ハウステンボスの復活劇

私は、ハウステンボスへ2回行ったことがあります。一度目は職場旅行で、二度目は家族旅行で行きましたが、三度目はないと思っていました。テーマパークに必要な、スリルも、非日常性も感じなかったからです。巨大なオランダ風の建物や施設が並んでいるだけで、お客に提供する娯楽ノウハウが少ないと思っていました。

旅行会社のＨＩＳがこのハウステンボスの経営を引き受けましたが、業績のお荷物になるものと予想していました。しかし、業績は急回復で、驚いています。佐世保市から10年間で74億円の交付金があるのも、追い風です。ＨＩＳの会長の沢田氏の企画力は立派です。お客を楽しませるイベントの企画や施設の新設に取り組んでいます。

特に素晴らしい企画と思うのは、来年3月から始まる、英語しか使えない＜英語村＞の企画です。修学旅行を対象に、英会話のレッスンをする内容です。ホテルでもレストランでも遊戯施設でも英語しか通用しないとは、おもしろい企画です。修学旅行に海外に行く高校は沢山あります。語学研修を目的としています。それが、日本国内のオランダ村で英語ずけになれば、旅費は安いし、移動時間も掛からないし、一石二鳥です。私も是非体験してみたい気がします。



　

診療室で感じる景気

診療室では、患者さんと出入り業者とに会います。今回は、出入り業者との会話から感じた景気の話です。院内の照明が故障しました。蛍光灯を新品に交換しても調子が悪いので、照明の修理業者の方が来てくれました。その方と雑談した中からです。

この業者は、業界でも最大手の電機メーカーの子会社です。電気製品の小売店では、エコポイントと関係ない物は売れてないかと感じています。一方、景気が良くても悪くても、修理業者の業績は安定しているものとばっかり思って、質問しました。＜景気はどうですか？＞　そうすると、＜売上げは前年比で2割減＞というのです。驚きました。故障しても修理しないままで放置しているケースが多いというのです。＜インターホンでも、故障中という張り紙が多いでしょ＞と同意を求められました。

節約とは、新製品が出ても買わないでお金を使うのを我慢すること、手持ちの古い製品を修理しながら長く使うことと思っていました。世の中は、その先を行っています。緊急に必要な物でなければ、故障した製品を修理せずに放置するらしいのです。非常に厳しい話です。


　

死ぬときに後悔すること25

＜死ぬときに後悔すること25＞とは、1000人の死を見届けた終末期医療の医師　大津秀一氏が書いた本の題名です。人生を意義あるものにしたい人、何のために生きているか悩んでいる人、真面目に人生について考えている人、そんな人にヒントが沢山書いてある本です。

人生とは、後悔の連続です。死が間近な人の後悔は、深刻です。取り返す時間が限られています。死の近づいている人は、自分の人生をいろいろ後悔し、その無念さを大津医師に語ります。その後悔の例が25例書いてあります。その例を読んで、いつ死んでも後悔が少ないように、問題を後に残さない生き方をするべきだと、著者は述べています。

死ぬ時に後悔することの最後に25例目に、愛する人に＜ありがとう＞と伝えなかったこと、が書いてあります。なかなか泣かせます。

一部分を取り上げて、感想を述べることができない本です。素晴らしい内容が盛りだくさんです。是非、手にとって、読んでみてください。


　

ストレスのコントロール

毎週水曜日、中国新聞に私が楽しみにしているコラムがあります。＜予防のためのストレス学＞というコラムのことです。これは畔柳　修（くろやなぎ　おさむ）さんが書いています。ライフデザイン研究所所長という肩書きですが、医師ではないようです。

ストレスをコントロールする秘訣を毎回紹介してくれます。このコラムを1週間待つのも私にはストレスですので、手っ取り早く著作物を読もうと、注文したのが、＜気分爽快　ストレス知らずハンドブック＞です。いろんなヒントがありましたが、その中からの抜粋です。

相手の感情に巻き込まれないことです。
なぜこのように言うのだろう？
本当は何を言いたいのだろう？
・・・そう考える余裕を持ちましょう。
たいていの真のメッセージは
相手の言葉の背後にあります。

とかく気の短い私は、相手の感情を真っ正面から受け取り、反射的に反応したり、自ら気分を害して、ストレスを貯めています。この私への戒めになるヒントです。


　

体のコンプレックス

＜体のコンプレックスがありますか？＞という質問に対しての調査がありました。＜2010.12.18朝日新聞＞詳しい説明がないので、対象者の選択基準が不明ですが、男女合計で4096人を対象として、体のコンプレックスがあるかないか、あればその部位を1カ所挙げるなどの回答をする、全国を対象としたアンケートで、年齢は22歳～71歳まで、です。

コンプレックスがある人は、全体の75％です。ない人が25％。コンプレックスの具体的な部位は、第一位が＜背が低い＞の466名、第二位が＜太っている＞の328名、第三位が＜薄毛＞の301名、第四位が＜歯＞の260名、第五位が＜脚＞の243名、第六位が＜顔＞の208名、以下は胸・目・鼻・姿勢など、となっていました。

＜歯＞にコンプレックスを持っている人が意外に多くて、全体の4096名中260名で6％を占めました。＜歯＞のコンプレックスとは、むし歯や歯周炎や歯並びで悩んでいるということでしょう。まだまだ潜在的な患者さんが多いということを知りました。もっと気軽に＜歯＞について相談してもらえる歯科医院にならなくては、と考えさせられました。