診療室で感じる景気

診療室では、患者さんと出入り業者とに会います。今回は、出入り業者との会話から感じた景気の話です。院内の照明が故障しました。蛍光灯を新品に交換しても調子が悪いので、照明の修理業者の方が来てくれました。その方と雑談した中からです。

この業者は、業界でも最大手の電機メーカーの子会社です。電気製品の小売店では、エコポイントと関係ない物は売れてないかと感じています。一方、景気が良くても悪くても、修理業者の業績は安定しているものとばっかり思って、質問しました。＜景気はどうですか？＞　そうすると、＜売上げは前年比で2割減＞というのです。驚きました。故障しても修理しないままで放置しているケースが多いというのです。＜インターホンでも、故障中という張り紙が多いでしょ＞と同意を求められました。

節約とは、新製品が出ても買わないでお金を使うのを我慢すること、手持ちの古い製品を修理しながら長く使うことと思っていました。世の中は、その先を行っています。緊急に必要な物でなければ、故障した製品を修理せずに放置するらしいのです。非常に厳しい話です。