付録のトランジスタ技術 創刊号の復刻版です。
すべて当時の紙面を再現しています。
裏表紙は早川電機シャープの卓上計算機、電卓です。
卓上でしょうけど卓上を占領してしまいますね。なんと535,000円です。
トランジスタ530本、ダイオード2300本が謳い文句になっています。
記事でも紹介されていますが、電子そろばんの名称が泣かせます。
SONYもトランジスタ作ってました。定価があったんですね。
ラジオを分解した時に見たことはありましたが、市販品では見ませんでした。
トランジスタの作り方。
はじめにできたのがゲルマニウムのアロイ(合金型)トランジスタでPNPだったのでPNPが2SA,2SB、NPNが2SC,2SDとなりました。
NPNはまだ性能が出ず、作っていたのはSONYくらいでした。
トランジスタの漫才形式のやさしい説明です。
えー、PNPはメス型でNPNはオス型だって!どゆこと?
こちらはプリアンプの回路図。
東芝の2SB54は持ってましたね。
PNPのエミッタ接地だから、GNDはプラスで電源はマイナスです。
だから当時のDCジャックはセンターマイナスだったのです。
トラ技らしく、電子工作の記事もあります。
これは音声を増幅してリレーを駆動しブザーを鳴らすという物。
トランスを多用していますね。真空管時代の名残りでしょうか。
そして、実体配線図です。
マイクは高いのでスピーカーを使ったとのこと。
ちゃんと基板を起こしていますね。シャーシ加工もいいですね。
これは真空管の名残かもしれませんがアルミシャーシを使っています。
でもね、ケース加工までが電子工作なんですよ。
電子工作をやる人にひとこと言いたいことがあります。
それは、ケースにタッパーを使うなということです。
せっかくの作品が夏休みの工作になってしまいます。
つまり、一般の人から見るとチャチなものに見えてしまうと言うことです。
とにかくタッパーだけはやめましょう。ケース加工の手間を惜しんではいけません。
CQ出版らしく、アマチュア無線用の記事もあります。
この頃はまだ50Mcの表記です。Hzはいつ決まったんだろう。
そしてこちらは真空管とトランジスタのハイブリッドです。
やはりトランスを多用しています。
トラ技ニュースは最新デバイスの紹介です。
ここに私が初めてシリコントランジスタを使った2SC183が載っています。
パッケージがマイクロディスクなので、ユニバーサル基板に貼り付けて使いました。
しかし、この外形図には肝心のディスクの直径が書かれていませんね。