(「河北新報」令和2年6月8日(月)付け記事より引用)
関わり方や指導法紹介
発達障害のある子どもに柔道体験を通して日常生活の支障を解消してもらう活動に取り組む宮城県女川町のNPO法人「judo3.0」が、指導者向けの冊子「発達が気になる子が輝く柔道&スポーツの指導法」を出版した。
冊子はA4判、62ページ。発達障害児との関わり方や適切な指導方法などを記した四つの章で構成する。代表の酒井重義さん(43)=女川町=ら全国で発達障害児への柔道指導に携わる4人が執筆した。
発達障害児が抱える生きづらさの背景に身体面の問題があることに着目。体幹の筋力やバランス機能を高める基礎的な運動から、より複雑な体の動きを練習する運動プログラムの作り方までを盛り込んだ。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、NPO法人は今年3月に町内で予定していた指導者向け研修会を中止した。酒井さんは「冊子が、子どもたちが運動できる機会つくりのヒントになればうれしい」と話す。
一冊1000円(税別)。NPO法人のサイトとアマゾンで購入できる。