
奇想天外の花 川口市グリーンセンター
珍しい植物がある「川口市立グリーンセンター」は何度も訪ねている。
大温室のサボテン室には、「奇想天外」というおかしな名を持つ珍しい植物がある。「その花が咲いている」と新聞にあったので、猛暑の12年8月17日に出かけた。開花は数年おきでいつ開くかは分からないという。
仕事でアフリカ諸国を回っていたので、もう30年以上前、アフリカ大陸の南西部ナミビアのナミブ砂漠に出かけた際に目にして「びっくり」したのが、この珍種だ。
前にこのセンターにラン展を見に行った時、あるのを見つけて、また「びっくり」。気になっていた植物だ。
ナミブ砂漠特有のもので、この地と地続きのアンゴラ以外には存在しないという変わり者。多肉植物で、写真で分かるとおり、短い茎から大きな昆布みたいな帯のような葉が二本だけ地面に沿って伸び続け、地面をうねっているのが特徴だ。
陸上植物なのに、葉がコンブ類と同じ型の成長をする。
葉の気孔から大気中の湿気と、3mから最長10mにもなる長い根で地下水を吸い上げ、年間降雨量25mm程度という極限の乾燥地で数百年から2000年以上も生きるというから驚く。
大気中の湿気とは、砂漠の朝露だ。「生きている化石」とも呼ばれる。
1科1属1種の裸子植物で、雌雄異株。雌花序は雄花序より大きい。
学名はWelwitschia Mirabilis。ウェルウィッチアは発見者オーストリアの博物学者の名前、ミラビリスは「驚異の」を意味するという。
和名の「奇想天外」は1936年、種子を輸入して栽培した岡山の石田兼六という園芸商がつけ、園芸誌に発表した。
「サバクオモト(砂漠万年青)」と名づけた人もいるようだが、「奇想天外」の方がぴったりだ。
世界最大の花ラフレシア、人も乗れるオオオニバスと並ぶ「世界三大珍植物」の一つに数えられる。
世界に名高いロンドンのキュー植物園や、日本では京都府立植物園でも栽培されている。
グリーンセンターには、30年ほど前にサボテン愛好家から寄贈され、7,8年前から開花するようになった。今年のように雌株と雄株の花が同時に咲くのは珍しいという。確かに雌株のほうが大きい。(写真は雄株)
イギリス王立公園園芸協会はインターネット投票で「世界で最も醜い植物」10の中の4位に選定している。
腐臭を放つことから、「死体花」の呼び名もある世界最大を競う「スマトラ・オオコンニャク」がトップで、腐臭を持つのが上位を占める。
新聞やテレビの報道のおかげで、老夫婦連れや家族連れが押しかけて、盛んに写真を写していた。
珍しい植物がある「川口市立グリーンセンター」は何度も訪ねている。
大温室のサボテン室には、「奇想天外」というおかしな名を持つ珍しい植物がある。「その花が咲いている」と新聞にあったので、猛暑の12年8月17日に出かけた。開花は数年おきでいつ開くかは分からないという。
仕事でアフリカ諸国を回っていたので、もう30年以上前、アフリカ大陸の南西部ナミビアのナミブ砂漠に出かけた際に目にして「びっくり」したのが、この珍種だ。
前にこのセンターにラン展を見に行った時、あるのを見つけて、また「びっくり」。気になっていた植物だ。
ナミブ砂漠特有のもので、この地と地続きのアンゴラ以外には存在しないという変わり者。多肉植物で、写真で分かるとおり、短い茎から大きな昆布みたいな帯のような葉が二本だけ地面に沿って伸び続け、地面をうねっているのが特徴だ。
陸上植物なのに、葉がコンブ類と同じ型の成長をする。
葉の気孔から大気中の湿気と、3mから最長10mにもなる長い根で地下水を吸い上げ、年間降雨量25mm程度という極限の乾燥地で数百年から2000年以上も生きるというから驚く。
大気中の湿気とは、砂漠の朝露だ。「生きている化石」とも呼ばれる。
1科1属1種の裸子植物で、雌雄異株。雌花序は雄花序より大きい。
学名はWelwitschia Mirabilis。ウェルウィッチアは発見者オーストリアの博物学者の名前、ミラビリスは「驚異の」を意味するという。
和名の「奇想天外」は1936年、種子を輸入して栽培した岡山の石田兼六という園芸商がつけ、園芸誌に発表した。
「サバクオモト(砂漠万年青)」と名づけた人もいるようだが、「奇想天外」の方がぴったりだ。
世界最大の花ラフレシア、人も乗れるオオオニバスと並ぶ「世界三大珍植物」の一つに数えられる。
世界に名高いロンドンのキュー植物園や、日本では京都府立植物園でも栽培されている。
グリーンセンターには、30年ほど前にサボテン愛好家から寄贈され、7,8年前から開花するようになった。今年のように雌株と雄株の花が同時に咲くのは珍しいという。確かに雌株のほうが大きい。(写真は雄株)
イギリス王立公園園芸協会はインターネット投票で「世界で最も醜い植物」10の中の4位に選定している。
腐臭を放つことから、「死体花」の呼び名もある世界最大を競う「スマトラ・オオコンニャク」がトップで、腐臭を持つのが上位を占める。
新聞やテレビの報道のおかげで、老夫婦連れや家族連れが押しかけて、盛んに写真を写していた。
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