次の一手を打て

ノーベル化学賞を受賞した根岸英一さんは、現在授賞式のためにストックホルムを訪れています。朝日新聞（2010.12.7）に＜世界の舞台で戦う＞と題して、インタビューを受けていました。その中よりの抜粋です。

＜ノーベル賞を取れるような研究ができるかどうかでは運も左右すると思いますか？＞との質問に対して

＜やってみてだめかどうかは運ですが、失敗に対して次の一手を打てるかどうかは運ではない。次の一手の準備がないと、がっかりしているうちに時間がたってします。次の一手を考えていれば、直ぐに立ち直れます。私は学生に『あなた、何回失敗する準備があるの？』と聞きます。一日が失敗だけで終わらないようにすることです。運は自分で呼び込むものです。＞

何事も失敗の連続です。失敗に対して常に次の一手を打つためには、冷静に分析して前もって次の一手を考えておかなければなりません。私の場合は何回も失敗する前提で、次の一手の案を沢山考えてストックしておかないといけません。言うのは簡単ですが、凡人にはなかなかできません。