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電子工作やパズルのブログです。主にLEDを使った電子工作をやっています。

トランジスタ技術 創刊号

2022年12月08日 11時25分19秒 | 電子工作
付録のトランジスタ技術 創刊号の復刻版です。


すべて当時の紙面を再現しています。
裏表紙は早川電機シャープの卓上計算機、電卓です。
卓上でしょうけど卓上を占領してしまいますね。なんと535,000円です。
トランジスタ530本、ダイオード2300本が謳い文句になっています。


記事でも紹介されていますが、電子そろばんの名称が泣かせます。



SONYもトランジスタ作ってました。定価があったんですね。
ラジオを分解した時に見たことはありましたが、市販品では見ませんでした。


トランジスタの作り方。
はじめにできたのがゲルマニウムのアロイ(合金型)トランジスタでPNPだったのでPNPが2SA,2SB、NPNが2SC,2SDとなりました。
NPNはまだ性能が出ず、作っていたのはSONYくらいでした。


トランジスタの漫才形式のやさしい説明です。


えー、PNPはメス型でNPNはオス型だって!どゆこと?


こちらはプリアンプの回路図。


東芝の2SB54は持ってましたね。
PNPのエミッタ接地だから、GNDはプラスで電源はマイナスです。
だから当時のDCジャックはセンターマイナスだったのです。

トラ技らしく、電子工作の記事もあります。
これは音声を増幅してリレーを駆動しブザーを鳴らすという物。
トランスを多用していますね。真空管時代の名残りでしょうか。


そして、実体配線図です。
マイクは高いのでスピーカーを使ったとのこと。


ちゃんと基板を起こしていますね。シャーシ加工もいいですね。
これは真空管の名残かもしれませんがアルミシャーシを使っています。
でもね、ケース加工までが電子工作なんですよ。


電子工作をやる人にひとこと言いたいことがあります。
それは、ケースにタッパーを使うなということです。
せっかくの作品が夏休みの工作になってしまいます。
つまり、一般の人から見るとチャチなものに見えてしまうと言うことです。
とにかくタッパーだけはやめましょう。ケース加工の手間を惜しんではいけません。

CQ出版らしく、アマチュア無線用の記事もあります。



この頃はまだ50Mcの表記です。Hzはいつ決まったんだろう。



そしてこちらは真空管とトランジスタのハイブリッドです。
やはりトランスを多用しています。



トラ技ニュースは最新デバイスの紹介です。


ここに私が初めてシリコントランジスタを使った2SC183が載っています。
パッケージがマイクロディスクなので、ユニバーサル基板に貼り付けて使いました。
しかし、この外形図には肝心のディスクの直径が書かれていませんね。



トランジスタ技術 1月号

2022年12月08日 10時50分06秒 | 電子工作
トランジスタ技術 1月号は700号記念特別号です。


創刊号の復刻版と2SC1815の付録が2冊ついているので厚いです!


本文の60年史を読むと、こんなところにセレン整流器が!
子供の頃、日本橋でどうしてもセレン整流器が欲しくて買ったのですが、帰りの電車賃が無くなり、市電(路面電車)に乗れず歩いて帰った思い出が…


その日本橋(ニッポンバシ)の古谷さんの記事です。


5階百貨店の元になった五階眺望閣の写真もあります。


こちらは久保さんのニッポンバシの記事です。


今は部品屋巡りも簡単になりましたね。
ものづくりロードのシリコンハウスと、マルツと、千石でだいたい揃う。


名作プレイバックはOPアンプの岡村さんのエッセイ集です。
少し読み始めると、止まらず最後まで読み切ってしまいました。


LoRa無線の記事もありました。