(yahoo!より。毎日新聞 11月1日(日)22時13分配信 から)
車いすラグビーのリオデジャネイロ・パラリンピック予選を兼ねたアジア・オセアニア選手権は最終日の1日、千葉市の千葉ポートアリーナで決勝が行われ、予選リーグ2位で前日にパラリンピック出場を決めた日本は、同1位のオーストラリアを56-51で破り、初優勝した。日本は2012年ロンドン・パラリンピック金メダルで昨年の世界選手権優勝のオーストラリアから今大会2勝。4大会連続のパラリンピックとなるリオでの初のメダル獲得に弾みをつけた。
◇「リオ」に弾み
前日にパラリンピック出場が決まった時には淡々としていた選手たちも、この日は喜びを爆発させた。予選リーグで9年ぶりに勝利したオーストラリアに今度は5点差をつけ、手にした栄冠。主将の池は前日の敗戦を教訓に「相手の上を行く修正能力が出せた」と胸を張った。
主力4人の呼吸が合い、序盤からリードを奪った。司令塔・池のロングパスから池崎が巧みに車いすを駆り、何度もゴールラインを通過する。障害の程度が比較的重く守備的な役割を担う今井、若山が相手をブロックして作ったスペースを池崎がかいくぐる場面も随所に見られた。
パラリンピック出場を今大会前半で濃厚にし、荻野監督は途中から「リオへの準備」「各選手のステップアップ」という言葉を口にした。「本番」を見据え、得点源である池、池崎の負担をいかに軽くするか、ということだ。決勝では頻繁に選手を入れ替えることこそなかったが、40歳の島川が池と交代で入り、持ち前のスピードで得点する形に手応えは残せた。
優勝で、世界ランキングは4位から3位に。それがリオの「メダル圏内」を単純に意味するものではないことは監督、選手らが一番理解している。だが、荻野監督は「大一番を勝ち抜いたことは収穫になった」。悲願達成の礎になったことは確かだ。
車いすラグビーのリオデジャネイロ・パラリンピック予選を兼ねたアジア・オセアニア選手権は最終日の1日、千葉市の千葉ポートアリーナで決勝が行われ、予選リーグ2位で前日にパラリンピック出場を決めた日本は、同1位のオーストラリアを56-51で破り、初優勝した。日本は2012年ロンドン・パラリンピック金メダルで昨年の世界選手権優勝のオーストラリアから今大会2勝。4大会連続のパラリンピックとなるリオでの初のメダル獲得に弾みをつけた。
◇「リオ」に弾み
前日にパラリンピック出場が決まった時には淡々としていた選手たちも、この日は喜びを爆発させた。予選リーグで9年ぶりに勝利したオーストラリアに今度は5点差をつけ、手にした栄冠。主将の池は前日の敗戦を教訓に「相手の上を行く修正能力が出せた」と胸を張った。
主力4人の呼吸が合い、序盤からリードを奪った。司令塔・池のロングパスから池崎が巧みに車いすを駆り、何度もゴールラインを通過する。障害の程度が比較的重く守備的な役割を担う今井、若山が相手をブロックして作ったスペースを池崎がかいくぐる場面も随所に見られた。
パラリンピック出場を今大会前半で濃厚にし、荻野監督は途中から「リオへの準備」「各選手のステップアップ」という言葉を口にした。「本番」を見据え、得点源である池、池崎の負担をいかに軽くするか、ということだ。決勝では頻繁に選手を入れ替えることこそなかったが、40歳の島川が池と交代で入り、持ち前のスピードで得点する形に手応えは残せた。
優勝で、世界ランキングは4位から3位に。それがリオの「メダル圏内」を単純に意味するものではないことは監督、選手らが一番理解している。だが、荻野監督は「大一番を勝ち抜いたことは収穫になった」。悲願達成の礎になったことは確かだ。