レントゲンやＣＴ検査をする必要がないのも、便利です。

この夢のような検査が早く普及して、我々も人間ドックで唾液検査をしてもらえるようになってほしいと切望します。将来的には、自宅で自分の唾液を採取して、検査機関へ郵送して検査してもらうことも可能になるといいですね。