18年2月に98歳で亡くなった秩父郡皆野町出身の俳人金子兜太さん忍ぶため、同町の「兜太・産土(うぶすな)の会」は、兜太さんの生誕100年に当たる19年9月23日に実家の旧病院を改修して「壺春堂記念館」を開設することを決めた。
1500万円と見込まれる総費用は寄付を募って集める。すでに兜太さんが主宰した俳句誌「海程」旧同人からは200万円が寄せられているという。
木造トタンぶきの建物(床面積120平方m)のうち、兜太さんが遊んだりした客間や仏間などを保存し、愛用の文具などを展示する。残りの診療所や台所はカフェスペースにし、「兜太ファンの聖地にしたい」と意気込んでいる。
壺春堂は、兜太さんの父親で秩父音頭の生みの親である金子元春さん(俳号・伊昔紅)が開業していた病院の名前だ。兜太さんは、皆野小から旧制熊谷中まで壺春堂で起居していた。今は兜太さんのおいの金子桃刀(ももと)さんが同じ敷地で金子医院を開いている。
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