岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

天野篤教授による「名医」の定義

2016-06-13 10:41:01 | 健康に関すること
順天堂大学天野篤教授が週間新潮に連載しているコラム『「佳く生きる」ための処方箋』の最新版は、『名医は占い師』という題名でした。

「名医」とは、『よく当たる占い師』のようなものです。患者さんの将来を当てて、寿命を予見するとともに、患者さんを元気にして当てる、としています。

外科医は、病巣を取り除く方法あるいは臓器自体の機能を改善する方法を駆使して、患者さんの生活の質や寿命まで佳くすることができます。

問診では、患者さんの言葉や様子などから本人の気づかないような症状を探し当てたりして、隠れている症状を明らかにしたりします。「そういえば・・・」を聞き出すポイントが接遇で、医師に心を開いて何でも話せるという雰囲気作りをする努力を医師自ら行います。

新しい情報を聞き出したら、次ぎは検査数値などからもう少し踏み込んだ質問をします。

コミュニケーション能力に加え、専門分野の深い知識と経験、さらに類い稀な探求心を持ち合わせていることが絶対条件です。

情報探索と科学する心がなければ、目の前の人を幸せにできないのです。

なかなか奥の深い言葉が続いています。「占い師」とは、確かに耳障りの良いことしか言わないですね。

名医の予測は良く当たり、さらに処置結果も良好で、患者さんを幸せにする義務を果たす必要があります。心臓外科の「名医」による、「名医」の定義です。

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